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韓国にとって朴裕河は信管つきサンドバッグ

 朴裕河氏起訴事件は、日韓関係にとって産経加藤氏起訴事件よりも危険な「地雷」になりそうな予感がします。

 加藤事件の場合は、
1.被告は日本でも「極右新聞」として知られる産経の記者。
2.被害者は韓国の現役女性大統領。
3.問題となった記事は、大統領の異性交友を匂わせるような下世話な内容。
4.記事のテーマは日本と直接は関係がない。
5.日本人が当事者のため、日本政府も直接関与せざるを得ない。

 日本の親韓リベラル派にとっては、言論の自由は保証されねばならないというタテマエはあるにせよ、本音のところでは「軽薄な極右記者がどうでもいいことに首を突っ込んで下品な記事を書きやがって…」と苦々しく思う心情があるわけです。
 加藤事件は日韓の外交問題にまで拡大しましたが、逆に言えば両政府の協議による政治判断で決着をつける道もありました(たぶんもう手遅れですが)。そもそも、朴大統領が寛大さを示せばそれで済む話でした(大統領本人はそんな気はないようですが)。

 一方の朴裕河事件は、争点が慰安婦論争の核心部分であるうえに、日本のリベラル系メディアからは著者を批判する声がほぼゼロです。そもそも『帝国の慰安婦』日本語版は朝日新聞出版から刊行されたもの。信毎も先の社説や過去の書評欄で好意的に取り上げてきました。
 朴裕河氏は、日本の左派右派双方から一定の評価を与えられている稀有な存在です。…ってことは、朴裕河氏を弾圧する検察と告発者(元慰安婦≒ナヌムの家)は、日本の世論全体を敵に回す可能性が高いわけです。

 なぜ朴裕河氏は日本人に好まれるのか。「日韓は喧嘩両成敗で仲良くすべき」という主張が日本人の心情になじみやすいという側面は大きいですが、それ以前に彼女が最初から持っている3つの「強み」が大きく影響しています。

①女性であること。
②韓国人であること。
③学者であること。

 従軍慰安婦は韓国人女性の被害が議論の中心です。ニッポンのオトコが「どっちも悪い」と発言すれば「被害者の苦しみを理解せずに一方的な正論を振り回すな」とバッシングを受けかねませんが、韓国女性が同じことを言えば日本の人権団体は何も言えません。
 しかもその女性が評論家やエッセイストなどではなく、立派な大学教授の肩書で、それなりに真面目な研究の成果として発表しているのですから無敵です。彼女を真正面から批判できる人間は、日本国内ではどうやら朝鮮総連系の人(たとえば鄭栄桓氏)くらいしかいない感じです。

 朴裕河裁判は原則として韓国の国内問題ですから、日本政府が表立って介入することはありません。裏返せば、法廷では外圧というブレーキが機能せず、韓国人の国民性が遺憾なく発揮されるということです。それに朴裕河氏って、陰気な黒縁めがねといい静かな語り口といい、論敵の嗜虐心をくすぐる雰囲気を持ってますよね。芯はすごく固そうですけど。
 現在の日韓関係では、ただでさえなんの戦果もないまま大統領が首脳会談に応じたことに、韓国民は不満をつのらせています。「慰安婦は売春婦であり日本軍の同志だった」「日本軍が朝鮮半島で女性を強制連行した事実はない」と公言してはばからない異端学者は、格好のガス抜き相手です。この「祭り」は、教科書の国定化で批判にさらされている朴槿恵政権にとっても悪い話ではありません。
 こうなってしまった以上、検察や裁判所が躊躇する必要はどこにもありません。

 でもそれをやってしまえば、これまで韓国が世界中で展開してきた反日活動は大きな逆風にさらされる可能性が出てくるでしょう。
 もうほとんど世間から忘れられておりますが、米国のダデン教授らが今年5月に発表した「日本の歴史家を支持する声明」は、慰安婦問題について「特定の用語・狭い法律的議論・きわめて限定された資料にこだわるのは、問題の本質から目を背けることである」と指摘し、「正確で公平な歴史」を究明する作業は「民族や性別による偏見に染まってはならず、国や個人の圧力・脅迫から自由でなければならない」と高らかに訴えていました。
 …これ、今回の事件にそっくりそのままあてはまってますよね。朴裕河氏を攻撃する側は、きわめて限定された資料を根拠に、朝鮮人慰安婦が全員強制連行だったことを認めろと迫っているんですから。ダデン教授らの放った援護射撃に慰安婦みずからが当たりに行くというか、日本を包囲するために埋めた地雷をわざと自分で踏みに行くというか。

 こんなアホな人たちに加勢して何の意味があるんだろう…わたしがもしあの声明に名を連ねたSSG187(セカイノサヨクガクシャ187人)の一員だったら、いまごろ絶対に虚脱感に打ちひしがれているところです。
 こうやって無茶な裁判がますます増えて、日韓の溝は修復のしようがない深さまで広がるんでしょうかね。ま、日韓関係なんて、戦争になりさえしなければ御の字、くらいに割りきったほうがいいのかもしれません。・・・靖国神社に爆発物を仕掛けた犯人の国籍は気になりますけど。

帝国の慰安婦
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テーマ : 従軍慰安婦性奴隷制問題
ジャンル : 政治・経済

慰安婦帝国の横暴に信毎すら「韓国疲れ」?

 信毎がようやく朴裕河教授起訴事件について社説を書きました。以下引用(太字引用者)。

http://www.shinmai.co.jp/news/20151123/KT151121ETI090006000.php

朴教授起訴 韓国の名誉を傷つける
11月23日(月)

 旧日本軍の慰安婦問題を扱った「帝国の慰安婦」の著者、朴裕河・世宗大教授を韓国の検察が在宅で起訴した。旧日本軍による強制連行だったとは言えない、といった記述は虚偽であり、元慰安婦の名誉を損なっているとの理由である。

 問題の根っこや背景に目を配り打開への道を探った研究書だ。今度の起訴は世界の人々には、韓国社会が学問の自由に理解が薄い表れと受け止められるだろう。韓国の名誉のためにも残念だ。

 韓国語版が2013年、日本語版が昨年秋に出版された。日本語版は石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞などを受けている。

 本の特徴は書名に示されている。帝国主義の下で軍隊に性的サービスをさせるために動員された植民地女性の人権侵害―。問題をそうとらえている。

 誘拐や甘言で女性を「連れていった」のは多くの場合中間業者だった、と指摘。日本は慰安婦需要をつくりだしたこと、業者の不法なやり方を知りながら募集を中止しなかったことで責任を免れない、と書いている。

 慰安婦は旧日本軍による強制連行の被害者、という韓国内の見方からは距離がある。

 元慰安婦の女性らが昨年朴氏を告訴、出版禁止の仮処分が出ている。加えての起訴である。

 歴史をめぐる学問的な議論に公権力が介入するのは、民主社会ではあってはならないことだ。今度の起訴が研究活動をさらに萎縮させないか心配になる。両国の政府、民間レベルの対話にもマイナスに働くだろう。

 検察は著作を虚偽と認定した根拠の一つに、慰安婦を旧日本軍に強制連行された「性奴隷」と指摘した国連人権委員会の「クマラスワミ報告」を挙げた。この報告そのものが、慰安婦をめぐる論争の対象になっている。

 教授の本がこんな形で問題になるのも、日韓両国の隔たりが依然大きいからだ。当事者は高齢化している。解決のために残された時間は少ない。

 教授も指摘するとおり、この問題で日本政府は責任を免れることはできない。韓国側との対話を急ぎ、歩み寄り可能な解決策を早急に見いだしたい。

 日韓政府はただちに、当事者、支援者、識者などによる「国民協議体」をつくり、半年から1年の期限を区切って問題解決に向けた話し合いに入るべきだ―。

 教授が「帝国の慰安婦」で提言している。真剣に検討したい。


 なんていうか、文章の端々にリベラル紙なりの「韓国疲れ」がにじんでいるようで、ネトウヨ的愛読者の一人としてはニヤニヤを禁じ得ない社説でした。クマラスワミ報告について「論争の対象になっている」と距離をおいた書き方をしてるあたりとかとくに。
 日本のサヨクメディアが必死で「強制連行の有無はどうでもいい、女性の人権が侵害されたことそのものが問題なのだ!」と論点をすりかえてきたのに、当の韓国がこの有様じゃあ、やるせないですよね。
 それでも必死で「日本も悪い!」に持って行こうとする努力が涙ぐましい。

>教授の本がこんな形で問題になるのも、日韓両国の隔たりが依然大きいからだ。当事者は高齢化している。解決のために残された時間は少ない。

 これは完全に本末転倒というか、事実誤認です。信毎は韓国検察を批判してるつもりでしょうが、そもそも朴裕河教授を名誉毀損で刑事告訴したのはこの「当事者」の皆さんです。

2015/11/19 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/11/19/2015111903093.html

【ソウル聯合ニュース】韓国で出版された書籍「帝国の慰安婦」(原題)をめぐり、ソウル東部地検は19日、旧日本軍慰安婦に対する虚偽の事実を載せ慰安婦被害者の名誉を傷つけたとして、著者の朴裕河(パク・ユハ)世宗大教授(日本語日本文学科)を名誉毀損(きそん)の罪で在宅起訴したと明らかにした。

 ソウル近郊の施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)で共同生活を送る慰安婦被害者11人は昨年6月、朴氏と出版社の代表を名誉毀損で刑事告訴すると同時に、出版と広告の差し止めを求める仮処分を申請していた。

出版と広告差し止めの仮処分申請を受け、裁判所は今年2月、「軍人の戦争遂行を助けた愛国女性」「自発的な売春婦」などと表現した部分を同書から削除しなければ軍慰安婦の名誉を損なう懸念があるとの判断を示している。朴氏は6月、問題となった部分を伏せ字にするなどした修正版をあらためて出版した。


 修正版なんかじゃアタシたちの名誉についた傷は治らないのよ。さああんたたち、やっておしまい! ……とけしかけられた検察が獲物に跳びかかったというだけの話。韓国の検察は権力に忠実なんですね。産経の加藤前支局長の起訴問題と全く同じ構図です。

 こんな有様ですから、起訴の根拠なんかもうむちゃくちゃ。
 朝鮮日報の同じ記事より。

 検察によると、朴氏は慰安婦の動員に関する事実を否定し、自発的に日本軍に協力したという趣旨で著述したことにより、公然と慰安婦被害者の名誉を毀損した。また、同書の「売春の枠組みに入る」や「日本国に愛国心を持ち、日本人兵士を精神的、身体的に慰安した日本軍の同志」などの記述は、客観的な記録と異なる虚偽の事実だと指摘した。

 日本の河野談話や国連の関連報告書、米下院の決議文などを確認したところ、慰安婦は性奴隷も同然の被害者で日本に協力しなかった事実が認められるにもかかわらず、朴氏がこれとは異なる虚偽の事実で被害者の人格と名誉を深く侵害し、学問の自由の範囲を逸脱したと、検察は強調した。


 学者の研究活動に検察が干渉すること自体問題アリですが、さらにその根拠が河野談話や国連の関連報告書(=クマラスワミ報告)、米下院の決議文という…。これらが「客観的な記録」? ええと、誤訳じゃなくて?

 信毎も「クマラスワミ報告は論争の対象になっている」とは指摘していますが、もし論争の対象になっていなければ根拠になりうるのか? …って、そんなわけありませんよね。
 談話を出した河野さんや国連に報告したクマラスワミさんや決議を主導したマイク・ホンダさんは、70年前の当事者でもなければ学術的な研究者でもありません。そんな彼らによって政治目的で作られた文章が、歴史的事実を検証する資料になり得るはずがないのです。
 むしろ、そんなものを証拠資料として提出したら、それらの正当性が法廷で争われることになります。韓国があれほど嫌がっていた「河野談話検証」を韓国みずからがやらなくてはならないという、彼らにしてみれば悪夢のような事態に陥ることになるのです。韓国検察はそれを分かっているんでしょうか?

 件の談話も報告も決議も、突き詰めればみな「被害者」を名乗る女性たちの証言が最大の根拠です。要するに今回の裁判は、朴教授を告発した元慰安婦たちの主張を裏付けるために、本人たちの証言を証拠として提出するという、絵に描いたような自己矛盾が待ち構えているのです。

 日本人なら、左派右派・親韓嫌韓に関係なく今回の裁判の恐ろしさ(&滑稽さ)を理解できるはずです。
 でも、韓国人はそうじゃないんですね。ほとんどの韓国民は「慰安婦ハルモニの怒りはもっともダ」「親日売国学者の自業自得ダ」と無邪気に思っているのでしょう。
 「自由」や「公正」や「論理」なんかより、「ウリナラは悪くない、イルボンがぜんぶ悪い」という根拠のないプライドを維持することの方が最優先なのです。信毎がいくら諫言したところで、韓国人にしてみれば、チョッパリの薄汚れた相対主義なんかに、ウリナラの聖女様たちを汚させるわけにはいかないのです。

 こんな人たちを相手に対話や歩み寄りなんて可能なんですかね? ていうか、これほど恐ろしい「権力」を持っているおばあさんたちに、日本がこれ以上情けをかける必要があるんですかね?
 この社説を書いた信毎の論説委員だって、本当はうすうす分かっているのでしょう。日本と韓国では求める「名誉」の中身がまったく違うということを。
 でも、それを認めたくない。どんな現実があろうとも、日韓和解を呼びかけなければオピニオンリーダーとしての名誉に傷がつく。だから焦って「日韓政府は期限を切って解決を急げ」なんて口走っちゃう。

 落ち着いてください信毎さん。あなたがた日本のマスコミがやるべきことは両国政府をせっつくことではありません。したり顔で提言を並べることでもありません。あなたがたの義務は目ん玉をかっぽじって韓国人の言動を見守り、つぶさに報道することです。それさえきちんとしてくれれば、あとは日本の国民世論がみずから結論を出すはずです。

テーマ : 従軍慰安婦性奴隷制問題
ジャンル : 政治・経済

朴裕河をも拒絶する盲目の天使たち

 いま一番ホットな外務省CMの話題をよそに、いまさらですが『帝国の慰安婦』コリア語版の発禁問題について、ハンギョレ新聞を引用しながらちょっと考えてみたいと思います。
 日本のサヨクや在日コリアンから好意的に受け止められた朴裕河教授の例の本は、韓国ではナヌムの家の自称性奴隷おばあさんたちの訴えにより、2月27日のソウル地裁の判決であえなく発禁処分になりました。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/19729.html

 ちょっと前の記事ですがハンギョレ日本語版に、この問題を韓国側の視点からわかりやすくまとめたものがありましたのでご紹介。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/19810.html

 裁判所が削除の必要性を認めた部分の中でも、
「朝鮮人慰安婦の苦痛は日本人遊女の苦痛と基本的に変わらない」
「朝鮮人慰安婦と日本軍の関係は基本的に同志的な関係であった」
 といった文言はとくに韓国内で熱い論議の中心になったとのこと。

 なぜこんなことで論争が起きるのか、日本人にはなかなか理解できません。日本軍慰安婦には日本人女性も少なからず含まれていたことは事実。慰安所において日本人慰安婦と朝鮮人慰安婦との間に待遇差別があったなんてことは聞いたことがありません(人気の違いはあったそうです。日本人女性の方が長い行列ができていた=日本人女性の方がハードワークだったw)。
 当時の日本と朝鮮は内鮮一体、「同じ国」だったのですから、「同志」というより「同胞」という表現のほうが正しいんじゃないですかね。連合国側からすれば、慰安婦に限らず朝鮮人のほぼすべてが「戦犯国民」に等しい存在だったのにねえ。

 3ページにわたる「分析」の最後を、ハンギョレは以下のとおりしめくくっています。

 結局、この本は多くの論議にもかかわらず、慰安婦問題に対する日本政府の責任を免じようという話をしているわけではない。 むしろその反対に、日本政府に“法的責任”がないという(日本右翼の)主張を受け入れる方式を通じて、両国間の異見を狭めた後に日本リベラルが要求している妥協案+αを日本政府が受け入れるよう決断を促す本だ。

 しかし、私たちはなぜ慰安婦問題の解決を望んできたのだろうか。 戦時下で女性に強要された濯ぐことのできない人権侵害に対して国家が厳格に責任を負うよう追及し、人類社会にこのような悲劇が二度と繰り返さないよう警鐘を鳴らすためではないか。 そして韓国社会は、日本に突きつけたその厳格な定規を自らにも突きつけて「基地村浄化計画」という名で強行された米軍慰安婦問題とベトナム戦争時期に行われた韓国軍の戦時性暴行に対する国家の責任を一層厳格に追及すべきだ。
 結局、朴裕河教授が提示した奇妙な論理の善意を理解できないわけではないが、「肉を切らせて骨を切る」妙案ではなく、「骨を切られて皮も切れなかった」試みだったという判断を下さざるを得ない。 朴裕河教授の主張を活用して世界を相手にした“歴史戦争”に乗り出すという日本右翼の声が少しずつ高まっている点を考える時、慰安婦問題解決の展望は『帝国の慰安婦』が出てくる前と比較して、やや暗くなっただけのようだ。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/19812.html


 自国の基地村女性問題も俎上に載せているハンギョレはある意味潔いし筋が通っていますが、いずれにせよ朴裕河教授が提案する「日本リベラルが要求している妥協案プラスα」すら認めないという立場ですから、やっぱり日本との和解は不可能ですね。日本側はもはや「マイナスα」すら無理でしょうから。
 韓国人にとっては、朝日新聞もアジア女性基金の和田春樹も広い意味では右翼同然なのです。

 結局、韓国人は日本という悪魔を相手に「正義」の戦いを挑んでいるのです。少しでも妥協してしまえば、その時点で「正義」は失われ戦いの意義を喪失します。正義の天使が悪魔と妥協したら、それは堕落以外の何物でもありません。
 ハンギョレは朴槿恵政権も「悪魔」認定しているので、基地村問題をタブー視する必要がないのです。

 日本人にしてみれば、「きみら韓国人は日本を悪く言えるほど潔癖なのか」と文句の一つもいいたくなりますが、韓国人にしてみれば、自分たちがいろいろ問題を抱えているからこそ、日本を叩いて「正義ごっこ」でもしていないと自尊心を保てないのでしょう。

 3月12日のハンギョレには、朴裕河氏とは好対照の人が登場していました。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/19946.html
 忠南大学国家戦略研究所というところの尹明淑さんという主任研究員が、『朝鮮人軍慰安婦と日本軍慰安所制度』という本を出したとのことで、そのインタビュー記事です。
 彼女の主張は、「慰安婦制度は日帝と親日派のせい」というもの。女性たちを丸め込みかどわかした朝鮮人悪徳業者の存在を認めながら、それを「親日派」の一言で切り捨てています。

 結局、韓国のほとんどのみなさんがこうなんですよね。人間という存在に対する想像力が不足しているのです。いや、あえて思考を停止しているというべきか。
 娘を買った業者が親日派なら、娘を売った親だって親日派のはず。それを許した親戚や隣近所も親日派。朝鮮人日本兵の中には朝鮮人慰安婦を買った人も多いでしょうから彼らだって親日派。彼らの出征を日の丸の小旗を振って見送った故郷の人々も親日派。現生韓国人はほぼ全員が忌まわしい親日派の子孫なのです。

 だから韓国人の皆さんは、率先して他人を糾弾し自分だけは助かろうとします。日本人はそういう人間を「卑怯者」と呼んで侮蔑しますが、韓国人にとっては生き残るために必要不可欠な保身術なのでしょう。

 価値観というか、思考回路にこれだけ大きな違いがあるのですから、日韓が「心からの和解」をするなんてどだい無理。
 福田康夫元首相など過去の人たちが「賢人会議」と称してクチバシを挟もうとしてますけど、根本的なところに目をつむって無理やり首脳会談だけやらせようとしても、よけい問題がこじれるだけだってこと、わかんないのかなあ。

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ジャンル : 政治・経済

在日コリアンライター「『帝国の慰安婦』で目からウロコが落ちた!」…何をいまさら

 信濃毎日新聞名物、日曜日の読書欄(2015年1月12日)から書評をご紹介。取り上げられているのはあの『帝国の慰安婦』です。

帝国の慰安婦  朴裕河著

【評】姜誠(ルポライター)


日韓の公的記憶 紡ぎ直し促す

 絶賛と酷評。私の見聞で、これだけ評価に落差のある本も珍しい。
 たしかに、朝鮮人慰安婦が日本軍と「同志的関係」にあったとする主張など、その資料検討の方法がやや我田引水なのではないかと首をひねった箇所もある。
 一方で、じつに貴重で目からうろこが落ちるような指摘もある。慰安婦は国籍や時期、所属した慰安所の正確などによって多様なのに、韓国では"強制連行され性奴隷にされた無垢な少女"、日本では"金銭目当ての売春婦"という正反対の「公的記憶」が広がっており、その記憶をめぐる争いが慰安婦問題の解決を阻んでいるというのだ。
 思えば、竹島(韓国名・独島)をめぐる日韓の「公的記憶」も百八十度違う。その記憶を日韓双方が貫く限り、いまや両国の和解と協働を阻むトゲと化したこの領土問題は永遠に解決されないだろう。
 解決のためには日韓双方のナショナリズムを鎮め、この小島を「日韓のもやいの島」と合意し、共同統治する以外にない、と私は思う。それは竹島=独島をめぐる日韓の「公的記憶」の紡ぎ直しにほかならない。
 慰安婦問題も同じだ。本書にはナショナリズムにからめ捕られた日韓の人々にとって、都合の悪い指摘、耳の痛い提言がちりばめられている。
 この本は、自らの国家や民族の歴史を正当化すべく慰安婦の証言から聞きたい話だけを聞いてきたわれわれに、自省を促す。そして、慰安婦をめぐる「公的記憶」を紡ぎ直し、日韓が和解するチャンスを与えようとする。
 慰安婦が日本軍の性暴力被害者だったという著者の主張は一貫している。「帝国の慰安婦」として日本軍と「同志的関係」にあったとする記述をあげつらい、日本の責任を免罪するものと批判されたり、逆に「慰安婦は売春婦」という言説を補強する良書と持ち上げられたりするのは、著者の本意ではないだろう。
 予断を持たずに一読することをお勧めする。
(朝日新聞出版、2268円)
   ◇
著者は1957年、ソウル生まれ。韓国・世宗大教授。早稲田大悪大学院文学研究科修了。著書「和解のために」で大佛次郎論壇賞。


 わたしはまだこの本を読んでいませんが、同じ著者の『和解のために』は読みました。たぶん、著者の主張は大して違わないでしょう。
 評者の姜誠さんは、『「マンガ嫌韓流」のここがデタラメ』の第1話で2002W杯の韓国のスキャンダルを擁護しネトウヨの顰蹙を買った人ですね。詳しくは→こちら
 「竹島を日韓共同統治に」なんて発言、韓国本土でやったら半殺しにされるでしょうに、大丈夫ですか?

 それはさておき、この書評で一番わたしの目を引いたのは以下の部分です。

> 一方で、じつに貴重で目からうろこが落ちるような指摘もある。慰安婦は国籍や時期、所属した慰安所の性格などによって多様なのに、韓国では"強制連行され性奴隷にされた無垢な少女"、日本では"金銭目当ての売春婦"という正反対の「公的記憶」が広がっており、その記憶をめぐる争いが慰安婦問題の解決を阻んでいるというのだ。

 …目からうろこ? 在日3世のルポライターさんがいまさら何を言ってるんですか。韓国のいびつな慰安婦観のせいで、日本側の和解努力――歴代首脳の謝罪やアジア女性基金――が台無しになってきた事実は、巷の嫌韓本にもくどいほど書かれているはずですけど。

 姜誠さんはご存知ないのかもしれませんが、ほんのちょっと前の日本は、政治家が「慰安婦はただの売春婦」と発言しただけでもバッシングを受け政治生命が危うくなるような時代でした。ナショナリズムの高揚はごく最近のことで、韓国の過度な反日に対する不満が表面化した結果にすぎません。「ただの売春婦」という表現も、韓国やサヨクの主張する「従軍慰安婦=性奴隷」論への反感から使われるようになったものだとわたしは認識しています。
 一方、韓国の「日本軍慰安婦=無垢な聖少女」史観は慰安婦問題が表面化してから一貫しておりブレがありません。しかも韓国政府は「日本軍慰安婦は性奴隷だけど米軍慰安婦はただの売春婦」というダブルスタンダードをとっており、元米軍慰安婦122人から賠償金を求められた裁判でも「だったら誰がどんな違法行為を行ったのかおまえらが個別に証明してみせろ」という態度(詳しくは→ホル韓ニュース速報)。その口でよくまあ「慰安婦問題は普遍的な女性の人権問題だ」などと言えるものだと感心します。

 この『帝国の慰安婦』に対する韓国側の感情的な反応は、当ブログでもすでに紹介しました。

歴史専門の大学教授
「たしかに朝鮮人業者の責任は避けられないが、いまそんなことを言い出したら日本に責任回避の名目を与えるだけだから黙ってろ」
http://rightabit.blog.fc2.com/blog-entry-63.html

最大手新聞の部長
「ウリたちの苦悩を軽視するな。あの頃はしょうがなかった。朴裕河はもっと謙虚になれ」
http://rightabit.blog.fc2.com/blog-entry-76.html

 ほら、ね。全然話が通じていません。
 さらに姜誠さんは知らんぷりしていますが、先行出版された韓国では、元慰安婦たちが「名誉を傷つけられた」としてこの本の出版差し止めと慰謝料の支払いを求めて著者と出版社を提訴しています。
 産経の加藤前局長のケースと同様、韓国には「気に食わない言論は片っ端から名誉毀損で封じ込めればいい」という観念が、上は青瓦台から下はナヌムの家まで染み付いているのがよく分かりますね。そんな国を相手に、共通の「公的記憶」の構築なんてものが望めるのかどうか。
 和解のために日韓双方が歩み寄る場合、日本が1歩進むなら韓国には10歩くらい歩み寄ってもらわないとバランスがとれません。

 この訴訟の状況はいまどうなっているのかとネットで調べてみたら、朝鮮日報の韓国語版(2014年11月30日付)にこんな記事が出ていましたので紹介します。
(※ Googleの自動翻訳と無料翻訳サイトhttp://hot-korea.com/tool/translation/を使い、ところによっては読みやすさを優先し独断で表現を変えています)

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2014/11/30/2014113000439.html

[反論プレスリリース]「帝国の慰安婦」の著者朴裕河教授、原告側の主張について公式に反論
入力:2014.11.30 10:42 |修正:2014.12.03 17:33

 『帝国の慰安婦-植民地支配と記憶の闘争』の中で慰安婦を「売春婦」「日本軍協力者」などと罵倒したとして、日本軍慰安婦被害者らが関連書籍を出版した著者らを相手に法的対応に乗り出したことに対し、著者が正式に反論に出た。京畿道光州の「ナヌムの家」で生活する川日の出おばあちゃんなど9人は、去る6月に出版物による名誉毀損容疑で「帝国の慰安婦」の著者朴裕河(57・女)世宗(セジョン)大日本語日本文学科教授と教授とプリワイパリ出版社チョン・ジョンジュ代表(51)を告訴して、出版・広告などを禁止する仮処分を申請した。

ソウル東部地裁民事21部(部長判事ゴチュンジョン)で7月9日と10月22日の2回仮処分申請に対する審理が行われた。原告らは当初、「問題の本は、慰安婦被害者を『売春婦』や『日本軍協力者』と同じ扱いをして貶めただけでなく、彼女らが自分たちの過去を忘れて被害者としての立場ばかりを主張していることが、韓日間の歴史葛藤の主な原因となっていると記述した」と主張した。

 これに対して朴教授は、「私が批判したのは慰安婦ではなく支援団体である。売春という言葉は、元慰安婦を単に売春婦だと思っている日本人を批判した箇所で使ったものであり、ナヌムの家の所長や顧問弁護士ら、慰安婦の周囲の人々がこれを歪曲して解釈し、社会的な非難を煽ったものだ」と主張。さらに原告側の主張を確認しないまま、すでに報道機関に対して10月20日付で言論仲裁委員会を通じた訂正報道と反論報道を要請したと述べた。

 朴裕河教授は「今回の告訴は、ナヌムの家の顧問弁護士が連れてきた学生による初級レベルの分析によって行われたもの」「当初の告訴状で原告側は、私の本が虚偽だと非難したが、後になってその主張が間違いだったと認識したのか、こっそりと告発趣旨を変え、認識問題を持ちだした。この本が日本の慰安婦問題"否定派"を批判した本でもあるという事実は無視し、慰安婦を批判した本であるかのように糊塗した。途中で告発趣旨を変えたのは、告発自体に問題があるということだ」と述べた。

 朴教授は「『帝国の慰安婦』は、今まで単なる"戦争犯罪"として扱われてきた慰安婦問題を"帝国主義支配の手段の一部"と把握しようと試みた」と言う。そのような試みが、むしろ「賠償は終わった」と主張する日本を説得する可能性が高いということだ。
 問題視されていた「同志」と「売春」という言葉は、慰安婦に対する卑下ではなく、彼らが「帝国日本の統治の中で、戦争遂行に動員された集団」という枠組みで眺めるための論理デバイスであり、日本と戦った他の国の慰安婦とは境遇が異なることを示すために使用した概念だという。
 慰安婦と軍人の関係は、基本的に賃金労働であり、この事実を明確に認識しても、日本を許されることになるわけではないということだ。

 朴裕河教授は「『帝国の慰安婦』は"強制連行"や"売春"かどうかに関係なく、日本に責任があることを日本に訴えるために書いた本なのに、これに対する支援団体の反発は、彼らが流布した認識に間違いがあるという事実が広く知られることへの恐怖のせいだと理解する」とし「これまで私たちの社会が慰安婦の多様な声を聞けなかったのは、世論とは異なる発言や行動をしたおばあさんたちが支援団体から非難され、公に発言できない雰囲気ができてしまっているため」「手遅れになる前に私たちの社会がすべきことは、彼女らの多様な声をしっかり聞くことだ」と話した。

 告発以降、『帝国の慰安婦』を肯定的に評価する書評が多数出てきた。仮処分申請直後には、キム・チョル(延世大)・バクサムホン(建国大)教授などが主導した棄却要求嘆願書に羅鍾一(元駐日大使) -ムン・ジョンイン(延世大)教授、金園宇、チャン正一氏などの作家、ギムギュハン氏(「クジラがやった」代表)をはじめとする約200人の知識人と市民が署名した。
 特にフェイスブックで一面識もなかったギムグァンギ弁護士が無料弁論を自ら要望して出た、ノヒェギョン(詩人)などの文化人と市民の擁護の動きが活発である。米国テキサス州にある美英(大学オースティン校)教授の提案で、米国-オーストラリア-韓国を結ぶ支援連帯も作られた。

 朴裕河教授はこれについて「SNSのコミュニティの可能性を見る。彼らはすべて、それぞれの領域で韓国社会の問題を真剣に悩んできた人々だ。彼らと一緒に韓国社会の問題的な部分を変えていきたい」と述べた。
 朴教授はまた、「国連人権委員会や米国議会の慰安婦問題を認識には、オランダや中国の場合は、朝鮮でも同じように行われたかのように誤解された部分がある。去る8月、慰安婦問題を20年以上にわたって最も真摯な姿勢で報道してきた朝日新聞が、韓半島での強制連行説を広めた吉田清治の証言が虚偽であったことを明らかにして以降、日本政府は、国連など国際社会に積極的にこの事実を知らせて修正を要求している。韓国はこのような状況を迅速に把握し柔軟に対処しなければならない」とし「この問題を支援団体にのみ任せるのではなく、すべて一緒に知恵を集めて賢明に解かなければならない」と述べた。

 また、「支援団体は、私の本を虚偽だと言うばかりでなく、私が植民地支配を擁護し戦争犯罪を賛美しているといって今度は別の魔女狩りを始めた」とし「この本は、出版直後から多数の書評やインタビューを受けたものだ。原告側が出版当時は何も言わず、10ヶ月もたって突然告発したのは、不通社会になった現代の韓国社会を象徴しているように思う。彼らに対する批判を口止めしようとする試みと理解しており、支援者らと共に適切に対処していく」としている。

 続いて、「この本はもともと、この問題に関する日本人の考えを批判し再考を促すことを目的に日本のメディアに連載したものだが、途中から韓国も知っておくべき部分が多いと思い、韓国語版を先に出した。最近出版した日本版では、この問題に対する謝罪の意識を盛り込んだ日本の国会決議が必要であると書いた。既存の支援団体とは内容も論理も話し方も異なるが、私の論旨がこの問題を否定してきた日本人たちを動かしてぎっしり詰まった慰安婦問題の解決に貢献することを願っている」と述べた。

【この報道は、言論仲裁委員会の調整によるものです。】


 タイトルや最後の注から想像するに、これは朴裕河氏側が言論仲裁委員会を通じて朝鮮日報に書かせた記事のようです。
 なんか面倒くさいことになっていますね。「ナヌムの家の所長と弁護士が本の内容を歪曲して世論を煽った!」「原告側は後から訴えの論旨をすりかえた!」――朴裕河氏のこれらの主張が正しいのかどうか、わたしの知ったことではありませんが、こういう応酬そのものがこれまで日韓で繰り返されてきた慰安婦論争の縮図に見えます。

 朴裕河氏を支援する動きが活発になっているというのは本当でしょうか。
 韓国世論が、少なくとも朴裕河氏程度に客観的な歴史観を持てるようになれば、日韓対話も進展するのでしょう。
 ただし、対話が進展したからといって日本から賠償金をもらえると期待されても困ります。日本としては、日韓併合が合法だったという立場は譲れませんし、道義的責任ならアジア女性基金によってすでに果たし終えています。譲歩するとしても、安倍首相が多少踏み込んだ謝罪談話(リップサービス)を出す程度じゃないですかね。でもそれやっちゃうと韓国はそれをネタにますます要求をエスカレートさせてきますから、やっぱ妥協はムリですね。

 朴槿恵大統領は12日の新年記者会見で「日本側の姿勢転換、変化が重要だ」と述べたそうです。

中央日報日本語版2015年01月12日
<新年記者会見>朴大統領、韓日関係について「日本の変化が重要だ」
http://japanese.joins.com/article/181/195181.html

朴大統領は「今年は韓日国交正常化50周年を迎える意義深い年なので、正しい歴史認識をもとに両国が新しい未来に向けて新たな出発をするきっかけになればという希望を持っている」と話した。さらに「首脳会談ができない理由はないが、過去のように期待を膨らませたのに関係はむしろ後退するようなことになってはいけない」として「条件をしっかり作って成功的な、意味のある、一歩でも前に進むような首脳会談になるようにすべきだが、困難がある」と話した。それと共に「日本側の姿勢転換、変化が重要だと思う」と述べた。

朴大統領は慰安婦の被害者について「その方々の年齢が高いので、早期に解決策が出てこなければ永久に未解決となってしまう」と憂慮した。それと共に「そうなれば、それは韓日関係だけでなく日本にとっても重い歴史の荷物になる」としながら「日本としてもその方々が生存していらっしゃる間にこの問題をしっかり解決することが大切なのではないか思う」と話した。

 いつもどおりで安心しましたw
 日本政府がどう考えているかは知りませんが、わたしはもう慰安婦問題は解決されなくても仕方がないと受け止めています。だって朴大統領自身が2年前に「加害者と被害者の関係は千年たっても変わらない」と言ってますし。998年先も「レキシガー」「ニッテイガー」と言われ続けることが確定してるんですから、「イアンフガー」だけを強引に解決しようとしたって無意味じゃないですか。
 信濃毎日新聞すら社説で「どうせすぐ解決できる問題じゃないんだからあわてるな」(意訳)と言っています(→こちら)。

 もう日本側は、韓国の頑なな態度に慣れっこになっちゃってるんですよね。日韓首脳会談が開かれなくても困らないという既成事実が積み重なるほど、慰安婦おばあさんたちの寿命が迫るほど、韓国側の勝利は遠のくのです。
 だいたい、日本に対して何をどうしてほしいのか具体的な要求をちっとも示さないのですから、朴政権が本気で日韓和解を求めているのかどうかも疑わざるをえません。首脳会談なんか無理に開かなくても困らないのは、韓国側も同じなんでしょう。むしろ反日を続けていたほうが国内向けにも中国向けにも都合がいいと踏んでいる可能性は十分にあります。

 そういう両国の"馴れ合い"のなかで、慰安婦おばあさんたちは一人また一人と天国に召されていきます。ま、隣国のよしみですから、日本としてはお葬式に総理大臣名で花輪を贈るくらいはしてもいいかもしれませんw

テーマ : 従軍慰安婦性奴隷制問題
ジャンル : 政治・経済

「シー、黙っとけ。過去の事実より日本の土下座が最優先!」

 7月20日の朝鮮日報日本語版に、パク・ユハ(世宗大学校教授)著『帝国の慰安婦』の書評が載っていました。
 この本については元慰安婦らによって出版差し止めの仮処分申請が地裁に出され、著者と出版社を告訴する予定と6月に報道されたきり続報を目にした記憶がなかったのですが、この書評によると実際に告訴されたようですね。
 ウィキペディアによれば、パク女史は日本の大学で学び日本文学の翻訳をしたりしている人だそうで、「そこまで言って委員会」に出れば人気者になれそうなほど日本寄りの歴史観を持っているようです。それでも韓国で生きていけるんだからすごい。上野千鶴子に贔屓されてるあたりからすると、イルボンよりもオトコが憎い、という感じなのかもしれませんが。

 一方、今回の書評を書いたのはチョン・ボングァンという教授で韓国近代史の専門家だそうです。
 以下、まるごとコピペ。(太字は引用者)

慰安婦:「朝鮮人責任論」のワナ

パク・ユハ著『帝国の慰安婦』

 筆者には、植民地時代の文化現象に関する単独著書が5冊あり、韓国近代の専門家を自認してきた。しかし恥ずかしながら、出版から1年近くになる『帝国の慰安婦』という本の存在を知らなかった。本書を読んだのは、著者のパク・ユハ教授が「元慰安婦の名誉を傷つけた」として告訴され、公憤の対象になった最近のことだ。

 資料の解釈は洗練されておらず、論理的飛躍と批判すべき部分は少なくない。それでいて、本書に記された事実そのものは全く目新しくなく、むしろ失望させられた。慰安婦は日本軍が「直接」強制連行したのではなかった。日本軍は業者に慰安所の設置と運営を委託したが、そうした業者の多くは朝鮮人だった。朝鮮人慰安婦は、これらの業者によって人身売買されたり、連れ去られたりするケースがほとんどだった。アジア・太平洋全域を舞台に戦争をしていた300万人規模の日本軍が、最も後方に位置する朝鮮で、のんきに女性の強制連行をしていたりはしないだろう。

 パク・ユハ教授は「戦争を起こした日本政府と違法な募集を黙認した日本軍に1次的責任を負わせるべき」という点を認めながら、法的責任を問うべき人物がいるとするなら、それは日本政府ではなく、詐欺・強制売春などの犯罪を行った業者の方だと主張している。請負業者に法的責任があるのに、それをそそのかした当事者には法的責任がない、という論理は受け入れ難い。しかし、慰安婦問題では朝鮮人も責任を避けられない、という指摘は認めざるを得ない。

 娘や妹を安値で売り渡した父や兄、貧しく純真な女性をだまして遠い異国の戦線に連れていった業者、業者の違法行為をそそのかした里長・面長・郡守、そして何よりも、無気力で無能な男性の責任は、いつか必ず問われるべきだ。それでこそ、同じ不幸の繰り返しを防げる。しかし今は、問題を提起すべき時期ではないだろう。納得できる謝罪と賠償を1次的責任を負う日本が拒否している状況で、韓国側が先に反省したら、日本に責任回避の名目を与えかねないからだ。

 本書を細かく読んでみると、韓日間の和解に向けたパク・ユハ教授の本心に疑う余地はない。元慰安婦を見下したり、冒涜(ぼうとく)したりする意図がなかったことも明白だ。

 しかし、韓日共同責任論の提起を、慰安婦問題をめぐる両国間の対立を解決する賢明な代案とするには、1次的責任を負うべき日本についての歴史認識があまりにもずれている。

全峰寛(チョン・ボングァン)KAIST人文社会学科教授
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/07/19/2014071900902.html



 自分たちにも責任があることは自覚してるけど、相手に謝罪させるためにいまはわざと知らんぷりしておこう――なるほど、いかにも朝鮮人らしい考え方ですね。被害者のことはいつもなら「韓国女性」と呼ぶくせに、加害者は必ず「朝鮮人」と呼ぶのもいかにも韓国人らしいです。
 自分のことを棚上げして他人ばかり責める人間は、日本では卑怯者として忌み嫌われます。自分の過ちを謝罪できない人間は、他人に謝罪を要求する資格がありません。逆に、「オレも悪かった」と一言いえば、日本人は「いや、こっちこそ悪かった」と途端に態度を和らげます。
 日本人にとって「謝罪」は潤滑油のようなものですが、韓国人にとっては敗北宣言です。だから韓国は河野談話を最大限に利用して日本を攻撃してきました。両国の「謝罪観」の違いに日本側がようやく気付き、慌てて防御態勢をとるようになったのが現在の大嫌韓時代(by楽韓Web)です。

 わたしはもちろん『帝国の慰安婦』を読んだわけではありませんが、この書評を読むかぎり、著者(パクさん)の主張は日本の保守派の言い分とほとんど同じです。評者のチョンさんが「本書に記された事実そのものは全く目新しくなく」と言っている通り、当時の半島人がやったことは日本側にも広く知られている歴史的事実です。
 それを「日本に責任回避の名目を与えかねない」なんて理由で見て見ぬふりをしたら、韓国がしょっちゅう日本に向かって言っている「歴史の真実に向き合え!」という言葉は完全にブーメランになります。
 政治的理由から他の学者の研究を批判するのはモラルの観点から問題がありそうですが、対日外交の面からみても「朝鮮人責任棚上げ論」は完全に逆効果でしょう。そもそもこんなブッチャケ話を日本語版サイトに載せちゃったら日本に足元を見られるばかりです。チョン教授や朝鮮日報はそれを承知なんでしょうか? 

 そして追い打ちをかけるように、こんどは元"米軍"慰安婦らが韓国政府相手に賠償請求訴訟を起こしました。冷え込んだ日韓関係で味をしめた従北勢力が、次は米韓関係をぶっ壊そうと攻勢に出たと見るのが自然でしょうが、ともあれ韓国政府はどうするでしょうか? 責任を認めても認めなくても、これからは慰安婦問題で日本に強く出られなくなるだろう――と日本側が期待するのは間違いでしょうね、きっと。

 むしろ、韓国はいっそう対日批判を強める可能性が高いでしょう。米軍慰安婦問題を矮小化するために、日本軍の蛮行をいままで以上に誇張して宣伝し始めるんじゃないでしょうか。
 米軍慰安婦問題は、うまく対処すれば反日に利用することも可能です。韓国政府が腹をくくって元米軍慰安婦らに謝罪と賠償を行えば、「我が国はきちんと被害者を救済した。それに比べ日本は!」と、日本を責めるネタに使えるのですから。
 日本軍慰安婦の問題も同じこと。韓国人業者の法的責任を認め、形だけでも当時の業者を調べて摘発すれば、「潔く歴史精算を行ったウリナラ」をアピールできるはずです。どうせ調べたって業者の身元なんか判明するわけないし、判明したところで存命者はほとんどゼロだろうし。

 ただ、自分の非を認めるのは誰だって嫌なものです。「肉を切らせて骨を断つ」式のハードな外交交渉を、韓国ははたして日本相手に実行できるでしょうか?
 今回のチョン教授の書評を読むかぎりでは、ちょっとムリそうです。韓国の反日は近視眼的な国民感情が原動力ですから、遠くの目標のために眼前の痛みを受け入れる、なんてことができるとは思えません。慰安婦問題は韓国がメンツをかけて日本と戦う道徳戦争なのですから、単純に「それはそれ、これはこれ」と開き直ってくるんじゃないですかね。
 23日にはソウルで日韓局長級協議が開かれるそうです(聯合ニュース)。案の定、韓国側は懲りずに慰安婦問題で攻める気マンマンのようです。
 日本側はこれまでどおりの主張を繰り返すだけでしょうが、たまには韓国の痛いところをチクチクしてやってもバチは当たらないんじゃないですかね。
「日韓はともに過去を教訓とし、現在も世界各地で続いている女性の人権侵害に目を向け協力して国際貢献すべきだ」
 ……こんな遠回しの皮肉は通じないかw

テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

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