五輪分散案 抗議され困惑の長野、逆ギレで辞退をちらつかせる平昌

2014/12/10信濃毎日新聞30面。

平昌五輪「長野分散開催案」
市・県に反対相次ぐ


 (前略)会場として長野市スパイラルの名前が浮上していると伝えられて以降、同市役所や県庁に競技実施を受けれないよう求める電子メールや電話が相次いでいることが9日、わかった。県庁には8,9日の2日間で200件以上寄せられ、県などは冷静な対応を呼びかけている。(中略)
 県によると電話などが寄せられ始めたのは今月に入ってからで、8日に急増した。「反日的な韓国を支援する必要はない」「税金は(分散開催より)災害復旧に使うべきだ」といった意見が多く、30分にわたって電話で持論を述べる人もいたという。
 長野市には「(分散開催を受け入れれば)20年東京夏季五輪で(韓国から)共催を持ちかけられ、悪影響が出る」「日韓関係の雪解けの材料になるなんて絶対にない」といった内容という。
 分散開催の可能性について排外的な反応が相次いでいることに、98年長野冬季五輪当時の北安曇郡白馬村長で、スキー、観光関係者らと平昌冬季五輪の招致活動を応援した福島信行さん(71)は「感情的な話で残念」と指摘。「国と国とが難しい時だからこそ、手を携えて冬季スポーツを盛り上げる機運をつくっていくべきだ」と話している。


 知韓宣言のみずきさんとかが長野県などへの「抗議」を呼びかけてましたからねえ(http://oboega-01.blog.jp/archives/1015077079.html#more)。ネトウヨ大活躍じゃないですかw
 県や市にしてみれば寝耳に水の話でしょうから、ちょっと気の毒な気はします。「意見」や「陳情」ならいいかもしれませんが、抗議や説教はIOCに対して行うべきでしょう。

 信毎は「こんな時だからこそ手を携えよう」という典型的なお花畑おじいさんを一応登場させてはいますが、すぐ次の記事で舛添都知事の否定的な発言を掲載しています。

「関係改善のために有効かもしれないが、日本と韓国は海を隔てている。条件が整わない限り、海外の都市と共催するのは難しい」
「根幹は財政負担がないような五輪にしてくださいということだ。長野でボブスレーをやるとして、誰がカネを払うのか」


 ですよねえ。日本との分散開催になったら、韓国側はぜったい巨額の負担を要求してきますよ。

 ばかの一つ覚えみたいに「こんな時だからこそ友好を」と繰り返すのって、現実逃避の精神論にすぎない気がします。実際の戦況から目をそらして「こんな時だからこそお国のために」と突っ走った戦時中とまったく同じ構図じゃないですか。戦後70年も経っているのに「真」の日韓友好が実現しない理由は何なのか、そもそも国家間の「友好」とは何なのか、何のためにそれを実現しなければいけないのか――こういう根本的な問題に踏み込もうとしない日本の「お花畑」さんたち。

 一方の韓国側は、カネとメンツにしか興味はないようです。

朝鮮日報日本語版 2014/12/09http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/09/2014120901394.html

平昌五輪:「開催返上も辞さない」 分散案に地元大反発

(前略)
平昌郡議会のチャン・ムンヒョク五輪特別委員長は「オリンピックの開催辞退も辞さない覚悟がある」と明言した。冬季五輪住民非常対策委員会のウ・ガンホ会長は「平昌は今怒りを通り越して誰もがあぜんとした雰囲気だ」と強い口調で語った。(後略)

■「IOCに反論する論理が必要」

 スポーツ関係者の間では「競技場や開会式・閉会式の会場などをめぐる混乱が、結果としてIOCに分散開催の口実を与えた」とする指摘が相次いでいる。政府、組織委、江原道はこれまで競技場建設費用の負担割合や大会後の活用策などについて意見が一致しなかったため、IOCは平昌五輪を「アジェンダ2020」のモデルとして考え始めたというわけだ。

 しかし文化体育観光部(省に相当)の禹相一(ウ・サンイル)体育局長は「IOCが正式に提案してきたとしても『分散開催には反対』というのが韓国政府の現時点での立場だ」「今後の対応策についても検討中だ」と述べた。

 スポーツ界のある関係者も「IOCの主張はかなりの長期間をかけて出てきたものだ。そのためこちらとしてもこれに反論できる論理を構築しなければならない」(後略)


 そもそもIOCが分散開催を持ち出したのは、平昌五輪の準備がちっとも進まない&経済的負担が重すぎて世界中の都市が五輪誘致を尻込みすることへの危機感からです。お金がかかって大変なら、五輪の規定を変更して柔軟に対応できるようにしますよっていう"お情け"、もしくは「おまえら本当に大丈夫なのか?」っていう懐疑混じりの叱咤ですよね。
 これがもし日本だったら、「すっすいません、本番には絶対間に合わせますから!」と顔面蒼白で平身低頭し、計画の遅れを取り戻そうと気合を入れ直すところです。ところが平昌は真逆。「IOCが我々の弱みにつけこんで不当な要求をつきつけてきた」と勝手に決め付け、「だったら冬季五輪なんかやめてやる!」と逆上しています。
 開催地に立候補したのも自分たち、準備不足で迷惑をかけているのも自分たちだという自覚が完全にゼロ。平昌五輪をめぐるゴタゴタは楽観Webの「平昌冬季オリンピック」タグがわかりやすいですが、施設の着工は遅れるわスポンサーは集まらないわ組織委員長は電撃辞任するわ挙句の果てに今ごろになってメーン会場をどこにするかで揉めて平昌郡議会が「計画変更するなら開催を返上する!」とキレて「平昌冬季五輪反対闘争委員会」なるものを結成するわという迷走っぷり。
 「IOCに反論する論理を構築せねば」? 議論も反論も必要ないでしょうに。分散開催が嫌なら開催地ができることはただひとつ、じゃぶじゃぶカネをつぎ込んでガンガン工事を進めることだけです。「どんなに借金がふくれようが冬季五輪は成功させます!」と堂々と宣言すればいいのです。

 韓国メディアはさすがにそこそこ危機感を持っているようですが、分散開催に関しては「この機に乗じて東京五輪を日韓共同開催にすれば一石二鳥じゃん!」とこれまた虫のいいことを言っている様子。http://oboega-01.blog.jp/archives/1015270519.html#more
 「縁なき衆生は度し難し」とはまさにこのことですな。

 まだ日本人の一部に残っているお花畑な皆さんは、「分散開催で長野が助けてあげれば韓国の人たちは日本に感謝するに違いない」と無邪気に信じているのでしょうが、↑↑こんな人たち↑↑が日本に感謝するわけないじゃないですか。むしろ日本は恩を着せられたり強請られたり妬まれたり逆恨みされたりすることを覚悟するべきです。

 かつては日本のオヒトヨシと韓国のワガママが妙な具合に噛み合い、2002年にサッカーW杯という悲劇となって結実しました。それがいまでは日本も韓国も分散開催断固拒否! 共催絶対反対! の世論ですから、歯車が反対側に噛み合って逆回転を始めたといえるでしょう。バックギアでどこまで走れるか、行けるところまで行ってみればいいと思います。むしろその方が事故が減るかもしれません。

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テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

平昌五輪のそり競技は長野市で開催? 無邪気に喜ぶ地元民

 12/8の信濃毎日新聞1面トップは
平昌五輪 そり競技 日本開催協議
 長野のスパイラル 候補
」。
 平昌冬季五輪(2018年)の大会組織委員会が、ボブスレーとリュージュ、スケルトンを日本で開催することを視野に非公式で協議していること、長野五輪で使われた長野市の施設「スパイラル」が候補とみられることを報じています。解説記事では以下のように書いています。

 平昌五輪で国外の施設を使うとなれば、隣国日本の長野市での開催は現実味がある。IOC関係者は1億ドル(約121億円)を超える建設費を削減できるとし「地理的に近い日本に協力を頼むのは賢明な判断だろう」と指摘した。02年にはサッカーのワールドカップ(W杯)で日韓共催が実現したが、政治的関係を考慮して「大きな壁がある」との見方もある。


 比較的冷静な書き方のようですが、「壁」って表現はそれを乗り越えることを前提に使われることが多いですよね…。案の定2面では、地元長野から上がる期待の声を多く紹介していました。

長野・スパイラル地元住民ら
活性化 期待の声

 (前略)長野市スパイラルの地元住民などから「開催されれば県内のスポーツや経済、観光の起爆剤になる」と期待する声が出ている。一方で、同【=平昌 ※引用者註、以下同じ】五輪の大会組織委員会や国際オリンピック委員会(IOC)の検討内容が伝えられていないため、長野市は慎重な姿勢で、今後の状況を見極めていく方針だ。

行政関係者ら慎重姿勢
 日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟理事副会長の北村正博・長野商工会議所会頭(67)は「われわれが引っ張る段階ではないが、長野市で開くことになれば歓迎すべきこと」とし、競技人口の底辺拡大や長野市街地の活性化、観光振興にもつながると強調する。
 地元住民でつくる「浅川スパイラル友の会」の拝野忠昭会長(76)も「会の活動が報われる」と歓迎。これまで施設周辺の草刈りやごみ拾いなどに取り組んできたが、01年の結成当時に200人ほどいた会員が150人程度に減少。高齢化も進み、「これを機に会の活動も活発にしたい」という。スケルトンの練習で7日にスパイラルを訪れていた富田大喜選手(29)=滋賀県甲賀市=も「環境が良くなり、選手が競技をやりやすくなるのでは」と期待した。
 歓迎する声の一方で、競技関係者や行政関係者からは慎重な意見も出ている。国際リュージュ連盟のアジア担当スポーツコーディネーターの栗山浩司さん(54)=札幌市=は「韓国に競技場が新設されなければ、競技の世界的普及につながらない」と懸念。さらに「分散開催では世界選手権と変わらない。開催の主導権が日本にあるか分からず、メリットがないかもしれない。解決すべき問題は多い」とする。
 長野市の加藤久雄市長は「何も聞いていないので、コメントすることはない」。市幹部は「前例がないので、慎重に対応しないといけない」とし、IOCや組織委などの対応を見極める必要があると指摘している。


 要するに、地元長野の市民や経済人&選手は歓迎ムード、域外(札幌市w)の競技関係者はやや否定的、肝心の長野市は様子見といったところでしょうか。スパイラルそのものは平昌五輪直前に行われるW杯会場の候補になっていて、受け入れは十分可能であることを記事は強調しています。

W杯 06~07年シーズンが最後
 スパイラルの維持管理費は年間2億円。維持費の財源は国のナショナルトレーニングセンター(NTC)指定に伴う委託事業費の約1億円と、使用料などの収入約600万円で、差額は長野市が負担している。
 もし、平昌五輪のそり会場になることが具体化した場合、体育課の小山敏信課長は「競技団体にスパイラルを基準に沿ってもう一度見てもらって、その上で手直ししなければならない部分があるかもしれない」としている。


 記事はさらに、平昌では一部の競技場の建設が遅れていること、韓国政府の低予算方針に地元の江原道議会が反発するなどの混乱も起きていることを紹介。

 そり競技会場の準備状況は不明だが、関係が悪化している日本での開催案には拒否感も強い。聯合ニュースは関係者の話として「長野五輪後、競技場の活用に難航する日本側が分散開催案を流して回っている」などと否定的に伝えた。(ソウル共同)


 共同通信が報じているように、韓国側は分散開催に否定的なようで、京郷新聞によれば、

政府【=韓国政府】の立場はさらに強硬だ。文化体育観光部の体育政策官は、「平昌スライディングセンターは今年4月から工事を始め、すでに工程率10%で進行中だ。途中で計画を変更することはありえないが、もしそうなった場合、契約破棄による損害賠償など多くの問題が発生する」とし「オリンピック開閉会式の会場も住民の反対によって変更案が撤回された。IOCの提案は現実的に、国民情緒上、受け入れるのは難しい」と述べた。

http://sports.khan.co.kr/news/sk_index.html?cat=view&art_id=201412071407303&sec_id=530601
(Google自動翻訳を一部手直し)


 長野の経済人たちにとっては、赤字まみれのスパイラルが活用され、長野がもう一度五輪で注目を浴びるチャンスなのですから「棚ぼた」とも言える朗報でしょう。けれどもちろん、ネトウヨのわたしは反対します。万一これが実現したら、日韓友好に寄与するどころか両国の国民感情をますます悪化させる結果になるでしょう。
 競技会場が長野に移されるのは、平昌の競技場建設が行き詰まった場合の最後の手段です。これは完全に組織委および韓国政府の大失態ですから、韓国側はそのダメージを精一杯覆い隠そうとするでしょう。反日に染まっている国内世論を説得しみずからの体面を保つために「長野五輪の後遺症に悩んでいる日本側が、既存施設の赤字解消のために分散開催を懇願してきた。我々は大局的な見地から、韓日友好のためにそれを受け入れてやることにした」という"流れ"を作ろうとするに違いありません。
 数年前までの日本なら、「隣国との友好親善」を大義名分に韓国側のこうした態度を黙認したでしょうが、さすがに現在はそんなことが許される環境ではないでしょう。まかり間違って日本がそり競技の開催を受け入れれば、準備段階で日韓のバトルが繰り広げられることになるでしょう。上から目線の韓国側は長野をまるで自国の一地方都市のように扱おうとし、カネや権利、プロモーションの方法などをめぐって日韓の対立も生じるでしょう。なんとか開催にこぎつけても、長野での運営が成功すれば韓国人は嫉妬に燃え「日本にやらせるんじゃなかった」、少しでも落ち度があればここぞとばかりにバッシングして「やっぱり日本にやらせるんじゃなかった」――これはもう鉄板ですよね。いずれにせよ五輪終了後には、あの独特の「後味の悪さ」が残るに違いありません。

 逆に、どうなればネトウヨ的に一番「メシウマ」なのかを考えると、これはなかなか悩ましい問題です。

①当初の予定通り平昌で開催→突貫工事で手抜きや不備が次々発覚、運営もずさんで選手に不評を買った挙句五輪終了後には赤字だけを残して廃墟化
②建設工事は進めたものの五輪開催に間に合わず、直前になって競技会場を長野に移転→世論から大バッシングを受け違約金の返済義務を残したまま未完成の施設が廃墟化
③早期に競技場建設を中止し長野での実施を決断→経済的ダメージは最小限ながら世論から大バッシング、さらに日本と韓国のホスピタリティの違いが全世界に知れ渡る

 どれもそれなりに興味深いものがありますが、やはり③がダントツに「つまんない」ですね。
 …でもこうやって見てみると、ある意味韓国はすでに八方塞がりと言ってもいい状況かもしれません。もし日本との関係が良好であれば、カネばかりかかる不人気競技は日本に押し付け、韓国は五輪の華やかな部分だけを享受してホルホルするという、バラ色の選択肢もあり得たでしょう。
 一方、日本は協力に応じても断わっても韓国民から悪く言われる運命なのですから、現在は韓国の反日に救われているといえます。
 長野パルセイロのJ2昇格失敗にがっかりした長野市民が、トチ狂って平昌五輪そり競技の誘致運動なんか始めたりしないことを祈ります。

テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

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