スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

中馬主筆の「リバティ号3教訓」に見る教訓

 ネトウヨからは「支那の毎日」とか呼ばれちゃってる信濃毎日新聞は、特定秘密保護法について「法案反対!」を「法律廃止!」に切り替えていまだにキャンペーンを続けています。
 朝日新聞から天下りしてきた中馬清福主筆も2013.12.22付けの「考」で、「秘密法なんか作ったって米国との同盟関係は強化できない!」「米国の極秘情報なんかもらえっこない!」と気炎を吐いていらっしゃいます。
 その根拠に挙げているのが1967年にイスラエルが米国NSA(国家安全保障局)の情報収集艦リバティ号を攻撃して34人の死者を出した事件。表向きは誤認攻撃ということになっていますが、何人かの関係者は「イスラエル軍はリバティ号の乗員を皆殺しにしてNSAの超秘密文書を奪うつもりだった」と信じているとのことで、中馬さんはこの事例から以下の3つの「教訓」を導いています。

1.情報は非情である。たとえ友邦や同盟国相手でも、与えていけないものは絶対に与えてくれない。

2.情報はギブ・アンド・テークであり、相手から情報が欲しければこちらも情報を提供しなければならなくなる。

3.ギブするために日本もスパイを養成するか。しかし情報面で世界一の米国と肩を並べようとなどという野望は国を滅ぼす。

 この事件からどうしてこういう結論が導き出されるのか、それと特定秘密保護法とどういう関係があるのか、いまいちピンと来ませんが、とりあえずそれぞれについて個人的に感じたことを述べてみたいと思います。

1について。
 情報の重要度にはレベルがあります。当たり前の話です。敵国には教えられない情報、同盟・友邦国でも脇の甘い国には教えられない情報、どんな国であれ外国には絶対教えられない最高機密情報・・・。
 今回の法整備で米国の情報がすべてもらえるなんて、安倍政権だって思っちゃいないでしょう。でも、いままでの日本は情報管理の脇が甘すぎました。きちんと法整備をしておかないと、いざというとき(具体的には中国や北朝鮮が不穏な動きを始めたとき)に米軍とうまく連携がとれないかもしれない、そのことを安倍政権は心配しているのです。
 あらゆる情報をすべて教えてもらえるのでない限り秘密法は無用だ! なんて極論は詭弁にしてもお粗末じゃないでしょうか。

2について。
 ギブ・アンド・テークは当然でしょう。日本だって国益を踏まえ、米国に伝えてよい・伝えるべきと判断した情報は伝えればいいし、伝えてはいけないと判断した情報は伝えなければいいのです。問題は日本が主体的な判断をできるかどうかであって、秘密保護法の有無は関係はないはずです。

3について。
 スパイという表現は仰々しいですが、日本は情報収集活動にもっと力を入れるべきでしょう。日本人は他国をろくに知らないまま、勝手な幻想を抱いたり憎悪を膨らませたりする傾向が強いです。太平洋戦争だってそのせいでひどい目に遭ったんですから。情報収集能力を高めることがどうして国を滅ぼすことになるのか、わたしにはさっぱりわかりません。それに、「米国と肩を並べよう」なんてくだらないライバル意識をだれが持っているんでしょうか? 日本の安全を守るために必要十分なことを行う、それだけでしょう。

 とまあ、中馬さんの主張は素人のわたしから見てもだいぶ的外れな印象なんですが、「3つの教訓」の源になっているリバティ号事件とはどんなものなのでしょうか。

 ウィキペディアには、「(イスラエル軍の)攻撃は故意か誤認かという議論が現在でも続いている」とあるだけで、真相めいたことはよくわかりません。

 一方で、こちらのページには少し詳しいことが出ていました。要するに説が2つあり、1つ目はイスラエルがリバティ号の沈没を(敵である)エジプト軍の仕業になすりつけ、アメリカを中東戦争に巻き込もうとしたという説。2つ目はリバティ号がイスラエルに都合の悪い情報を得ようとしたのでそれを阻止するために攻撃したという説。これに中馬さんが引き合いに出している説(『すべては傍受されている―米国国家安全保障局の正体』という本に依拠しているようです)を合わせると3つになりますね。

 まあ、イスラエル軍がどうしてそんなお粗末な真似をしたのかなんてわたしが知るよしもありませんが、こんな特殊な例を持ち出さないと特定秘密保護法を糾弾できないのか、と同情したくなります。

 国際関係は非情だ、米国を信用するな、という中馬さんの警告は一理あると思います。米国に限らず、他国を盲目的に信頼し依存するのは危険です。
 それなのにサヨクの皆さんは、こと対特亜外交になると「お隣りの国なのだから仲良くせねば」「日本が譲歩すれば万事丸く収まる」「腹を割って対話をすればきっと分かり合える」みたいなお花畑的論調になってしまうのが不思議です。米国は信頼できないけど中国になら腹を割ってもいいって、どういうこと? 相手は世界に名だたる情報統制国家ですよ?
 結局は盲目的な反米反安倍の思想がなせるわざなのでしょうが、そういうところで客観性を保った論理を展開できなくては、いまどきのネトウヨを調伏することなんて到底ムリだと思うんですけどね。
スポンサーサイト

テーマ : 報道・マスコミ
ジャンル : 政治・経済

最新記事
カテゴリ
カレンダー
11 | 2013/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
アクセスカウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。