『マンガ嫌韓流』vs反論本を勝手にジャッジ【4】ウリジナル問題

 『マンガ嫌韓流』とそれに反論した『『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ』を読み比べ、主観にもとづいて勝敗を判定する企画です。

第4話 文化交流を阻む無理解と非友好的心性 鄭夏美


『嫌韓流』の主張
 韓国は剣道の起源は韓国だとし、それ以外にもさまざまな日本文化を自国が起源だと主張している。

鄭さんの反論
 韓国国内でもっとも歴史が古く規模の大きい大韓剣道会のHPは、日本が開発した剣道の競技形式が韓国に伝わった事実を認めている。
(引用)

(『嫌韓流』は)あたかも日本剣道のほかに剣術がなかったかのようにいうが、どこの国にも独特の剣術はある、それは韓国にもあるわけで、その広義の剣術・剣道を指す言葉を借りて「日本剣道の発祥は韓国である」と韓国が主張しているとのレトリックが用いられているように思う。


わたしの感想
 問題となっている大韓剣道会のサイトhttp://www.kumdo.org/を見てみました。この本が出された2006年当時から記述はさほど変わっていない印象です。
 トップページのメニューの左端「검도란?(剣道とは?)」をクリックして最初に表示されるページは「剣道とは、言ってみれば刃物を使った戦いだ」という一文から始まります。子どもたちのチャンバラやら古代エジプトやら新羅花郎やら本国剣法やらのことは書いてありますが、日本のニの字も出てきません。
 日本についての記述が出てくるのはこのページにあるメニューで右から4番目「剣道の歴史」のページ。これについては正確(らしい)日本語訳が、あちこちのブログに転載されているので助かります(たとえば→ここ)。

 これらを読む限り、大韓剣道会が「日本剣道の母胎は韓国にある」と主張していることは確かですね。「母胎」と「起源」の違いをどう解釈するかで議論が分かれそうですけど。
 大韓剣道会は、読者が最初に目にする「剣道とは」のページの冒頭であえて「剣道」の定義を一般的な撃剣まで拡大したうえで、「剣道の歴史」のページでは三国時代(新羅、百済、高句麗)の朝鮮は東洋最高の剣の技術を持っており、それが日本に伝わって剣道の母胎になった、だから剣道を「日本のもの」として白眼視するのは誤りだ、と強調しています。
 ・・・「剣道は(もともと)日本のものではない」と明言してるとしか受け取れないんですけど?

 剣技、剣術、剣法といったものはいろんな国にもあるでしょうが、現代において「剣道」といえば面や小手を身につけ竹刀で打ち合う競技を指すのが国際常識であり、広義もヘッタクレもありません。大韓剣道会も日本剣道のルールにのっとった競技団体なのに、狭義(競技)の剣道が日本でどのように発達したかについてはまったく語らず、新羅花郎や朝鮮勢法ばかり強調しているのですから、明らかに読者のミスリードを誘っています。
 「どこの国にも独特の剣術はある」と鄭さんに擁護してもらっている当の大韓剣道会が、日本の剣術の独自性を否定しているこの矛盾。古代史を振り返れば、日本はすでに新羅相手に互角以上の戦いを行っていたのですから、新羅花郎の剣術が日本の剣の発祥になったなんてことはあり得ないと思うんですけど。

 大韓剣道会の狙いは、「日本文化である剣道をやって喜んでいる奴らは親日派だ!」という国内からの批判をかわすこと。つまりすべての原因は、無理な起源説をでっちあげないと日本文化を受け入れられない韓国人のひねくれた民族意識にあるのです。嫌韓厨はそれを嫌悪し批判しているだけなのですから、「文化交流を阻む無理解と非友好的心性」の要因は日本の嫌韓厨と韓国ググポンのどちらにあるか、常識的に分かりそうなものです。

大韓剣道会のサイトから引用(Google翻訳)http://www.kumdo.org/deahan_kumdo/d-kumdo1-5.php

剣道の国際名称は漢字で「劍道」、英語で「Kendo」であり、国際連盟は「Intenational Kendo Federation」に、すべての加盟国は、これを遵守するべきでは国際的な慣例である。(中略)ただし大韓剣道会は、国際的に英文表記を「Korea Kumdo Association」に認定受け取った。これは、私たちの歴史的背景を反映していること、国際連盟もまた、すべての加盟国もこれを認めてなったのは当然の仕打ちだった。


 こういうところからも、日本の「Kendo」を否定し自国の「Kumudo」を上書きしたいという韓国側の意図がよく分かります。

 小中華思想に毒された韓国は民族の優秀性を証明するために歴史を捏造している、という『嫌韓流』に対し、鄭さんは「自国中心主義はどの国にもある」と反論します。聖徳太子が隋の皇帝を「日没処の天子」と呼んだこと、高野長英らが中国を「支那」と呼んだこと、天皇の存在を根拠に自国を神国と称したことを挙げ、「これこそ不適格な『歴史の建て直し』であり差別思想の発露である」と批判しています。
 また、「どんな理由があるにせよ他国の文化を盗んでいいわけがない」「韓国にはそもそも誇れる文化などない」「日本は韓国から何も受け入れていない」と言い切る「嫌韓流」に対し、高麗が世界最初の金属活字を作ったこと、文禄・慶長の役で加藤清正らが金属活字を奪い、それが天皇に献上されて日本における活字文化の始まりとなったことを挙げて反論しています。


判定:『嫌韓流』の勝ち

総論
 剣道起源論については鄭さんの負け。日本人が大韓剣道会の言い分に不満を持つのはやむをえないことだと思います。鄭さんのおっしゃるとおり自国中心主義はどの国にもあるでしょうが、韓国ほど露骨に他国の文化をおとしめたりルーツを横取りしたりする国をわたしは知りません。
 中盤の「日没処天子」「支那」「神国」も的外れな印象。また『嫌韓流』が武道以外に挙げたウリナラ起源説を否定しておらず、著作権侵害についてはむしろ韓国側の非を認めています。後半は『嫌韓流』の失言を突いて一矢報いましたが、全体的には鄭さんの劣勢は明らかであるように感じました。われわれ日本人にとっては、大昔のことよりも現在進行中の捏造剽窃被害の方が重大です。
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『マンガ嫌韓流』vs反論本を勝手にジャッジ【3】在日コリアン問題

 『マンガ嫌韓流』とそれに反論した『『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ』を読み比べ、主観にもとづいて勝敗を判定する企画です。

第3話 在日コリアンへの誤解と偏見の増幅を斬る! 朴一


『嫌韓流』の主張
 敗戦後、朝鮮人は日本を裏切って戦勝国民と偽り、朝鮮進駐軍などと名乗って暴れだした。

朴さんの反論
 在日朝鮮人こそ、日本に裏切られた人びとである。日本国籍を失った朝鮮人の元軍人、軍属たちは日本の援護法から除外され補償を受けられなかった。2000年になって在日コリアンの元軍人・軍属の重度戦傷病者に対して見舞金200万円などを支給する法律が採択されたが、日本人への支給額との格差が著しかった。

わたしの感想
 日本が戦争に勝っていればこんな悲劇はなかったのにと心が痛みます。ただし『嫌韓流』第2話によれば、在日韓国人の面倒を見るべき韓国政府も補償を拒否しているそうですから、むしろそっちの方が大きな問題なんじゃないでしょうか。ぎゃくに日本は遅ればせながら200万円の見舞金を支給しているわけですし。
 朝鮮進駐軍という言葉について朴さんはとくに問題視していませんが、これは2000年以降ネット上に流布されたものであることがほぼ明らかになっているようなので、『嫌韓流』側の減点対象です。



『嫌韓流』
 戦勝国でもなく敗戦国でもない第三国という意味で「三国人」という言葉が生まれた。

朴さん
 三国人という言葉は、戦後の混乱の中で解放された朝鮮人や台湾人が民族団体を結成する一方、闇市での利権をめぐって日本人と衝突するようになったため、日本人が敵対する朝鮮人や台湾人を蔑視する俗称として、この言葉が用いられるようになったものである。差別用語として認知されている言葉を安易に使った作者の人権感覚を疑わざるをえない。

わたし
 『嫌韓流』では「三国人」という言葉の由来を説明しているだけで、とくに差別的な文脈では使われていないように感じます。「なぜそこであえて三国人の説明をしたのか? 差別の意図があったに違いない!」という批判もあるかと思いますが、わたしには「三国人」という言葉は馴染みがなく、差別用語といわれてもピンと来ません。
 ところで、終戦後の混乱期に台湾人や朝鮮人が徒党を組んでヤクザまがいの抗争をやっていたことは朴さんも認めているようですね。日本人、とくに高齢者が「朝鮮人は怖い」という認識を持つのもある程度やむを得ないと理解していいんですよね?



『嫌韓流』
 韓国は国民徴用令に基づいた動員を「強制連行」という言葉にすりかえている。動員は当時の日本国民の義務だったのだから違法ではない。

朴さん
 国家総動員法によって朝鮮人が強制力を伴って労務動員された事実は変わらない。韓国政府は1910年に締結された韓国併合条約を当初から無効とみなしている。だから当時の朝鮮人が日本国民だったというのは日本人の勝手な解釈で、そもそも日本人でない朝鮮人を国民徴用令に従って強制的に労務させたのは違法ということになる。

わたし
 この議論は第2話と重複しますね。認識の違いであり、「デタラメだ」「差別だ」と頭ごなしに批判できるものではありません。松代大本営の案内板の件でも浮き彫りになりましたが、戦後の日本では「強制連行」という言葉が深い議論のないまま使われてきました。これは両国国交の土台を揺るがしかねない問題であることを、われわれは自覚する必要があるでしょう。



『嫌韓流』
 終戦直後に日本本土にいた朝鮮人200万人は「強制連行」されてきたのではない。現在の在日韓国・朝鮮人のルーツは、日本の豊かさに惹かれて渡ってきた移民と、朝鮮戦争を逃れて密入国してきた人びとである。

朴さん
 在日コリアンがみな「強制連行(労務動員)」被害者とその子孫であるかのような言説は確かに間違っている。だが各種統計から推測すれば、日本にとどまった在日コリアンのうち「強制連行(労務動員)」該当者の占める割合は14%に上る。
 また貧困のせいで日本に移住してきた人たちが多いのは確かだが、それは日本が朝鮮で土地調査(1910~1918)を行い無知な朝鮮民衆から土地を収奪したせいである。また1920年代からは、日本国内の食糧危機を回避するために朝鮮からの米輸入を増やした。それによって困窮した朝鮮農民たちは生活の糧を求めて日本や中国東北部に渡った。

わたし
 朴さんのいう「日本が土地調査で農民を追い出した」ってのは本当なんですかね? そんなことをすれば治安が悪くなるし、耕作する労働力も減ってしまいます。食料を増産しておきながら自分が飢えてまで米を輸出に回す農民たちの姿も想像できません。てか日本に売ったぶんだけ金銭収入があったんじゃないんですか? 農民が搾取されるシステムをもう少し詳しく説明してほしいです。
 日本に併合されるまで、朝鮮の農民が国外に出るなんてことは許されなかったはず。経済的に豊かな日本への渡航が可能になったのですから、豊かな暮らしを夢見て日本に渡った人たちも多かっただろうと想像します。



『嫌韓流』
 戦後しばらくは朝鮮人を半島に送還する帰国事業が行われていたのだから、「強制連行」で無理やり連れて来られた人びとがいたとしてもみな帰っていったはずだ。

朴さん
 在日1世を対象にしたアンケート調査によると、終戦後「帰国を準備した」と答えたのが7割に上り、そのうちの6割が帰国しなかった理由に「帰国後の生活のめどが立たなかった」ことを挙げた。これは日本政府が当時の在日朝鮮人に対して通貨1,000円、荷物250ポンド以上の持ち帰りを禁じたことが大きな原因である。また日本企業が在日朝鮮人に対する賃金を未払いのまま放置したこと、日本政府がきちんと補償を行わなかったことも、原因になったと考えられる。

わたし
 帰りたくても帰れなかったコリアンたちが一定数存在したことは確かなんじゃないですかね。でも奴隷同然に働かされてた人たちが持ち出し上限を超えるほどの財産を持っていたとは考えにくいですし、死ぬほど辛い目に遭った人たちなら所持金・所持品制限なんかお構いなしにさっさと帰国してたでしょう。
 朴さんは「労務動員で日本に渡った朝鮮人のうち帰りたくても帰れなかった人たちがどれほどいたのか」「その理由は何か」を示せていないので、『嫌韓流』への反論としては弱いですね。



『嫌韓流』
 高度経済成長期の日本は人手不足で、在日も普通に企業に採用されていた。

朴さん
 在日に対する就職差別はわたしやわたしの身の回りの仲間が実際に体験しているし、各種アンケート結果でも明らかだ。

わたし
 これは朴さんの反論を否定することはできないような気がしますね。「在日コリアンの採用を敬遠した企業も一部にはあった」と『嫌韓流』自身が認めちゃってますし。



『嫌韓流』
 在日であることを隠し通名で受験する者が現れ、その合格を取り消した企業側が裁判に負けて損害を被る事態も発生した。

朴さん
 通名は創氏改名を受け継いだもので法的効力が認められている。それを記載するのは「虚偽の記載」にはあたらない。

わたし
 これは裁判で企業側が負けてるんですからしょうがないですね。



判定 引き分け

総評
 ほんの少し前まで、在日コリアンは「強制連行」で日本に連れて来られた可哀想な人たち、という「常識」がまかり通っていたように思います。それが誤りであると知られるようになったのは意義深いことです。戦後に一部の過激派が狼藉を働いて日本人にトラウマを刻みつけたのも事実でしょう。多数派とされる平和的で常識的な在日コリアンの皆さんが「一部」の連中の暴走を食い止めるためにどれほど努力したのか? そういうところが見えてこないので、在日コリアンを十把一絡げに嫌う風潮が定着しちゃったんじゃないかなーと感じました。偏見かもしれませんが、民団も総連も本国政府の手先っていうイメージしかないんですよね。
 一方で、在日の人たちが日韓両国の法制度の空隙にハマり不利な立場に置かれてきたこと、罪のない人までさまざまな差別を受けてきたことは確かでしょう。朴さんの主張は韓国政府の主張そのまんまな部分があるし反論として不十分なところも見受けられますが、『嫌韓流』側も在日差別をことさら矮小化しようとする姿勢がみられるので、わたしの心証はよくないです。
 あと、朴一さんのこと、わたしはけっこう嫌いじゃないので採点が甘くなってるかもしれません。そこまで言って委員会で孤軍奮闘してる人には同情的になってしまうタチなので。
http://www.youtube.com/watch?v=La-ImLfmfjg
↑この人自身は先祖が日本に出稼ぎにきてキャバレー経営で成功して、自分もキャバレー王を継ぐはずだったという「勝ち組」なんですね。学生時代にクラスメイトたちの前で「じつはおれ韓国人なんだ。これからは本名で呼んでくれ!」と告白した直後、ついつい通名で呼びかけた恋人(日本人)をぶん殴ったというヒデーひとw
 ところで、朴さんのおじいさんは日帝に土地を奪われてやむなく故郷を捨てた可哀想な農民だったんでしょうかね?

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『マンガ嫌韓流』vs反論本を勝手にジャッジ【2】戦後補償問題

 『マンガ嫌韓流』とそれに反論した『『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ』を読み比べ、主観にもとづいて勝敗を判定する企画です。

第2話 「補償問題は解決したのか?」 太田修


『嫌韓流』の主張
 国交正常化のための交渉の際、日本側は個人補償を主張したのに韓国政府がそれを拒否した。

『ここデタ』太田さんの反論
 協議の過程で一時期、日本側が「戦時徴用者の事実関係が明らかになれば未払金を個人ベースで支払う」ことを提案したのは確かだが、これはあくまで未払金であって補償ではない。また韓国政府が事実関係を立証できないことを見越した上での発言だった可能性がある。

わたしの感想
 「日本側は個人補償を主張した」という『嫌韓流』の表現は誤解を招きやすいのでよろしくないですね。日本側は補償とか賠償とかいうものは一切認めていないのですから。「補償」「賠償」「未払金」「協力金」「償い金」――戦後処理に関わるお金用語はややこしいですが、きちんと区別して使わないと揚げ足をとられることになりかねません。 わたしもこれまで混同していました。気をつけよう。



『嫌韓流』
 日本は朝鮮半島に残してきた莫大な遺産を手放した。それは韓国の賠償請求額をはるかに超える額だった。

太田さん
 『嫌韓流』が根拠として挙げている数字はいずれも確かな資料が散逸した終戦直後の混乱期に試算されたものにすぎない。たとえそれらの数字が事実だったとしても、植民地支配による有形無形の被害損害を無視しては説得力がない。

わたしの感想
 太田さんは当時の試算額が不正確である可能性を指摘しているだけで、「日本が放棄した財産は韓国が要求した賠償額より多い」という『嫌韓流』の主張を否定するだけの根拠を示せていません。少なくとも、「有形無形の被害がある」というのならその額を具体的に試算して示してくれないと説得力がありません。
 ま、日韓併合は合法であったというのが日本側の譲れない立場ですから、「植民地支配による被害」なんか持ちだしても無意味なんですけどね。議論が完全にすれちがっています。



『嫌韓流』
 日本は5億ドルもの莫大な経済協力金を支払った。

太田さん
 5億ドルのうち2億ドルは貸付であり、残りの供与3億ドルもフィリピン(5.5億ドル)、インドネシア(約4億ドル)、ミャンマー(3.9億ドル)と較べても少ない。また日本国民への戦争犠牲者援護費の支出累計が約35兆円、湾岸戦争への日本の支出金が130億ドルだったことを考えれば、必ずしも「莫大」とはいえない。

わたしの感想
 貸付とはいっても、戦争でボロボロになった日本がそれだけの金を用立てするのは大変なことだったと思います。たくさんの国に同時にお金を払わなきゃいけなかったわけですし。
 日本軍が実際に侵攻した東南アジアと、日本の一部として守られ空襲すらも免れた韓国とでは、支払う額が違うのは当然だと思います。
 また戦争犠牲者の総数は日本人の方が朝鮮人よりも圧倒的に多いのですから、援護費の支出総額と比較するのは無意味です。さらに当時と現代では国家財政の規模も円の価値も全然違うはずなのに、湾岸戦争の支出金と比べるのは乱暴もいいところです。



『嫌韓流』
 日本は韓国と戦争しておらず賠償の必要がないので経済協力金という名目をとった。

太田さん
 これは日韓の対等な交渉の結果ではなく、日本政府が最初から「償いではなく経済協力で解決すべき」という戦略を押し通した結果である。よって補償問題が解決しないのは、強引な政治決着に持ち込んだ日本政府の責任である。

わたし
 外交交渉では日本が一枚上手だったというだけのことでしょう。韓国は補償を要求したものの日本に拒まれ、しぶしぶ『協力金』という名目で金を受け取りました。この事実がある以上、いくら悔しくても条約はひっくり返せません。不満なら締結しなければよかったのです。



『嫌韓流』
 補償問題は日韓基本条約で「完全かつ最終的に解決された」。

太田さん
・その文言は基本条約ではなく日韓請求権協定に記されたもの。『嫌韓流』は基本条約と請求権協定の関係を理解できていない。
・協定で最終的に解決されたのは「財産」の問題であって、補償や賠償は財産ではないから請求権が残っている。
・締結交渉で日本側は植民地支配・戦争による被害に対する「個人補償」を一度も認めていない。外務省の内部文書でも「過去の償いということではなしに韓国の将来の経済に寄与するという趣旨」ならば「経済的援助」を行う意義があると述べている。
・日本が補償・賠償を行わない限り、植民地支配と戦争被害の精算は解決されない。

わたし
 繰り返しになりますが、「不満があれば条約締結しなきゃよかったじゃん」で終わりな気がします。国力の差が条約内容に反映されているとしても、武力や威嚇ではなく平和裏の交渉の結果締結されたものなのですから、韓国には「甘えるな」と言いたいです。支払われたお金の名目にこだわって「おかわり」を要求するのは、アジア女性基金のときとまったく同じですね。



太田さん
 日本政府は植民地支配関連資料や日韓交渉関連資料などを非公開にしているが、早く公開すべきである。

わたし
 これについてはなんともいえません。原則論としてはその通りかもしれませんが、国益に関することですから慎重を期すべきかもしれませんし。これって特定秘密に指定されるんですかね?



判定:『嫌韓流』の勝ち

総評
 この議論は日韓両国が延々と攻防を繰り広げている問題であり、条約に対する理解が足りなかった点などを除けば、そもそも『嫌韓流』が「デタラメ」呼ばわりされる筋合いはありません。わたし個人は日韓併合は合法だと考えているので、韓国側の補償要求には応じるべきではないと思います。『嫌韓流』がいう、「お互い合意の上で結ばれた条約」という言葉には重みがあります。また、太田さんは日本が韓国に支払った経済協力金を少なく印象付けようと恣意的な比較を行っており、これは悪質と呼ばれても仕方ないレベルだと思います。

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『マンガ嫌韓流』vs反論本を勝手にジャッジ【1】2002年W杯問題

 最近「嫌韓本」「ヘイト本」への批判が高まっている中で、それらに対してきちんと反論した本があるのかと思って探してみたら、いまさらですが『マンガ嫌韓流』(山野車輪、2005年)と、それに反論した『『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ』(太田修ほか、2006年)にたどり着きました。わたしが嫌韓ネトウヨになったのは2012年夏からなので、『嫌韓流』はリアルタイムで読んでいません。話題になっていることは知っていましたが、「なんかガラの悪い右派系の本らしいな」という印象だけで手に取らずにきていました。
 
 あらためて『マンガ嫌韓流』(以下『嫌韓流』)を読んでみての全体的な感想。
・絵が下手。
・主人公らは美男美女、論敵の在日韓国人やプロ市民らは醜悪に描かれていて嫌味。
・主人公らが驚く描写が大げさ。
・論争の描写がワンパターン。主人公らに言い返せず「うぐぐ…」と青ざめる在日コリアン&プロ市民たちにリアリティがない。たぶん、本物の韓国人やサヨクの皆さんはもっと上手にノラリクラリと言い逃れると思う。とくに、「それは一部の親日派のしたことだ、我々は関係ない!」みたいな反論がまったくないのが不思議。

 書かれていることは現在のネット上にも出回っていることとほぼ同じで新鮮味はありません(そりゃそうだ)。でも当時はそれが読みやすいマンガとして書店にならんだことで、実社会に大きな反響を与えたのでしょう。

 『嫌韓流』がたった一人のアマチュア漫画家によって書かれたのに対し、『『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ』(以下『ここデタ』)は、いろんな意味でプロの皆さん10人が集結し、『嫌韓流』の各章を一人ずつ担当して反論しています。「なるほど確かに」と納得できる反論もあれば、「それちょっと言い逃れじゃね?」「逆ギレしてどうするよ」と思うところもあります。

 今回は双方を読み比べ、どちらの言い分に説得力を感じたかを章ごとに勝敗をつけてみたいと思います。わたしはネトウヨなので、多くの場合『ここデタ』への再反論という形になってしまうかもしれませんが、少なくともアマゾンレビューにあふれている頭ごなしの批判よりは、冷静で客観的な判断をするよう努力したいと思います。

第1話 W杯サッカー史に新たなページを加えた日韓大会 姜誠


『嫌韓流』の主張
・2002年W杯では韓国選手のラフプレーと韓国サポーターのマナーの悪さが目立った。
・韓国に有利な誤審が連発し、2004年のFIFA公式DVDの「10大誤審」にこのときの韓国戦が4件も含まれた。
・しかし当時の日本のマスコミは日韓友好ばかりを強調し、事実を報道しなかった。

『ここデタ』姜誠さんの反論
・かのマラドーナすら故意の反則によるシュートを決めたが正式なゴールとして認められている。人間はミスを起こすものであり、誤審がなくなることはあり得ない。
・2002年W杯で誤審が問題になったのは韓国戦だけではない。ブラジル対トルコ、ブラジル対ベルギーのゲームでも誤審疑惑があった。
・この大会で誤審が頻発したのは、国際経験が足りないサッカー途上国からも審判を多く起用したためであるとの見方が有力だ。たとえば予選リーグのコスタリカ対トルコ戦の主審はFIFAランキング100位以下のベニンの審判だった。
・非難するならラフプレーをした選手個人、マナーの悪いサポーター個人を批判すべきだ。
・『嫌韓流』もソウルの反日デモも同じコインの裏表であり、社会的・経済的に不安を抱えた層が狭量なナショナリズムに溺れて両国を対立と分断に追い込もうとしている。
・2002年W杯では、日韓両国民の美しい交流と協同があった。
・大会の立役者でありFIFA副会長(当時)の鄭夢準は「子どもがサッカーをやれば大人になり、大人がサッカーをやれば紳士淑女になる」と言っている。われわれも紳士淑女になるべきだ。

わたしの感想
・10大誤審のうち4件が、単なる誤審ではなく韓国に有利な誤審だったという事実は重く受け止める必要があると思います。
・姜さんが「誤審が多かったのは韓国戦だけじゃない!」として一例に上げたブラジルvsトルコ戦の主審は、韓国人の金永珠氏でした。完全にヤブヘビですよ……。
 金氏は1994年に国際審判資格取得し、2001年にAFCアジア最優秀審判賞受賞をしたベテランとのこと。2002年W杯ではFIFAランキング100位以下の国の審判すらきちんと試合をさばいている(少なくとも大騒動にはなっていない)のに、当時は日本よりもFIFAランキングが高かったはずの韓国の審判がお粗末な誤審を犯したのは奇妙なことです。

・鄭夢準は2014年のソウル市長選挙の演説で、「『韓国代表が02年のW杯で準決勝に進んだのは、鄭夢準が審判を買収したからではないか』と言われたことがある。私は『自分にそこまでの能力があれば大丈夫だろう』と答えた」と発言しました。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140609/frn1406091820010-n1.htm
 冗談のつもりかもしれませんが、あまり紳士的な発言とは思えません。

・韓国サッカーのモラルの低さは、個人の問題として片付けられるものではないことがその後次々と明らかになりました。とくに象徴的だったのが2011年に表面化したKリーグの八百長問題です。中央日報の過去記事を並べてみましょう。

05月26日 プロサッカー選手の八百長関与が事実に
05月27日 プロサッカー八百長疑惑 試合を分析してみると…
05月30日 Kリーグ「八百長」波紋、また選手が自殺
05月31日 自殺したサッカー選手 「八百長はすべて私がさせた」
05月31日 韓国プロサッカー連盟総裁 「頭を下げて謝罪」
06月01日 金品授受・選手自殺…プロサッカー八百長根絶なるか
06月01日 八百長事件で拘束されたプロサッカー選手たちの共通点
06月02日 検察「正規リーグの試合も八百長の疑い」
.06月03日 <サッカー>Kリーガー10余人、八百長試合にベッティング
06月04日 プロサッカー八百長事件 ブローカー2人起訴
06月10日 八百長でサッカー選手14人起訴…暴力団ブローカー確認
06月18日 <サッカー>八百長関与Kリーガー10人を永久除名
06月25日 プロサッカー選手5人を調査中…八百長疑惑捜査続く
07月01日 プロサッカー八百長なら球団追放、Kリーグ中断も検討
07月12日 Kリーグ八百長、監督まで拘束…チーム存続の危機に
07月08日 衝撃のKリーグ八百長、加担者半分が「国家代表出身」
07月06日 Kリーグ八百長、五輪チーム主将の関与に衝撃
07月26日 <サッカー八百長>韓国五輪代表の主将を脅迫した暴力団員が逮捕
08月26日 <サッカー>韓国プロ連盟「八百長関与選手は永久追放」

 こういう事実を前にすると、鄭夢準の発言も"信憑性"がいや増すというものです。

 2002年以降も、とくに日韓戦ではFIFAから再三注意を受けているにもかかわらず、韓国サポーターの政治的な反日アピールが後を絶ちません。サッカーだけでなく野球選手もマナーが悪いことは、WBC日韓戦で姜さんも苦言を呈している通りです。一部の選手やファンの逸脱だとしても、韓国社会がそれを許容・助長させ自浄能力を持たないことが最大の問題なのですから、日本側が韓国人の民族性を疑いたくなるのはやむを得ないことではないでしょうか。

判定:『嫌韓流』の勝ち

総評
 韓国を安易に擁護すると墓穴を掘るという好例でした。アマゾンのレビューも、この章に対してのツッコミであふれています。

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にわかネトウヨがイケア騒動に誓う「ニッポン青鬼宣言」

 「オマエんところが使っている世界地図に"東海"がない!」と韓国世論がイケアに噛みついた一連の騒動(くわしくは中央日報などをどうぞ)は、はっきりいって日本人の理解の範疇を超えています。
 韓国人が韓国国内で日本海を東海と呼ぶのは自由ですけど、どうしてそれを外国企業にまで押し付けるのか。しかもイケアコリアの店舗はまだオープンしておらず、問題となった壁掛けは韓国市場ではなく欧米向けの商品とのこと。国際水路機関(IHO)にも国連にも認められていない東海併記を他国に無理強いする権利が韓国にあるとは思えないんですけど。
 地図はGoogleマップを元にしたって話ですから、不買運動はGoogle相手にやれっての(サムスン涙目)。ていうか国際機関は日本海の単独表記しか認めていないんですから、韓国は外国製品の輸入をやめて鎖国すればいいのに。

 日本海呼称問題をめぐる日韓の主張の違いはWikiを見れば手っ取り早いでしょうが、公式見解を見比べるなら以下が良いようです。

日本側=外務省公式サイト
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nihonkai_k/

韓国側=海外文化弘報院 KOREA.net
http://japanese.korea.net/Government/Current-Affairs/National-Affairs/list?affairId=130&subId=236

 個人的に、韓国の主張に対する一番のツッコミどころはココ。

16世紀から19世紀まで西洋人はこの海を朝鮮海、韓国海、東方海、東洋海、中国海、日本海などと呼んで来たが、一番多く使われた名称は勿論韓国海だった。
http://japanese.korea.net/Government/Current-Affairs/National-Affairs/view?affairId=130&subId=236&articleId=1133#sthash.TV474EaR.dpuf


 あれ? えーと、「東海」は? 



 KOREA.netに掲載されている古地図↑に見える文字(イタリア語?)は「MER ORIENTALE」(東洋海)/「MER DE COREE」(朝鮮海)であり、「EST MER」(東海)ではありません。日本の外務省が欧米諸国の古地図を調べた結果でも、「東海」は圧倒的な少数派です。
 ですから西洋人の視点に立てば、この海域を東洋海(オリエンタルシー)でも朝鮮海(シーオブコリア)でもなく東海(イーストシー)と呼ぶべき理由はまったくありません。それなのに韓国は、なぜか「日本海」以外の呼称をすべて「東海」と同類扱いして大威張りなのです。
 「朝鮮海(韓国にとっては韓国海)」は論外ですが、なぜ韓国は歴史的にも地理的にも(比較的)妥当性のある「東洋海」を無視し、あくまで「東海」にこだわるのでしょうか。「東海」が韓国内で最も由緒正しく親しみ深い呼称であることが最大の理由でしょうが、それだけではないように感じます。「東洋海」は世界的視点からの呼称ですが、「東海」は(韓国がどう言いつくろっても)韓国中心の視点であり、とくに日本にとっては完全に現実と矛盾した呼称です。要するに韓国は日本を「ないがしろ」にして自己満足を得たいのでしょう。これまで抱いてきた「ウリナラの領土も接しているのにどうして"日本"海……!?」という鬱憤の仕返しをするためには、オリエンタルシーではなくイーストシーでなければならないのです。


 自分たちの論理が支離滅裂であることくらい、韓国人だって本当は気づいているんじゃないでしょうか。気づいているのにしらばっくれているなら不誠実ですし、もし気づいていないとすれば正気の沙汰ではありません。佯狂にせよ真狂にせよ、まともな議論が成立しないのは明らかです。韓国は日本が唖然としているのをよいことに、東アジアに無知(&無関心)な欧米の企業や団体、地方行政を狙い、草の根レベルで東海併記をゴリ押ししているわけです。

 韓国側の最終目標は、世界中の地図から「日本海」を追い出して「東海」に書き換えることです。KOREA.netにも、

韓国政府の最終的な目標は国際社会が東海という名称を公式的且つ歴史的に適切な地名として受け入れることができるように説得することである。(中略)しかし現在は「東海」という呼称を単独で表記することが難しい状況である。そうした状況の下、韓国政府は国際的な原則に基づき、当海域の呼称が併記されることができることを支持するのである。
http://japanese.korea.net/Government/Current-Affairs/National-Affairs/view?affairId=130&subId=236&articleId=1124#sthash.rhuOXHXz.dpuf


 と記されています。東海併記は「日本海」を滅ぼすための橋頭堡を築く前哨戦に過ぎません。
 単独表記を勝ち取るためには、「東海」の歴史的・地理的妥当性を強調するだけでは片手落ちです。問題の海域を「日本海」と呼んではいけない理由を国際社会にアピールしなければならないわけですが、このKOREA.netにはその点が欠けています。
 日本語版Wikiには韓国側が「国際的な海に特定の国の名前を付けるのはふさわしくない」と主張していると記されていますが、現在のKOREA.netにそうした主張は見当たりません。韓国語版Wikiはこの争点にあたる部分に、

大韓民国が「韓国海(Sea of Korea)」の表記を東海の英文名称であると主張していない理由は、大韓民国と日本、ロシアなど数カ国に隣接する東海地域を一国の国号をこのように命名することが適切でないという判断に基づくものであること。


 と言い訳めいたことを記しているだけです。これはべつに「日本海」が不適切である理由を説明しているわけではなく、韓国が本当は韓国海と主張したいけどそれができない理由を述べているに過ぎません。語るに落ちるとはまさにこのこと。

 わたしはにわかネトウヨなので詳しい経緯は知りませんが、勝手に想像させてもらえば、韓国側はかつて日本語版Wikiに記載されていた通りの主張をしていたものの、通用しないとみて実質的に取り下げたのでしょう。こういうノラリクラリとした態度は慰安婦問題のときのそれとよく似ています。

 また、現在の日本語版Wikiには、韓国が「『日本海』は日本の植民地政策の一環として押しつけられ国際的に普及した名称である」と主張していると記されていますが、この点についてはどうなのでしょう。
 KORIA.netから、日本海の呼称と戦前の日本(大日本帝国)との関連について触れた箇所を引っ張ってみると。

19世紀後半から大半の地図は日本海という表記を使ってきた。日露戦争が勃発した当時、世界中の大半の新聞が日本海という呼称で記事を載せた上、日本が韓国を占領した後、「日本海」は世界中で最も多く使われる呼称となった。
http://japanese.korea.net/Government/Current-Affairs/National-Affairs/view?affairId=130&subId=236&articleId=1133#sthash.Q04r66K4.dpuf


世界地域の命名作業が行われた20世紀初め、「日本海」という呼称が世界中に知られた。しかし当時韓国は日本の占領の下にあり、意思決定の過程に参加することができなかった。日本の韓国領土侵奪と、当時高まりつつあった日本の国際的プレゼンスが西洋地図の製作者に大きな影響を及ぼしたのである。
http://japanese.korea.net/Government/Current-Affairs/National-Affairs/view?affairId=130&subId=236&articleId=1116#sthash.ocz4tngk.dpuf


日本海という表記の使用が増加したきっかけは、1929年国際水路機構が『海洋の境界』という本を出版してからであった。この本には世界中の領土と領海の地名が収録されており、朝鮮半島(韓半島)東側にある問題の海域を日本海と表記していた。韓国は当時日本の植民統治を受けていたため東海という表記の正当性を主張する機会がなかった。韓国に発言権がない状態で国際水路機構は総会で日本海という呼称を決めたのである。
http://japanese.korea.net/Government/Current-Affairs/National-Affairs/view?affairId=130&subId=236&articleId=1141#sthash.ZWQCQwYL.dpuf


 国際的な地名確定作業が行われた当時は日本の発言力が大きかったこと、韓国は植民地になっていて発言権がなかったことを訴えていますが、「日本が植民地政策の一環として押し付けた」という主旨の主張は見当たりません。むしろ「日本海」という呼称を定着させた主体は西洋諸国であることを認めています。
 当然ですよね、そもそも植民地時代の影響を今に伝える地名なんか世界中にゴマンとあるのですから、それを全否定するような主張をしても国際社会が受け入れてくれるはずがありません。

 要するに今の韓国政府は、約80年前に行われた国際的な地名確定作業の方法に異議を唱えているだけで、「日本海」という呼称そのものを否定すべき理由はまったく提示していないのです。
 でも、「オレたちの意見が反映されてないからやりなおせ」なんて言い分が通るなら、1929年以降に独立した旧植民地の国々もみな同じことをしていいってことになりますよね。なぜ他の国はそれをしないかといえば――常識があるからです。国際秩序を尊重する理性があるからです。

 結局のところ、韓国の「東海」併記運動を支えている法的根拠は以下のみです。

国際水路機構は決議案A 4.2.6項を通じて「二国以上が共有する湾、海峡、運河、群島などは当事国が合意して単一呼称を使うように努力しなければならず当事国が異なった言語を使ったり、単一地名に合意することができない場合は当事国の言語で表す名称が併記されなければならない」と勧告している。
http://japanese.korea.net/Government/Current-Affairs/National-Affairs/view?affairId=130&subId=236&articleId=1141#sthash.ZWQCQwYL.dpuf

(色強調引用者)


 韓国は青字部分を一切無視し、赤字部分を根拠に「オレたちは合意しない。だから併記しなければならない」の一点張り。これって、尖閣諸島を係争地として認めさせようとする中国の手法と同じですね。「オレが領土だと主張している。だから領土問題は存在する」そのゴリ押しで既成事実を積み重ね、やがては乗っ取る算段です。
 韓国も、IHOに併記を認めさせたら次のステップとして、同じ条項を根拠に「東海」単独表記を実現させようとするでしょう。
 「よくわかんないけど韓国にもいろいろ言い分があるみたいだし、べつにいいんじゃない?」と併記を受け入れる人々は、東海単独表記を虎視眈々と狙っている韓国の野望をどう受け止めるのでしょうか? 韓国の主張に全面的に賛同し、日本海呼称を削除すべきだと考えているなら仕方ありませんが、浅い考えで併記を受け入れるのは、大げさにいえば国際秩序を損なう行為であるとわきまえてほしいものです。

 われわれ日本人から見ると完全に破綻している倒壊東海論法ですが、韓国ではこれが「我が国は日帝の侵略を受けた被害国である」という絶対不可侵の神話によって揺るぎない正義になっています。
 韓国人にとっては東海も従軍慰安婦も根っこは同じ、日本というトラウマを踏み越えるための聖なる戦いです。たとえ日本政府が自称「性奴隷」おばあさんたちに土下座して法的賠償を行ったとしても、日本が"東海"論法に少しでも反論すれば、韓国民は必ず「日本に後頭部を殴られた」「やはり日本の謝罪はウソだった」と騒ぐでしょう。日本が譲歩して日本海と東海の併記を容認したとしても、東海単独表記に応じなければまた「後頭部ガー」の繰り返しです。
 韓国与党の中には「英語表記はEast Sea of Koreaにしろ!」と主張している政治家もいるようで、本当は東海なんかより「韓国海」を主張したかった彼らの本音がミエミエです。理屈よりも感情優先のお国柄ですから、日本が譲歩を続ければ当然そうした声が韓国内で主流になっていくでしょう。

 韓国の対日要求は天井知らずです。日韓首脳会談を開催する条件として韓国政府が要求しているのが「真正性のある謝罪」「誠意ある態度」というあいまいな表現に終始しているのは、これまであらゆる対日要求を歴史認識問題に結びつけてしまったせいでジレンマに陥っているからじゃないかと想像します。
 「旭日旗を廃止しろ」「国旗国歌も変更しろ」「天皇は土下座しろ」「ていうか天皇制を廃止しろ」「半島由来の文化財はすべて返還しろ」「独島要求を取り下げろ」「ついでに対馬を明け渡せ」――。それらすべてを一度に突きつけるのは非常識だと分かっている。しかし小出しに蒸し返したら「不誠実な国」とレッテルを貼られてしまう。かといって要求を限定してしまったらその後の外交カードを失うことになるし、国民から猛烈に批判されるのは目に見えている。

 すべては当たり屋稼業から足を洗えなかった彼らの自業自得なのですが、隣国である以上、われわれも放っておくわけにはいきません。涙目で立ちすくんでいる韓国政府を助けるために我が国がしてあげられることはないのでしょうか。

 あるとしたら、それは日本が「青鬼」になることしかありません。浜田広介の名作「泣いた赤鬼」に出てくる彼です。村人(韓国民)から石を投げられ赤鬼(韓国政府)に殴られ、それでも憎まれ役を演じ続ける孤高のダークヒーロー。童話では青鬼は旅の空に去りますが、日本は東アジアという狭いムラから逃れるすべを持ちません。
 でも日本が涙をのんで靖国神社に参拝し、憲法を改正し、防衛力を強化し、竹島奪還を画策し、「従軍慰安婦は遊女と同じ」と言い続ければ、韓国は幸せな被害妄想に浸ったままルサンチマンを糧に生きていくことができるのです。

 少なくとも999年先まで青鬼でありつづける覚悟。今回わたしはそんな決意を新たにしたわけですが、日本国内のサヨクさんたちはこの騒動をどう受け止めたのでしょうね。そして思いもよらぬことで謝罪させられたイケア関係者や、ニュースに接した外国人は? とくに、イケアの本国でありバルト海を東海(Östersjön)と呼んでいるスウェーデンの皆さんにはぜひ感想を聞いてみたいものです(Google翻訳を使うとÖsterは「東部」、sjönは「湖」、Öster sjönは「バルト海」、Östersjönは「海」と訳されます)。

 赤鬼を蹴り倒し村人を踏みつけて山を切り崩してみたら、外には青鬼の街が広がっていた――なんて劇的展開が来たら嬉し涙で「泣いた青鬼」になっちゃうでしょうけど、ファンタジーを夢想するのはよくない、よくない。

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109年前の外交的自滅をネタに日本の謝罪を要求する韓国のオッサンたち

朝鮮日報日本語版 2014/11/18
韓国の民族団体「第2次日韓協約は無効、日本は謝罪せよ」
http://www.chosunonline.com/svc/view.html
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 ソウルの日本大使館前で「檀君民族平和統一協議会」という香ばしい名前の団体が、日本に対して「第二次日韓協約(1905年)は不法・無効な条約だから謝罪せよ」「集団的自衛権を廃棄せよ」とシュプレヒコールを上げたという話題。

 「日韓併合は不法だ」という抗議はよく聞きますが、なぜに第二次日韓協約をピンポイントで攻めてくるのか? Wikiを読むと、この協約は親日政治家が推し進めたもので、大韓帝国の外交権を剥奪する内容。日本相手に面と向かって文句を言えない高宗は諸外国に密使を送って「オイラはあんな条約望んでなかったんですよ! 日本をこらしめちゃってくださいよ!」と告げ口を試み(ハーグ密使事件)、日本を怒らせてとうとう退位させられたということです。日本が韓国を併合する過程で結ばれた一次~三次の協約の中でもとくに象徴的なものということなのでしょう。じゃあ一次と三次は韓国視点でも合法だったんですかw?って疑問は残りますけど。

 韓国側はこの協約が最初から無効だったと主張し、その根拠として「国家代表者に対する脅迫があった条約は無効原因となる」という国際法を根拠にしているようですが、そもそも王宮を逃げ出してロシア領事館に逃げこむようなヒト(高宗)が国家代表者と呼べる存在だったのかどうか。彼は即位してからずっと大院君と閔妃の傀儡であり、閔妃の死後は開化派官僚に実権を握られました。開化派の独走(?)を許したのは高宗が主権者としての能力を喪失していた証拠であり、そんなのは韓国内の事情であって日本の知ったことではありません。たとえ背景には日本の外圧があったとしても、それを許した韓国が無力だったってだけのことじゃないですか。
 これが、国際法に疎いわたしの素朴な感想です。

 109年も前の恥ずかしい歴史をみずから蒸し返して、このオッサンたちは何をしたいのでしょうか。同じ反日デモでも慰安婦おばあさんたちの訴えはまだ彼女ら自身の問題ですから同情の余地はありますが、今回は109年も前の政治外交の問題ですよ?
 めでたく独立してすでに69年、"奇跡的"な経済成長を遂げ立派な世界的企業をいくつも抱えて「あと5年で一人あたりGDPが日本を上回る!」と鼻息を荒くしている国のみなさんが、どうしてこんな大昔のことに執着するのか、わたしにはさっぱり理解できません。
 万一日本から謝罪を得られたとして、このオッサンたちの人生と韓国の未来にどんな実利益があるのでしょうか?
 もしかしたら、第二次日韓協約は不法→日韓併合も不法→日本は植民地支配の賠償をセヨ! という胸算用なのかもしれませんが、109年も前のネタで日本を強請らなければならないほど、韓国の国家財政は崖っぷちなのでしょうか?
 二言目には「日本が悪い」とうそぶく日本のサヨクのみなさんは、こういう韓国人の行動にも疑問を持たないんでしょうか。このむさ苦しいオッサンたちの前で素直な気持ちで土下座できるんでしょうか。わたしはできません。

 オッサンたちの要求に耳を傾けてみましょう。

「日本政府は集団自衛権を即刻廃棄すべき」
「東アジアで韓国と中国、日本がどういう関係にあるのかをはっきり振り返ってみるべき。安倍政権は、東アジアの平和を速やかに達成すべき」
「韓国政府は、乙巳勒約をめぐる立場を表明し、これに関する対日声明も発表すべき」


 ベキベキうるせーんだよ! 他人に何かしてもらうことよりも自分が何をできるかを考えろよ! そんなんだからいつまでも日本のネトウヨから嘲笑されるんだよ! オレたちに併合されたのが悔しけりゃ、さっさと富国強兵して日本を叩きのめしてオマエラの思うところの「東アジアの平和」とやらを実現してみせろよ!

 ……ついつい興奮してしまいました。
 過去のつらい出来事といえば、日本にとっては原爆投下があります。それがトドメとなって相手に屈したという点では、韓国にとっての日韓協約と通じるものがあります。
 日本は原爆の悲劇を忘れませんし、心の奥では米国に対していろいろ思うところはありますが、いまさら米国に謝罪を要求することはありません。そんなことをしても日本の未来にとって利益にならないどころかむしろ損であることを知っているからです。

 建設的なビジョンもなく、ひたすら自己陶酔で行う反日アピールにつきあうなんて、不毛以外の何ものでもありません。
 とか言いながらこんなブログ記事をシコシコ書いているのが一番不毛なんでしょうけどね……。

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信毎「日本が特定秘密保護法を施行するのは181年早い」

 信濃毎日新聞がいまだに特定秘密保護法(以下「特秘法」)ネタで記事を載せていました。 1年前のネガキャン記事はこちら
 今回も、わたしの目からみると少々強引&恣意的な内容に思えました。

11月18日 信濃毎日新聞朝刊11面

特定秘密保護法の問題点
県内の歴史学者2人に聞く


 来月10日の特定秘密保護法施行を前に、信州大で中国近現代史を担当する久保亨教授(61)と、長野県短期大で日本近現代史を担当する瀬畑源助教(38)が、「国家と秘密 隠される公文書」(集英社新書)を共著で出版した。背景に横たわる公文書の保存や活用の実態に目を向け、特定秘密保護法を根底から批判した内容だ。2人に歴史学者から見た問題点を聞いた。(編集委員 増田正昭)

 特定秘密保護法は、国の安全保障に著しい支障を与える恐れがあり、等に秘匿が必要と判断した情報を国が特定秘密に指定し、漏洩した人に最高で懲役10年を科す。(中略)
 これまで▽何が特定秘密に指定されたか国民には分からず、知る権利が侵害される▽関係機関が自分の都合で指定し、歯止めが効かなくなる▽指定期限があいまい▽国民の自由な議論が制約される―などの懸念が指摘されている。

■大量廃棄の歴史

 久保さんと瀬畑さんが目を向けるのは、同法以前に、公文書をめぐる日本の土壌だ。「日本では行政文書が大量に捨てられてきた歴史がある。文書をきっちりと作成し、系統的に保存・管理し、公開する仕組みが最近までなく、欧米諸国に比べて著しく立ち遅れていた」「行政文書を国民の共有財産ととらえ、それらを使って政策の検討や歴史研究に活かしていく習慣が根付いていない。そこに大きな問題がある」と声をそろえる。
 例えば、敗戦前夜、旧日本軍や外務省の指示で、機密文書が全国各地で焼却された。(中略)
 公文書は戦後も、省庁の判断で作られなかったり、廃棄されたりしてきた。瀬畑さんは「多くの場合、各省庁の官僚は行政文書は自分たちのものだと思っている。悪意や意図があって隠すというより、むしろ仕組みや残すべきものだという認識が乏しいため、機械的に破棄してきたとみた方がいい」と、指摘する。
 瀬畑さんは天皇制の研究のために、情報公開制度を使って宮内庁に資料請求し、何度も厚い壁に突き返された。そうした経験から、公文書をめぐる実態を詳しく調べるようになったという。「とくに政策決定過程が出てこない。作成していないケースも少なくない」

■欧米と大きな差

 日本で国立公文書館ができたのは1971年、公文書館を地方に整備していくことを定めた公文書館法の制定は87年。国の行政文書の原則公開を義務付けた情報公開法の施行は、2001年になってから。公文書の作成や保存・管理の基準を定めた公文書管理法の施行にいたっては、11年のことだ。
 本書によると、国の公文書館開設は、フランスが1790年、英国1858年、米国1935年。職員数はフランスが570人、イギリス600人、米国2720人。日本は非常勤の職員を加えても150人程度(14年度)と極めて少ない。
 久保さんは「公文書管理法の施行から3年しかたっていない、依然として省庁の思い通りに情報が隠されたり、廃棄されたりする危険性が高く、国民の知る権利が侵害されることは明らかだ。特定秘密保護法は廃止し、情報公開と公文書管理制度を定着させ、充実させることが先決です」と訴える。
 瀬畑さんも「公文書の作成や保存・公開にまだ慣れていない現状では、特定秘密保護法は運用に行き詰まると思う。誤解を恐れずに言えば、日本はまだ特定秘密保護法を持てる国になっていないということです」と話している。

(太字引用者)


 長々と引用してしまいましたが、分かりやすく要約すると、以下の通りということでいいでしょうか。

日本は終戦時に機密文書を大量廃棄した前科がある。公文書を管理するための環境・法整備も欧米より大きく遅れた。だからいまの日本には国家機密を守る資格がない。

 いきなり終戦時の混乱を引き合いに出されてもねえ…。信毎の読者の多くは無邪気に「ンだンだ! オラほの大学にもいいこと言う学者さんがいるもんだ!」と納得してるんでしょうか。
 特秘法を撤回すれば、両氏が主張するところの公文書管理における日本の「遅れ」が改善されるのでしょうか。でも瀬畑氏自身が、戦後の日本の問題点は官僚の悪意よりも認識不足だと指摘しています。お役人さんたちが現行の法律を理解し、公文書の作成・保存を徹底すればいいだけの話。……特秘法は関係ないですよね?

 情報公開と公文書管理制度が定着・充実するまで待てといわれても、機が熟したかどうかの判断は誰がどういう基準でやるんでしょうか。日本で公文書館が設立されたのはフランスより181年遅れたから、特秘法の施行も同じだけ遅らせろってことですか? まさかね。
 よくいますよね、何かというと「もっと他にやるべきことがあるはずだ!」って叫ぶ人。もっともらしく聞こえますけど、よく考えると問題のすり替えである場合がほとんどです。わたしも時々やりそうになりますがw
 施設や法の整備が欧米と比べて遅れたのが事実だとしても、現在はすでに完了しているなら問題ないじゃないですか。役人が不慣れなら指導や教育を強化すればいいだけです。公文書館の職員数が足りないのなら増やせばいいだけです。そういう提言をするのなら建設的なのですが、この記事の内容は「だから特秘法を廃止しろ」という結論に一直線。
 特秘法は秘密にアクセスできる人間を制限し、秘密を漏洩した人間を処罰するための法律です。特定秘密に指定されるような情報は、もともと情報公開の対象にはなっていないんじゃないでしょうか。特秘法の有無によって開示文書の黒塗りが増減するとは思えません。

 要するにこの記事は「根拠はないけどいままでのトラウマがあるから国は信用できない、だから反対」ってことですよね。
 でも、われわれ一般人からすればマスコミや学者だって信用できないのです。とくに朝日新聞の一連の醜態を見せられたりした今となってはなおさらです。
 学者も新聞記者も、知られていなかったことを公にするのが仕事ですから、特秘法が"なんとなく"目障りなのは分かります。だからといって、こういう詭弁めいた記事で世論を誘導しようとすれば読者の信用を落とすだけです。
 マスメディアや学者さんたちは、自分たちがある意味「特権階級」であること、政府や官僚を批判するだけではもはや「庶民の味方」として認めてもらえないことを自覚するべきだと思います。

 瀬畑さんは、いずれ特秘法は運用が行き詰まると予言しています。行き詰まれば改正や廃止の論議が出てくるでしょうから、慌てる必要ありませんよね。
 わたしは学者でもプロ市民でもないので、どうも特秘法を怖がる気分になれません。ネトウヨの立場としては当然、我が国の国益に直結する情報を外国のスパイから守る方が重要に感じます。特秘法に反対するより、もっと他にやるべきことがあるんじゃないですかw? 瀬畑氏の言い回しを借りて議論をすり替えさせてもらうと――。

 日本国憲法は行き詰まると思います。誤解を恐れずに言えば、東アジアはまだ諸国の公正と信義を信頼できる環境になっていないということです。

テーマ : 報道・マスコミ
ジャンル : 政治・経済

豚の威を借る狐の国のマスメディア

 韓国の新聞記事って、どうしてこうわたしの心をいらだたせるんでしょうね。
 巷の「韓国人の反応」まとめサイトに紹介されている一般韓国人の罵詈雑言なら、「ま、頭の悪い連中が書いているんだろうからしょうがない」と割り切ることができますが、新聞記事は韓国内でトップクラスの知性を持っているはずの人たちが書いているものですから、情状酌量の余地がありません。

朝鮮日報日本語版 2014/11/14
【記者手帳】勝者なき韓日の首脳外交
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/11/14/2014111401239.html
ネピドー(ミャンマー)=崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者(政治部)

前半要約

・APECでもASEANプラス3でも、日韓両首脳はまともな対話を行わなかった。15日から予定されているG20でも同様だろう。
・13日の東アジアサミットで朴大統領は、視線を向ける安倍首相に握手も挨拶もしなかった。
・北京で開かれたAPECでは、安倍首相は習主席に手ひどく冷遇された。

途中引用

 安倍首相は10日、北京での中日首脳会談の実現に向けかなり努力した。しかし、安倍首相は習近平国家主席から「人間的な侮蔑感」を感じるほど冷遇された。安倍首相は先に人民大会堂に到着し、習主席を待った。安倍首相が握手を求め、あいさつの言葉を述べたが、その言葉が終わりもしないうちに習主席は顔をカメラの方へと向けてしまった。中国メディアによると、25分間の会談で、習主席は歴史問題で安倍首相に圧力を加えたという。

(中略)
習主席はAPEC関連行事でも安倍首相に冷たく接した。ある外交専門家は「日本は尖閣問題で誠意を見せたほか、韓国を通り越して、中国との関係改善を目指したが失敗した」と評した。

 日本は世界3位の経済大国だ。誤った歴史認識問題が足かせとなり、多国間外交の舞台で中国と韓国からいつまで冷遇されるのだろうか。

後半再び要約

・一方で、朴大統領も外交的に日本に勝利したわけではない。安倍首相に対して南北統一のための協力を要請したり自身の唱える「北東アジア平和協力構想」を説明する機会も持てなかった。
・外交には一方的な譲歩や一方的な敗北はない。朴大統領が韓中日首脳会談の開催を呼びかけたのだから、安倍はもっと譲歩すべきだ。


 もっと短くまとめると、

 安倍首相は中国に冷遇されていい気味だ。韓国をナイガシロにしたバチだ。朴大統領がありがたくも韓中日首脳会談を呼びかけたのだから、安倍はおとなしく譲歩しろ。

 ってことですね。つい先日まで「韓国が孤立する!」と大焦りしていた朝鮮日報が、ようやく平壌心を取り戻したようです。韓国さんはこうでなくっちゃ! でもやっぱりムカつきます。

 習さんが安倍さんを冷遇したのはたしかでしょう。でも国際舞台でホストがゲストをないがしろにすれば、諸外国から白い目で見られるのはホストの方です。まして、冷遇されているゲストをあざ笑うような国は礼儀知らずのうつけものです。
 そんな下衆相手にどうして我々が譲歩しなければならないのか。

 日本に恩を売りたければ、韓国は3国首脳会談の呼びかけをAPECの前に行うべきでした。日中会談が実現した後でそんな提言をしても、中国の腰巾着であることを自己紹介しただけじゃないですか。
 「東アジアのバランサー」を気取りたい欲がミエミエ。中国の威を借りて日本から利を得ようという下心ミエミエ。いや、朴槿恵さんの実際の意図が何かは知りませんが、少なくとも日本からそういう風に受け取られることくらいは想定するのが当然ですから、やっぱどんくさいですよね。
 元の尖兵となって日本を襲った高麗、清の権威をかさに着て明治政府をコケにした李氏朝鮮、中国国民党にぶらさがってるだけで何の役にも立たなかった大韓民国臨時政府、そして習近平の威を借りて安倍叩きに熱心な現在の韓国。うむ、半万年来の平壌運転ですね。いや、北朝鮮は自虐的な瀬戸際外交で米中双方を引っ掻き回すクソ度胸がありますから、韓国の小物っぷりは"京城運転"と呼ぶべきか。

 日本はいま、なんとか中国との首脳会談を実現させ肩の荷を下ろしたところです。今後の外交課題は中国と合意した危機管理メカニズムを確立させること、TPPを片付けること、普天間問題を決着させること、北朝鮮の拉致問題を解決すること…やらなくちゃいけないことは山積みです。そのうえ年内に解散総選挙ですから、もうてんやわんやです。
 正直、韓国なんかに構っている暇はありません。竹島を返してくれるってのなら話は別ですけど。ほかにも加藤前局長や対馬の仏像などいろいろ要求したいことはありますが、どうせそんなの首脳会談で解決するとは思えないし。日本にとって不毛なんですよね、対韓外交って。
 そんな状況下にもかかわらず3国会談を呼びかけて日本に恩を売った気になってる韓国さんって、どこまでどんくさいんでしょうか。
 
 朴槿恵さんのあの顔を見ていると、「虎の威を借る狐目女」なんてフレーズが湧いてきます。日中会談のときの習さんのあの顔は、虎というより虎の皮をかぶった豚って感じでした。そして安倍さんは、韓国人から「極右の猿」呼ばわりされています。
 猿、豚、狐の三者会談かあ。不毛どころか毛むくじゃらだ…。えっ、それはつまりとても有意義だってこと? いやあ…。

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反日すれば嫌われ、撤回すれば蔑まれる韓国外交

 APECの晩餐会で安倍首相に擦り寄ってきた朴槿恵大統領が、ASEAN+3の会議で「韓日中3カ国首脳会談も開催されることを希望する」と発言しました。
 11月14日の中央日報の記事のタイトルが笑えます。

朴大統領、出国前から「3カ国会談」カード準備
http://japanese.joins.com/article/697/192697.html


 3国会談の提案が外交カード……? 切り札をスパーンとかっこ良く突きつけた、韓国にとってはそんなイメージなんですかね。
 日本視点からだと、韓国が「対話拒否」というカードを引っ込めたようにしか見えないんですけどね。しかもそれがエースでもクイーンでも何でもなく、ボッタクリキャバクラのスタンプカード(期限切れ)だったことに今ごろ気づいた、みたいな。

朴大統領はこの日、李克強中国首相と安倍晋三日本首相の間に座った。朴大統領と安倍首相は会議の前、他の首脳と一緒に手を握り合い、明るく笑う姿も演出した。


 あれえ、慰安婦問題に関しては一歩も譲歩していない極右のアベを前にして、どうしてヘラヘラ笑っていられるんですか? いまも苦しんでいるハルモニたちに申し訳ないと思わないんですか?w

毎年開催されてきた韓日中3カ国首脳会談は2012年5月以降開かれていない。政府関係者によると、昨年の議長国が韓国だった。しかし日中関係の悪化などで会談を開けず、今年も韓国が議長国を維持しているという。それだけに政府内では議長国として会談の提案をする必要性も大きかったという。9月のSOMでも3カ国閣僚会談からしようという共感は形成されたという。しかし歴史歪曲問題に対する日本の誠意ある態度変化を促す中国の頑強な態度のため、議論は進まなかった。


 去年3国首脳会談が開かれなかったのは日本と中国のせい、韓国は今年も議長国だから頑迷な2大国相手にリーダーシップを発揮してバランサーの役割を果たすのだ! と誇らしげです。

 だがちょっと待ってほしい。
 2008年以降毎年欠かさず開催されていた日中韓首脳会談を、史上初めてオシャカにした議長国としての責任についてはどうお考えですか? あの頃、日本側には「韓国が議長国としての責任を十分に果たしていない」と不満の声も大きかったはずですが。
(たとえばレコードチャイナの記事http://www.recordchina.co.jp/a78888.html

 まあ、その責任を感じて今年も引き続き議長国として会談実現に努力していた、というのならまだ許せますが、2014年も残すはひと月余り、これまでの10ヶ月間で韓国が日中韓首脳会談実現に向けてなにか努力してきたって話は全然入ってこなかったですけどね。
 今年3月の日米韓首脳会談すら渋々という態度だった韓国が、日中首脳会談が実現したとたんにドヤ顔で3国会談を提案する。つくづく感心させられますね――その変わり身の早さ、節操の無さ、厚顔ぶりに。中国のポチであることをまったく隠そうとしていません。

趙世暎(チョ・セヨン)東西大特任教授(元外交部北東アジア局長)は「いま韓日首脳会談をするのはよくないが、逆に3カ国会談に進むのは、我々が布石を置いたものだ」とし「遅い感じはあるが、今からでも提示したのは幸い」と評価した。


 要するに、安倍首相とサシで会談するのは怖いけれど、中国と一緒なら勇気百倍ということでしょう。どこまでチキンなんですか。ひょっとして、中国とスクラム組んで日本をヘコませてやろう、なんて考えてませんか?

国立外交院のキム・ヒョンウク教授も「韓日中首脳会談は韓国が常に主張してきた方向であり、歴史問題で中国と歩調を合わせることができるという長所がある」と述べた。


 ほらやっぱり。

 まあ、大国の仲を取り持つことで国際社会に存在感&影響力を強めるウリナラ、というのは韓国が昔から目指していた理想の姿でしょうけれど、はたから見るとただの「日和見のくせに出しゃばりな国」なんですよね。
 コウモリの本性を捨てない限り、たとえ復活した最初の3国会談で朴槿恵が議長風を吹かせたとしても、次年以降の存在感はほぼゼロでしょう。同時に日韓会談の必要性はますます低下し、日本から完全に"中国のペット"扱いされるのがオチです。

ただ、延世大国際学大学院のハン・ソクヒ教授は「韓日首脳会談が行き詰まった状況で日中首脳会談が開かれた後、すぐに3カ国首脳会談の話を取り出した点は、日本に『やはり中国を動かすと韓国も動く』という認識を与える可能性もある」と指摘した。


 いまごろ何いってんですかwww APECの晩餐会で安倍さんと会話しちゃった時点で、韓国には主体性もプライドもないことを天下に知らしめちゃったじゃないですか。

 朴槿恵政権の反日外交は、中国にすり寄るための方便にすぎなかったことが今回の一件でようく分かりました。ある意味、日本のサヨクとウヨクの両方をがっかりさせる結果です。
 折しも韓国内では、竹島に「独島上陸支援センター」なるものを建てるとか建てないとかで大もめに揉めています。

中央日報11月08日 【社説】あたふたする独島政策…外交的な恥に
http://japanese.joins.com/article/417/192417.html

朝鮮日報11月13日 独島:施設建設中止一転、海洋水産部長官が推進を表明
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/11/13/2014111300641.html


 もう、あまりのみっともなさにこっちまでヤキモキしてしまいます。
 思い起こせば、反日の英雄テロリスト・安重根は当時、日本人の中にも「敵ながらあっぱれ」と評価した人が多かったそうです。想像するに彼らは、たとえ間違った信念でもそれを貫き通した安のクソ度胸に感銘を受けたのでしょう。

 かたや、現代の韓国の反日にはまったく信念が見られません。中国に媚びるため、国内の批判をそらすため、道徳的な優越感に浸るため…そんな低い志で反日するなんて、ターゲットである日本に対して失礼じゃないですか。
 韓国政府が反日を出したり引っ込めたりするたびに、彼らの底の浅さばかりが露呈します。日本国内に韓国蔑視の空気がますます蔓延するでしょう。
 人を呪わば穴2つ。コリアタウンからヘイトデモが消え書店から嫌韓本が消えるかわりに、「助けない、教えない、関わらない」の非韓三原則が静かに根を下ろす無韓心時代が到来するのです。到来するんじゃないかな。到来したらいいな。ま、ちょっと覚悟はしておけ。

テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

習近平の仏頂面に「メンツ」という弱みを嗅ぎとってみる

 結局のところ、今回の日中首脳会談はどちらの「勝ち」だったのでしょうか。
 「日本が勝った」と考える人たちは、日本が中国の求める前提条件(尖閣領有権問題の存在承認、靖国不参拝の確約)をはぐらかしたまま会談を実現させ、会談の席上でも習主席に露骨な日本批判をさせずに終えたことを評価します。
 一方「日本が負けた」と考える人たちは、例の"合意"は「実質的に尖閣の領有権問題を認めたものとして中国側の攻勢を招く」と嘆きます。
 韓国メディアは大半が「合意文書は日本が譲歩し中国側の要求を反映したものだ」と受け止めているようです。

 首脳会談の実現は、両国が7日に発表した「日中関係の改善に向けた交渉」という合意文書に日本が譲歩、中国の要求を反映したことが決定的だった。共同通信は、合意文書に「尖閣諸島をめぐる情勢で見解の相違を認める」という内容を含めたことが首脳会談実現につながったと分析した。安倍首相は、中国が首脳会談の前提条件として要求した尖閣諸島の紛争認定はないと言ったが、文言だけを見れば、中国の要求をほとんど受け入れている。自国の見解に合わせて違う解釈ができる余地を残した「絶妙な合意文書」という声もある。

朝鮮日報日本語版(2014/11/10)
「中・日首脳会談で雪解け? 新たな火種になる可能性も」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/11/10/2014111000659.html


 こういう完全に中国寄りの目線が、いまの韓国の立ち位置を如実に示しています。

 わたし個人の素人目には、会談前の「4項目合意」も両首脳の会談要旨も、「危機管理メカニズム」の件以外はほとんど大したことは言っていないなーという感じです。
 とくに4項目合意は「絶妙」というよりバカバカしいほど玉虫色の作文です。首脳会談を実現させるためのアリバイ作りであることが明らかで、同じ玉虫色でも河野談話のように後々まで両国関係のトゲとして残る危険性は低いんじゃないでしょうか。

 安倍政権にとって今回の会談は、合意の中身より「今後しばらくは中国と無理に首脳会談しなくてもよくなった」という事実の方が大きな成果じゃないでしょうか。今年3月には韓国の朴大統領とも一応会談していますから、「一番重要な隣国と首脳会談できない安倍外交は落第」という内外の批判を封じることができます。
 一方の中国側は、首脳会談を盾に日本の譲歩を引き出すという当初の目論見を不完全燃焼のまま終わらせてしまいました。この先日本に対して威圧的な真似をすれば「合意を傷つけた」と非難されても反論しにくいでしょうから、もし中国が常識をわきまえた国であれば、慎重にならざるを得ないはずです。
 もし中国が常識をわきまえない国であれば、そもそもこんな玉虫色の文章などあろうがなかろうが、いずれ日本に対してちょっかいをエスカレートさせることは既定路線だったと受け止めるしかないでしょう。

 わたしにとって今回の首脳会談で一番印象的だったのは、習主席の仏頂面と定まらない視線が、3月の日米韓首脳会談における朴大統領の強張った顔そっくりだったことです。

中央日報日本語版(2014年11月11日)
「習近平主席、一度も笑顔なく…安倍首相と25分間、二言三言の対話」
http://japanese.joins.com/article/499/192499.html


 中国側にすれば「仕方ないから会ってやった」アピールであり、韓国もそう受け取って「安倍ざまあwww」と喜んでいるのでしょうが、わたしにはまるで「嫌なことに無理やり付き合わされてふてくされる子ども」にしか見えませんでした。折しも中国漁船のサンゴ密漁が問題となっているタイミングですから、習主席の無愛想ぶりは多くの一般日本人をイラッとさせ、多くのネトウヨをニヤッとさせたことでしょう。もし習さんが予想に反してにこやかな笑顔で堂々と日本の嫌がる話題をぶつけてきていたら、我々も「クソ、大国の余裕かよ」「なかなか手強そうだ」と思ったでしょうが。

 11日付けの信濃毎日新聞(ていうか共同通信)は「尖閣と靖国 痛み分け」との見出し(3面)をつけていました。

 中国が会談の受け入れに際し、最も恐れたのは「会談した後に、首相が靖国参拝する事態」(外交筋)。そうなれば、習氏のメンツは大きく傷つきかねない。尖閣国有化をめぐり、当時の胡錦濤国家主席が野田佳彦首相に非公式接触し国有化に強く反対したが、その数日後に、国有化に踏み切られた二の舞いになるというわけだ。
 合意案作成に当たっても、中国側は「首相の靖国不参拝の確約」を強く働きかけたとみられるが、日本側はこの件では最後まで譲らなかった。首相側近は靖国参拝の「フリーハンドは確保された」と指摘する。


 靖国参拝は本来、対日圧力の手段として中国側が持ち出してきたもののはずです。それがいつのまにか中国側のメンツの問題にすりかわり、安倍さんが靖国参拝すれば習さんが自国民から突き上げを食らいかねないという、奇妙な逆転現象が生じるようになりました。メンツにこだわってみずから外交カードを足枷に変えてしまう中国の自縄自縛ぶりは、韓国の慰安婦問題にも通じるような気がします。
 中国の逆鱗をうまく避けながら、メンツを潰されたらどうしようという相手の恐怖心を外交に利用するって手はアリかもしれませんね。

 日本がかろうじて中国のメンツを立てたことで、逆にメンツをつぶされた(ていうか勝手に自滅した)のがオトナリの韓国です。ネトウヨ的に、今回は韓国の政府とメディアが動揺しているのを見ているだけで楽しかったです。
 朝鮮日報日本語版の関連記事の見出しを時系列に並べてみました。

「日本が韓国に対中国並みの誠意示せば首脳会談できた」11月10日 08:39
日本の対韓包囲網、対応迫られる韓国外交 11月10日 08:42
米中首脳と連日会談の朴大統領、韓日首脳会談の予定なし 11月10日 09:01
中・日首脳会談で韓中「歴史同盟」に亀裂生じる可能性 11月10日 09:16
【社説】米朝接近と中・日首脳会談、姿の見えない韓国外交 11月10日 09:33
朴大統領 孤立回避へ外交戦=日中・米朝関係の変化受け 11月10日 21:07
韓日首脳が8カ月ぶりに対話 さまざまな懸案を議論 11月11日 08:56
APEC:韓日首脳、夕食会で8カ月ぶりの意見交換 11月11日 09:29
APEC:韓国報道官「韓日首脳対話、隣席同士で自然に」 11月12日 09:15
APEC:韓国報道官「韓日首脳の対話、会談ではなく遭遇」 11月12日 09:16

 日中首脳会談が実現したとたんにやたら馴れ馴れしくなった韓国大統領。しかも韓国政府は「偶然だから」「ちょっと話しただけだから」「局長級協議(で慰安婦問題の解決)を進展させろと釘刺しといたから」と国民への言い訳に追われています。当然予想されたことではありますが、カッコ悪いですねえ。ますます日本側に足元を見られるだけなんですけど。
 「局長級協議の進展」という言葉に期待するものは、お互い180度違いますよね。
 今回、日中両国が玉虫色の合意にこぎつけられたのは、中国側の要求がかなり具体的なものだったからです。また、習近平の権力基盤が固まってきて余裕ができたという背景も指摘されています。
 かたや韓国は日本に対して「真正性ある謝罪をしろ」「慰安婦おばあさんに誠意を見せろ」とやたら抽象的な要求にこだわってきました。これでは妥協しようにも歩み寄りの糸口がつかめません。さらに朴槿恵政権は早くもレームダック化が進んでおり、野党や国民に弱みを見せられない立場にいます。
 こうした状況からみても、日韓外交の改善はまだまだ当分先でしょう。無視や孤立を極度に恐れる韓国が今後どういう行動に出るのか、日本は横目で生温かく見守っていればいいのだと思います。

テーマ : 中国問題
ジャンル : 政治・経済

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