日本のサヨクメディアに便乗して恥ずかしいことになってる朝鮮日報

 どうしてこうも、最近の朝鮮日報の論説は突っ込みどころ満載なのか。

06月29日 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/29/2015062900802.html

【萬物相】日本の右翼とメディア

 百田尚樹氏といえば日本で今最も話題になっている右翼作家だ。神風特攻隊の自殺攻撃を「戦争ヒューマニズム」という観点から描いた百田氏の代表作『永遠の0(ゼロ)』は100万部以上売れた。アニメの巨匠である宮崎駿氏から「事実を捏造(ねつぞう)し、戦争の惨状から顔を背けている」などと厳しい批判を受けたが、それでもこの小説は映画化、ドラマ化もされている。過去に郷愁を感じる最近の日本人の情緒にピッタリとマッチしたようだ。

 百田氏は日本国憲法第9条が掲げる戦争放棄に堂々と反対し、同時に軍隊の創設を訴える極端主義者だ。また昨年の東京都知事選挙において、同じ極端主義者で元航空自衛隊幕僚長の田母神俊雄氏が出馬した際、百田氏は応援演説の中で「他の候補はみんなごみだ」などと非常に過激な言葉を使った。百田氏は2012年から「安倍首相待望論」を公の席で語り始めたが、同年末に安倍氏が実際に首相に就任すると、百田氏は安倍首相からNHKの経営委員に指名された。

 当選3回の自民党衆議院議員である木原稔氏も、安倍首相に徹底して追従する人物の一人だ。2007年には安倍首相と連名で米国のワシントン・ポスト紙に広告を掲載し、従軍慰安婦の強制動員に対して謝罪を求める米下院決議第121号の撤回を求めた。今年9月には自民党総裁選挙が予定されているが、木原氏はこの自民党総裁選で安倍首相を再び擁立するため、自民党内で勉強会を立ち上げた。木原氏は先週、この勉強会の2回目の会合で百田氏を講演者として招待した。

 講演で百田氏は、沖縄の地方新聞が安倍首相の政策を批判していることを取り上げ「沖縄紙をつぶせ」と発言したという。問題の勉強会に出席していた議員らも、自民党の政策に批判的なメディアに広告を掲載させないよう、日本経済団体連合会(経団連)に圧力を加えることなどを提案した。酒の席でさえ口にしにくい言葉を、公の席で堂々と語り合うのが日本の右翼だ。このような人間たちは実は安倍首相の周辺にいくらでもいる。70年以上前、日本が軍国主義だった時代、日本のメディアは戦争をあおり、これを賛美していた。今はもちろん当時と状況は変わっているが、それでも右翼が考える「国策」にメディアが反対しているとみられれば、そのメディアには時に拳銃の弾丸が送りつけられることもよくある。

 今回の問題発言も、読売新聞や産経新聞など右よりの新聞各社は最初から報じないか、あるいは非常に短くしか報じていなかった。ところが問題が大きくなると、やむなくこれを報じるようになったようだ。両紙とも昨年、朝日新聞が慰安婦問題関連の記事を取り消した際には、これを待っていたかのように連日熱心に報じ朝日新聞を攻撃した。先日、日本の外務省ホームページにおける韓国についての記載から「日本と基本的な価値を共有する国」という内容が削除された。つまり韓国は民主主義の国ではないという見方が彼らの根底にあるのだ。このように日本の政権政党で自分たちに反対するメディアをつぶせといった言葉が公然と語られているのを見ると、「日本は韓国と基本的な価値を共有できない国」という言葉は、日本にそのまま返したい。メディアが政府や極端主義者を批判できない国がすなわち日本なのだ。

辛貞録(シン・ジョンロク)論説委員


 なんか、日本のサヨクメディアに便乗して安倍政権を叩けるうちに叩いておけ、って下心が見え見えですね。
 でもねえ、朝日や毎日が言ってることをそのまま韓国メディアが繰り返すと、とてもおかしなことになるんですよ。

>百田氏は日本国憲法第9条が掲げる戦争放棄に堂々と反対し

→日本国民が日本国憲法についてどう発言しようと、他国のメディアに批判する権利はありません。

>同時に軍隊の創設を訴える極端主義者だ。

→世界中の99%の国が持っている軍を日本が持とうとするのがなぜ極端なのでしょうか。徴兵制を敷いていまだに隣国と戦争中の国のメディアが言えた義理ではありません。ていうか朝鮮日報は核保有まで論じてますよね。

J-castニュース 韓国で「核武装論」勢いづく 大手紙論説主幹も「選択肢」主張
朝鮮日報コリア語版 ヤン・サンフンコラム 

>このように日本の政権政党で自分たちに反対するメディアをつぶせといった言葉が公然と語られているのを見ると

→問題となった発言は、非公開の勉強会で行われたものをメディアがいわば盗み聞きして報じたもの。「公然と」ではありません。

>メディアが政府や極端主義者を批判できない国がすなわち日本なのだ。

→我が家の愛読紙信濃毎日新聞なんか、鬼の首を取ったように嬉々として政権批判してますけどね?

20150630.jpg

 ていうか、百田氏らの発言が報道されたこと自体、メディアが自由に政治権力を監視・批判できてる証拠じゃないですか。
 日本国内では左派系はもちろん、保守系の読売や産経すら政府を批判したり苦言を呈したりしています。

06月27日読売 自民若手勉強会 看過できない「報道規制」発言
06月30日産経 自民勉強会発言 与党議員の自覚に欠ける

 こうした声に押されて自民党は早々に関係者を処分しました。

>先日、日本の外務省ホームページにおける韓国についての記載から「日本と基本的な価値を共有する国」という内容が削除された。

→日本政府が韓国に対する記述で「価値を共有」を削除したのは、産経の加藤元局長起訴事件が大きく影響したといわれているのに、そのことについては知らんぷりですか? 加藤氏は朝鮮日報の報道を多く引用してあの記事を書いたのに。

 あの事件では、民間団体が告発し検察が長々と取り調べ、事実上大統領の意向の下で起訴に踏み切るという、見事な連携プレーを見せてくれました。
 しかも問題の記事が出る前から、産経は些細なことを理由に大統領府から出入り禁止を食らっていましたっけ。

 加藤氏が告発された当時、韓国の保守系メディアはほとんどが「ざまあみろ」という態度でした。彼らが「起訴はやめたほうがいい」と言い出したのは、国際社会からの批判が高まってからのことです。
当ブログ過去記事

>「日本は韓国と基本的な価値を共有できない国」という言葉は、日本にそのまま返したい。

→ 「どや、言うてやったでえ!」というシン・ジョンロク氏の得意顔が目に見えるようですが、その返球は完全にアサッテの方向に転がっています。
 与党の下っ端議員がオフレコの場で「沖縄2紙ウゼーよな」「スポンサーに圧力かけられればいいんだけど」とボヤきあっただけで処分された日本と、記者が実際に名誉毀損で起訴されて出国停止まで食らう韓国。どっちがメディア弾圧としてえげつないかは言うまでもないでしょう。
 
 最大手新聞がこんな歪んだ論説を堂々と載せる有り様ですから、日韓両国は基本的な価値観を共有できないという点についてはわたしも異論ありません。
 キャッチボールすら成立しない日韓がチームメイトになるなんて夢のまた夢。こんな新聞の唱える用日論なんかに振り回されるな! と朴槿恵さんを応援したくなるほどです。
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朝鮮日報「しょうがないから日本に何か恵んでやれ」…何を?

 朝鮮日報のコラムばかり取り上げるのもなんだかなという気はするのですが、どうしてもいろいろ言いたくなるのです。
 今回はペ・ソンギュ政治部次長。言ってることは前々回取り上げた金大中氏と大差ない用日論です。前回のソンウ・ジョン国際部長の主張がいかに朝鮮日報内でも異質なのかがよく分かります。

6月28日 朝鮮日報日本語版 (強調引用者)
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/27/2015062700453.html

【コラム】韓国は日本に何を与え、日本から何を得るのか

対日外交戦、単線的戦略では勝てない

 日本の安倍晋三首相は韓日国交正常化50周年のメッセージを綿密に検討し準備したという。…私的な縁を前面に押し出し、韓国に非常に友好的であるかのようなムードを演出したのだ。しかし、安倍首相の本音は歴史問題に言及しないことにあった。その一方で、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領のメッセージはストレートだった。「歴史問題を解決せよ」という本音が随所ににじみ出ていた。

 日本が「本音」を「建前」で巧みに隠すことはよく知られた事実だ。だが、外交ではこれほど効果的な戦略もない。安倍首相は課題(歴史問題)を避けながらも、成果(韓日関係改善)を挙げようとしたのだ。土壇場になって50周年記念行事に出席することにより、最長期間にわたる「首脳外交喪失」という状況を解消するため先頭に立ったような形にもなった。

 日本はこれまで、韓日関係で外交的優位を確保しようと緻密な戦略を展開してきた。…日本は「韓日首脳会談」の代案として安倍首相と習近平・中国国家主席、そして朴大統領との「3カ国首脳会談」推進論も主張し続けている。表向きには「韓日首脳会談を開こう」と言いながら、裏では「中国との交渉カードで韓国を屈服させよう」という二重戦略だ。安倍首相は9月にロシアのプーチン大統領と首脳会談することでも合意しているという。

 これに対し、韓国政府の対応は「単線」だった。従軍慰安婦問題が解決しなければ、韓日関係正常化や首脳会談は難しいという原則だけ掲げてきた。このため、「韓国は日本との関係改善に消極的だ」という印象を与え、道徳的優位性があるのにもかかわらず、対米外交戦で後れを取るような状況になった。遅ればせながら「歴史問題と経済・安保問題の切り離し」という二重戦略に路線変更したが、日本に圧力を加えられるだけの手段はまだ見つかっていない。

 歴史問題と経済・安保問題を切り離そうという中途半端な二重戦略は、長期的な代案にはなり得ない。非正常な状況を恒久化するこうした外交的ニューノーマル(New Normal)は、韓米同盟に悪影響を与えるのはもちろん、対中外交交渉力も弱体化させる可能性が高い。

 安倍首相との外交戦で成果を挙げるには、原則のみを前面に押し出す単線的・消極的な対応から脱しなければならない。安倍首相が先に変わるのを待つよりも、日本に何を与え、日本から何を得るかを冷静に判断すべきだ。朴大統領も後ろに下がっているのではなく、主導的立場で取り組まなければならない。必要なら安倍首相に対し先に首脳会談を提案することも考える必要がある。韓国から対話と交渉を主導する姿勢を見せなければ、米国の支持を得られないし、日本人の否定的な認識も変えられない。慰安婦問題の解決に積極的な国連・ドイツなどと連携する一方で、9月に対日戦勝記念日を控えている中国との協力案も模索する必要がある。

政治部=ペ・ソンギュ次長


  ペ氏の主張には、韓国の問題点があますところなく含まれています。
  • 日本は建前の裏に本音を隠す卑怯な国だ。【→日本蔑視】
  • 韓国はその罠にはまって窮地に立たされた。【→被害妄想】
  • 我が国は道徳的に優れているのに嘆かわしい。【→自己欺瞞】
  • なんとか日本に圧力を加える方法はないものか。【→日本敵視】
  • 主導権を握るには、日本に何か恵んでやることだ。【→小中華思想】
  • それには韓国から先に首脳会談を持ちかける必要がある。【→事実歪曲】
  • 歴史問題を訴えて米・国連・独・中などの力も借りるべきだ。【→事大主義】

 …全ッ然凝りてませんね。首脳会談を人質に告げ口外交を展開してきた今までと何が違うんでしょうか。
 「自分たちは絶対に間違っていない」「間違っていないことにしなければならない」という信念がすべてを歪ませているんでしょう。
 主観的な「道徳」なんぞに固執するから日本と対等に接することができず、しぶしぶ譲歩する場合でも「夷狄の日本に回賜を与えてやるんだ」という不遜な態度だけは手放さない。
 いままで固執してきた慰安婦カードを引っ込めざるを得ない屈辱をごまかすために、事実関係をねじ曲げて「ウリナラが先に首脳会談を提案してやるからありがたく思え!」と恩にもならない恩を着せようとする。
 一方であいもかわらず他国の力を頼りたがり、その場合もあくまで歴史問題をダシにする。
 そういう姑息で尊大な態度に日本国民はウンザリなんですがね。

 で、偉大なる大韓民国の大統領閣下は愚かな倭国に一体なにを恵んでくださりやがるんでしょうか。
 慰安婦問題完全取り下げ? 竹島返還? 対中包囲網への参画? どれもこれも絶対ムリ。慰安婦像の撤去や対馬の仏像返還だって、支持率30%台に落ちてるいまそれをやっちゃったら、弾劾裁判が起きかねません。
 結局のところ、日本を操るアメの手持ちが何もないから、必死で歴史というムチを振り回してきたわけで。
 朝貢された品よりも価値の大きい下賜品を用意できない王朝は蛮族に征服される。それが中華4千年の歴史ですし、小中華も同じこと。日本は蛮族ではないのでいくら韓国が弱体化したところでもはや征服する意志はありませんが、付き合うメリットのない国にこれ以上譲歩することもありません。

 MERS騒動で身動きが取れない大統領府を尻目に、国会や民間はますます暴走気味です。世界遺産問題は日韓両政府が着地点を模索してる最中なのに国会議員たちが登録断固阻止のためにドイツへ乗り込むし、戦時徴用工訴訟では当然ながら日本企業敗訴の高裁判決が出るし、ナヌムの家とかはわざわざ米国まで出張って裁判を起こすと息巻いてるし
 こういう動きを韓国政府がガッチリ抑えこまない限り、いくら「道徳的優位」を強調したところで、安倍政権からはまともに取り合ってもらえません。でも韓国は一応民主国家ですし、何より反日は道徳的に正しいことなのですから、韓国政府にそれを抑えこむ権利も力もないのです。

 中途半端に民主化したせいで民族主義が台頭し手に負えなくなるのは、世界中の途上国でよくあること。だから日本も相応の姿勢で隣国づきあいをさせていただきますし、韓国様も寛大な心でそれを受け入れてくださればけっこうでございますことよ。




 ところで、元慰安婦が米国で日本企業や天皇を提訴するって話題は、今年3月に当ブログでも取り上げたものの続報ですので、追記で聯合ニュースの記事を丸ごと引用しておきます。
 あの時は「原告を1万人集めて3月中旬に提訴する」って言ってましたが、今度もまた「7月まで猶予をやるから日本政府は回答しろ」。……そういうのはもういいから、ちゃっちゃと提訴しちゃってくださいよ。ウザい。
 あと中央日報は告発対象に天皇が含まれる予定であることに触れていません。そんなところで日本に配慮するなよなー。


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朝鮮日報の希少な理性派記者にかみつく韓国人たち

 前回取り上げた金大中氏とはまったく正反対のごくマトモなコラムが、同じ朝鮮日報に登場しましたね。
 書いたのはソンウ・ジョン国際部長。東京特派員時代に日本に感化されたそうで、韓国の大手紙の有力記者としては数少ない理性の持ち主として楽韓Webさんからも一目置かれている人です。

 いずれあちらでも記事になるでしょうが、それはそれとして全文掲載しておきます。

6月26日 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/26/2015062600431.html

【コラム】韓国の道徳性は本当に日本より優れているのか

「三島由紀夫作品盗作」指摘に韓国大手出版社「申京淑の描写の方が上」
どんな盗作も本物は超えられない


 韓国の著名な女性小説家・申京淑(シン・ギョンスク)氏(52)の盗作問題を、韓国文学界のごく一部の問題として受け流すには時期が良くなかった。韓国は今、歴史問題で日本と激しく対立している状況だからだ。韓日国交正常化50周年にもかかわらず、韓国が批判をやめないのは、韓国の方が日本よりも道徳的に絶対優位だと信じる気持ちがベースにあるためだ。しかし、韓国の看板作家が日本を代表する作家の作品を盗作したという騒動は、そう信じる気持ちを揺るがす。しかも、「申京淑氏の描写の方が(日本の作家の作品より)比較的優位にあると評価する」という大手出版社「創批」の反論は、韓国が主張する道徳的優越性がどれだけお粗末な基盤の上にあるのかをありのままに示している。

 「まねるにしてもなぜ、よりによってあの作家のあの作品なのか」ということから考えなければならない。「天皇万歳」と叫んで切腹した右翼作家・三島由紀夫の猟奇的な性向を語ろうというのではない。三島は日本の現代文学において「日本の美学」を最も見事に表現した小説家だと評されている。日本語の観念性を守るため、自然の音をそのまま表現する擬音語さえ「言語の堕落」だとして排撃した日本文化の純血主義者だ。申京淑氏が書き写した小説『憂国』は彼の美学的な執着と屈折した右翼思想が一語一句に凝縮された作品だ。今ではソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上の冗談で使われるありさまとなってしまった「喜びを知る体」という表現だが、こうした背景や歴史を踏まえ、どのような重層的な意味を持つかを考えたとしたら、申京淑氏はあえて三島の文章を性愛表現のツールとして盗用できなかっただろう。

 事実、韓国文化界による日本の作品からの盗作・模倣は昨日今日の話ではない。歴史学者イ・グァンリン氏は、1895年に出版された朝鮮時代末期の政治家・兪吉濬(ユ・ギルジュン)の著書『西遊見聞』について、主要部分に該当する2章分の文章の半分が福沢諭吉の『西洋事情』を書き写したものだと指摘した。韓国初の近代化書籍は盗作だったのだ。もちろん、知的所有権の概念が希薄で、近代文明の吸収が切実に求められていた時代背景を考えると、事情は十分に理解できる。福沢が自身の出版社を通じて『西遊見聞』を出版・配布したことも考慮すれば、兪吉濬が書き写すのを理解・承諾していたものと思われる。

 近代以降、韓国にとって日本は西欧文明を吸収するのに便利な経路だった。チェ・ギョンオク教授が書いた『翻訳と日本の近代』によると、英語の「society」という単語が日本に紹介されたのは1796年だった。この単語が日本で「社会(しゃかい)」と翻訳され使われるようになったのは1870年代だ。「society」に込められた近代的な意味を日本は70年間にわたり考え続け、最も近い単語を定着させたのだ。この言葉はその20年後、特に検討されることもなく韓国で「社会(サフェ)」として使われるようになった。もし日本が漢字を使っていなかったら、韓国も70年間、同じことで悩んだかもしれない。憲法第1条に出てくる「共和」「主権」「国民」「権力」も日本で作られた訳語をそのまま受け入れたものだ。いや、そもそも「憲法」がそうした単語だ。

 これは幸いなのか、それとも不幸なのか。近代西欧文明の概念を大して苦労することなく理解できたのは幸運だ。だが、近代的な単語が似てしまい、日本をまねするのにだんだんと慣れていったのは不幸だった。1980年代まで韓国のタレントたちはアイデアが尽きると釜山に行き、電波を受信できる日本の番組を見てまねた。そのようにして日本のアニメ『マジンガーZ』は韓国アニメ『テコンV』に、日本のドラマ『おしん』は韓国戦争(朝鮮戦争)後の貧しさを描いたドラマ『カンナニ』に、日本全国をめぐる視聴者参加番組『NHKのど自慢』はKBS放送の『全国歌自慢』になった。各大手企業グループの会長たちが日本に長期滞在した後、「日本構想」という名で新事業を展開し、学界を代表する権威ある学者たちでさえ、日本の書籍を自身の著作物だとして盗作した。もちろん、みんなそうだったというわけではない。だが、一部のごく少数の話でもない。少なくとも1980年代まで「日本」というキーワードなくして韓国経済史・韓国文化史を語るのは困難だ。今の40-50代たちにとって、子どものころの思い出は、かなりの部分で日本の子ども文化の思い出をそっくりコピーしたようなものだ。

 韓国人は「日本を超えた」と言っている。1990年代から韓流ドラマ・携帯電話・半導体・自動車などで日本をしのぐ成果を挙げてきたのは事実だ。しかし、他人が真剣に悩んで生み出した結果物を恥じることなくまねる習慣、問題が発生したら外国のシステムから拝借する習慣は大して変わらない。「まじめな努力と蓄積」という一流の条件がまだ不十分なのだ。「日本に比べ優位」と自慢している分野のほとんどが今、中国に追い付かれ、追い越されているのもこのためではないだろうか。渦中の出版社「創批」による「日本に比べ優位」という反論を聞くと、韓日国交正常化50周年を迎えた韓国の現実と内実を素直に省みずにはいられない。

国際部=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)部長


 韓国が日本から何かを剽窃するのはいつものことなので、今回の盗作事件そのものは作者や出版社の見苦しい対応も含め「韓国らしいね」以外に特別言うこともないのですが、こういうスキャンダルから自分たちの「道徳的優位性」に疑念を持つ人がソンウ・ジョンくらいしかいないらしいのが韓国大手メディアの救いがたいところです。
 よそさまの「韓国人の反応」系まとめサイトで翻訳されている韓国人の書き込みを見ても、作家本人や韓国文壇を批判し腐敗の根深さを嘆く声は多いものの、どこか他人事のような発言ばかり。「こんなに民度の低い我々に日本を批判する資格があるのか」「国を代表する文豪すら嘘をつくなら、慰安婦ハルモニの証言だって鵜呑みにすべきでないのではないか」といった意見はほとんど見当たりません。
たとえば ホル韓ニュース改 みずきの女子知韓宣言

 ちなみに、ソンウ・ジョン氏のこのコラムのタイトルは、コリア語版の記事では
「いくら書き写しが上手でも優位にはなれない」
となっており、日本語版とは少しニュアンスが違います。

 コリア語版記事についている読者コメントを読むと、おおむねコラムに賛同し、自国の不甲斐なさに憤る声が多いですが、素直になれず反発している人たちも見受けられました。
 以下、21件のコメント中、素直になれない人たちのものだけを抜き出してみました。
 機械翻訳を元にあてずっぽうで読みやすくしているので、間違いがあったらすみません。

(強調および【】内は引用者)

キム・スファン
私たちに外貨や技術など多くの援助をくれたドイツなども、日本と同様に私たちを借り物だらけの連中といって見下すだろうか? 日本の浅はかさには目をつぶり、日本がわが国にどれくらい多くのものを恵んでくれたかということばかりを何度も掘り起こして、私たちの先祖がどれくらい醜かったかをいつまでも繰り返すのは一種の洗脳のようなものだ。 こうした逸材【←日帝?】残滓で植民史観を習った人々は、【正しい】歴史を習った人々に早く総入れ替えしなければならないだろう。
(賛成2、反対3)

キム・スファン
 倭警化【←?】も分かるが、西欧によって強制的に開国させられた日本と比べ、我が国の近代化が多少遅れたことは確かだが、朝鮮時代より前は、百済の時代から私たちが日本島に文物を伝達した事実を、史学科出身のソンウ記者は度々省略する傾向にある。 私たちが優位にあることよりも、私たちが日本より劣っているわけでもないという点が重要ではないだろうか? 【←情けねー】 朝鮮の歴代の王たちをあざ笑ったりするソンウ記者の記事は倭警化が本当に心配だ。
(賛成12、反対6)

ジョウンサン
 日本は集団主義に埋没した社会であって、すなわち日本人は主体的に倫理や道徳に対して構成したり組織する能力を備えることはできなくて、日本で主な道徳観念はアメリカなど先進国からマスメディアによって輸入されたものだ。だから日本文学で人間の本源的なことを探求するのは限界がある。
(賛成1、反対3)

バクサンマン
 古代日本に伝わった文化と文明は、韓半島を通じてもたらされたものだった。 日本はどうせ韓国と落ちることはできない文化圏だ【←日本の文化は韓国なしでは存在できないという意味か?】。 オランダなど西欧文明と文化を先に受け入れ消化した日本が、それを東アジアに伝えたのは自然な成り行きだし、元はといえば世界文化の交流のおかげだ。 生存のために西欧人が日本に来たものだ。 これらが使う用語も輸入品でペルシャが源流だった。
(賛成1、反対0)

イゴンボク
 文化や知識が、水のように高い所から低い所へ流れるとは当然のことだ。文化がまだ未熟な時代にわたしたちが日本をたくさん模倣したのは自然な現象だ。日本も欧米を模倣した。私たちはまだ日本と比べれば不足が多い分野はあるが、同等だったり優位にある分野もかなりある。これと戦争で人類全体に途方もない犯罪を犯した日本に対して私たちが持つ道徳的優越性の基盤が揺らぐという見解は筋違いだ。
(賛成4、反対6)

イゴンボク
 シン・ギョンスク氏は表現をそのまま流用したわけではない。作家自身が明らかに丸ごと表現を借りて使ったと認めたわけでもない。作家の話を信じることはできないか。日本作家だからより一層盗作に追い込んで断罪したい欲望が作用するのではないだろうか。シン氏がそんなに結んでもかまわなくなければならないのか【←意味不明】。


 日本から韓国に近代文化が伝わったのは「元は西洋のものだし時代背景からすれば当然のこと」といいながら、朝鮮半島から古代日本に渡った文化は「ウリナラのおかげ」。こういう頭の悪いダブルスタンダードが平気で通用するようなお国柄だから、われわれネトウヨにバカにされるんですよねえ。

 作家の盗作と日本の歴史犯罪とは別次元の問題だという声もありますが、とくに慰安婦問題についてはハルモニたちの証言が韓国側の唯一の武器なのですから、韓国人全体の信用度が落ちれば、必然的に慰安婦問題でも不利になります。こればかりは日本側の心証の問題ですから、韓国側が怒ろうが否定しようがどうしようもありません。

 作家の盗作、軍部の腐敗、低レベルな防疫体制…今も昔もダメダメなお国柄のくせに、どうして日本に無謀な道徳戦争ばかり仕掛けてくるんでしょうか? 「自分がこんなことをしたら・言ったら、相手はどう思うだろう」という、客観的な思考力のなさがなせる業なんでしょうね。お気の毒に。

 それと、上記のコラムで触れられている出版社の言い草はわたしもハンギョレで読んだ時ムカつきました。追記で全文引用しておきます。

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朝鮮日報「ウリナラは小ずるい腐敗国家だけど道徳だけは日本に勝ってる」

 韓国における保守派言論の重鎮と称される朝鮮日報顧問の金大中(キム・デジュン)氏が、朴槿恵大統領の日本擦り寄りを支持するコラムを書いていました。

6月23日 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/23/2015062301153.html

【コラム】朴大統領の「正常化」決断、日本はどう見るか

 韓日関係の行き詰まりは、今や論理や理性、妥協や譲歩などの理にかなったやり方で解決できる段階を超えた。日本の植民侵略や慰安婦問題について、内外から多数の問題提起があったにもかかわらず、日本の安倍政権は目と耳を閉ざして「われ関せず」を決め込み、韓国は日本のこうした傍若無人な態度に次第に疲れつつある。その間、韓日関係は、経済はもちろん民間レベルでも冷え込んでしまった。


 日本人の目からは、傍若無人な韓国を理性的な日本があやす、という構図が過去50年間の日韓関係だったように思いますがね。いつまでも止まない夜泣きにすっかりゲンナリですけど、韓国も疲れてくれたのなら何よりです。中国からおっぱいもらって寝てください。

 日本は、韓日関係の行き詰まりを意図的に長引かせようとしているようだ。どちらにしても自分たちは損をしないとみているのだ。そしてこの機会に「韓国に思い知らせよう」「韓国の気をくじこう」という意図がはっきり表れている。加えて、中国の膨張主義で北東アジア情勢が再編されていく中、日本の強力な存在感と防衛上の立場が相対的に浮き彫りになっている点を、最大限利用している。こうした状況だからこそ、韓国が提起してきた歴史認識、植民戦争、慰安婦問題などに縛られてはいられず、さらにはこの機会にこうした「恥ずべき」過去の問題に終止符を打ちたいという戦略も働いているのだろう。


 なんか悪意に満ちた表現ですが、おおむね正しい見解じゃないですかね。日本はべつに日韓関係の悪化を長引かせようとしているわけではありませんが、韓国を無視し、中国の脅威を利用して「普通の国」になろうとしていることは確かでしょう。

 ならば韓国は、どのような選択をすべきなのか。韓日問題に関する限り、世論調査には責任がない。世論には、難詰と鬱憤(うっぷん)と憤怒があるだけで、解決策はない。世論の一段階上に国論というものがあるが、国論であれば万事都合よく進むだろうか。世論は民間レベルの意見だが、国論は、これに指導者層の考えを載せたにすぎない。現体制において、官僚には創意がない。魂がないという声まで聞かれる。政治家は結局、票にすがる票のとりこだ。世論や国論は正しいが、常に従うべきものではない。


 感情的な世論や議員の言うことに振り回されることなく、朴槿恵大統領は日本との正常化を進めるべきだという主張です。

 人々は、自強論を掲げている。しかし韓国は、日本と中国の間で生き残るために、どれほど多くの自強をせねばならず、またすることができるのか。自強はまた別の形式論理にすぎない。福祉万能主義に陥って財布がすっかり空になった国。賄賂をもらうあてがないので、武器を買ってくるときにカネをせびる腐った軍人。自国を守る海軍基地一つ作れないようにする従北(北朝鮮に追従する)左派。自国に駐屯する外国軍の駐屯費すら出したくないという反対者が広く存在する国。そんな国が果たしてどういう自強を、どれだけできるのか、聞いてみたい。今、韓国人が暮らしていけるのは、うまく相手を選んでコネをつくり、周辺国との関係では時にはずるがしこいほど機会主義的、かつ臨機応変に対処しているからだ。それが「韓国生き残り」の核心だ。


 韓国国内のダメダメっぷりはよく理解していらっしゃるようですが、機会主義外交を「生き残りの核心」と誇らしげに語るのはいかがなものか。それって要するに姑息な日和見主義ですよね。
 李氏朝鮮時代からの伝統ですけど、複数の大国に媚びてうまく立ち回ろうとするコウモリ外交が日清・日露戦争そして日韓併合につながり、現在では日米の不信を招いて孤立感を深める結果になったんじゃありませんか。

 韓国は日本に対し、歴史認識で、真実の面で、名分の点で、「甲」だ(「訳注:相手〈乙〉=日本=に対して強い立場にあること)。しかし、日本は韓国に対し、経済力で、現実の外交で、外交力の点で優勢だ。真実と名分は、国際社会の現実においては常に「甲」というわけではない。


 うーん、ちょっと理解できないな。金大中さんは韓国が腐敗まみれでずるがしこい国であることを認めているくせに、どうして低モラルな自国が日本との歴史問題や「真実」「名分」に関してだけは無条件に"甲"になれると信じているんでしょうか。
 日本人は自分勝手でずるいヤツが大嫌いです。そんな国の言うことはたとえ正しくても耳を貸したくありません。
 しかも韓国の歴史観は明らかに歪んでいます。韓国が過去を都合よく捻じ曲げ、巧みに被害者を装うことで責任逃れしていることを、わたしを含む多くの日本人が知るようになりました。歴史教科書でも、韓国の教科書は日本のものよりずっと民族主義的偏向があることは国際常識になっています。
 
 「ウリナラは日本に対して道徳的に甲である」という民族的自尊心は、「日本は道徳的に劣っている」という差別意識と表裏一体です。
 韓国は日本にさまざまな要求を突きつけることで自尊心を満たしてきました。日本が要求に応じればウリナラの優等性が証明されたことになり、日本が拒否すればチョッパリの劣等性が証明されたことになるのですから、こんなに便利なオナニーネタはありません。
 最近は思うような快感が得られずシコり疲れのようですが。

朴大統領が、現実の争点を越えて正常化の道を決断するとき、日本はどのような反応を示すだろうか。「そりゃそうだろうな」と会心の笑みを浮かべるだろうか、あるいは「韓国を決して軽く見るべきではないな」と言うだろうか。


 たとえば、知韓宣言のみずきさんなんかはたぶん「軽く見るな」派でしょうね。ただし日本の嫌韓派が一番警戒しているのは韓国ではなく、安易に韓国と融和したがる国内の親韓勢力です。

 金大中さんのこのコラムは、昨今の韓国メディアが主張している典型的な用日論の一つに過ぎません。「日本は悪どい国だがそれをうまく利用するのが韓国の賢さだ」なんて平気で言う国と上っ面だけ仲良くしたって、それは「正常化」とは言いません。未来志向の関係を築くなら、甲とか乙とかそういうことを言うのはやめましょうって言ってるんです。

 でも、そんな関係はどうせ無理だというのがわれわれ嫌韓ネトウヨの共通認識です。
 そもそも、金大中さんが言うように韓国の核心が機会主義であるとすれば、別の機会が来れば韓国の態度はまたコロリと変わる可能性が高いってことですよね? いまは感情より実利を優先するけど、いずれ経済や外交でも甲の立場を勝ち取って心置きなく日本を圧迫してやろうと思ってるんでしょ?
 こういう用日論を日本語サイトに恥ずかしげもなく掲載してること自体、日本を蔑視してる証拠ですよ。フザケンナ。

テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

タイトル詐欺で勝利宣言の聯合ニュース お約束の「後頭部を殴られた」に期待

 日本嫌いの尹炳世長官がなぜこんな時期にわざわざ初来日したのかといえば、やはり世界遺産登録をめぐって日本と直接交渉しなければならないという目的が大きかったのではないかと個人的には想像します。
 韓国はこれまでに世界中の委員国に直訴し、そのほとんどの国から「そういう問題は日本と直接話し合ってよ」と(たぶんウンザリ顔で)言われてきました。
 韓国はそれを言質とし、長官みずから総仕上げとして日本に乗り込み「どの委員国もみんな、日韓でよく話し合えって言ってるぜ? セネガルはウリに寝返ったし、もし投票になだれ込んだらお互い血を見ることになるかもな。ん?」と迫ったのでしょう。
 その結果を伝える韓国メディアの報道。

6月21日 聯合ニュース
世界遺産問題 強制労働事実の反映で事実上合意=韓日外相
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2015/06/21/0400000000AJP20150621002200882.HTML

 そうかあ、日本もついに譲歩したかあ。ちょっとムカつくけど、ま、看板に一文を入れるだけだし、しょうがないかな……。
 そう思いながら記事の本文を読んでみました。以下全文引用。

【東京聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は21日、東京で岸田文雄外相と会談後に記者会見し、朝鮮人が強制労働させられた施設が含まれる「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録問題について、「協議を通じて円満に妥結するという共通認識を持ち、緊密に協議することにした」と述べた。

 また、「世界遺産委員会の責任ある委員国として、この問題について協力することにしたため、近いうちに両国代表が協議を行った際には詳細を公表できると思う」と説明した。

 韓国政府は5~6月に日本と行った2回の協議で、朝鮮人の強制労働の歴史を明記し、強制徴用があった施設に表示板などを設置し、歴史的な事実を明らかにすることを求めてきた。7月初めにある産業革命施設の世界遺産登録の可否が決まる国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会の会合までに、両国は韓国側の要求をめぐって最終合意を目指すことになる。

 先月、ユネスコの民間諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)は九州地域を中心とする8県・23施設の世界遺産登録を勧告した。23施設には長崎造船所、端島炭鉱(軍艦島)など、数万人の朝鮮人が強制的に徴用され働かされた7カ所が含まれている。

 尹氏は「約3時間にわたり、(岸田氏と)双方の関心事について友好的、虚心坦懐(たんかい)かつ建設的な議論をした」とした上で、旧日本軍の慰安婦問題に関しても「われわれの立場をはっきりと伝えた」と述べた。ただ、具体的な内容は明らかにしなかった。

 22日にソウルと東京でそれぞれ開催される国交正常化50周年記念行事に両国首脳が相互出席することになった経緯については、「(関係改善に向けた)両国指導者の強い意思を反映したということで(岸田氏と)認識が一致した」と語った。

 尹氏は岸田氏に対し年内の韓国訪問を要請し、岸田氏は受け入れたという。ただ、両国の現政権発足後に実現していない首脳会談をめぐる議論について具体的な言及は避けた。

 今回の尹氏の日本訪問は、韓国外交部長官として約4年ぶりの訪日だった。朴槿恵(パク・クネ)政権が発足してから両国の外相会談は6回開かれたが、多国間会議に併せて開催されたものではない会談は今回が初めて。尹氏は朴政権発足直後の2013年4月、日本を訪問する予定だったが、麻生太郎副首相兼財務相らの靖国神社参拝がありキャンセルとなった。

 尹氏は22日に安倍晋三首相を表敬訪問し、在日韓国大使館主催で開かれる国交正常化50周年記念行事に出席する。民主党の岡田克也代表とも会談する予定だ。


 …あれ? 「円満に妥結できるように緊密に協議する」ってだけで、日本側は譲歩するともなんとも言ってないじゃないですか。
 またタイトル詐欺かよ…あいかわらず朝日とおんなじ手口。
 あれだけ外交戦を繰り広げた後ですから、官民ともども日本側から「良い返事」を引き出したいと焦る気持ちはわかりますけど、勝手に捏造されても困りますねえ。

 いずれにせよ、韓国側がこういうムード作りを始めたってことは、世界遺産委員会で投票が行われる可能性はなくなったと理解してよさそうです。正直ほっとしました。
 本当に日本側がそこそこ柔軟な態度を示したのだとすれば、今後は実際の案内板やパンフレットで朝鮮人労働者についてどのように記述するかが焦点になります。
 たとえば長崎県の軍艦島では、「軍艦島を世界遺産にする会」なるNPOのサイトに、朝鮮人の「強制労働」について詳しく触れたページがすでにあります。
http://www.gunkanjima-wh.com/unadata/gaisetu9.htm

 でも、韓国のおかげで朝鮮人労働者についてこれだけ注目が集まってしまった以上、「強制という表現は正しいのか」「労働者の人数に根拠があるのか」「朝鮮人労働者の苦しみを強調するのなら、日本人労働者の苦労もきちんと紹介すべきではないか」といった議論は避けて通れないでしょう。
 わたしの暮らす長野県でも、昨今の嫌韓ムードから、松代大本営の案内板の「朝鮮人労働者が強制的に動員され」の部分が問題視され、「~と言われています」「さまざまな見解があります」などと曖昧な表現に書き換えられました。
http://www.sankei.com/life/news/141113/lif1411130033-n1.html

 今回の世界遺産登録でイチャモンをつけられた7カ所の地元住民は、韓国側の脅迫にヤキモキさせられてきた立場ですから、嫌韓感情が強くなっている可能性があります。看板やパンフレットを作る自治体も、そうした住民感情を配慮せざるを得ないでしょう。

 世界遺産登録後、現地を訪れた韓国人らが「いつになったら強制労働の説明板を建てるんだ」「説明はあるけど文言が気に食わない」なんてクレームをつける事態も起きることでしょう。そうなれば登録を許した朴政権の責任が問われますし、日韓双方の国民感情がさらに悪化することになります。

 こうやって考えてみると、やっぱり朴槿恵政権の反日外交はド下手だなあと感じます。当人たちは世界遺産問題をダシに世界中で被害者アピールできて満足かもしれませんが、委員各国にとっては正直迷惑だったでしょうし、「歴史の全貌を理解できるようにすればいいんだよね、うんわかったよ(笑」なんて日本側の言葉を韓国が都合よく解釈して安心していたら、また後で「後頭部を殴られた!」と火病することになりかねません。
 そんなことになるくらいなら、最初から「ウリナラも委員国なんで協力するけど、できたら朝鮮人労働者のことについても触れてくれるとうれしいな」と下手(したて)に出たほうが、よっぽど確実に目的を果たせていたはずです。
 でも、無理ですよね。韓国側は日本の産業革命遺産がイコモスの審査を通過するずっと前から登録阻止運動に没頭しちゃってましたから。まして、歴史問題について韓国が日本に「お願い」するなんてあり得ない。日本を叱りつけて要求を飲ませるのでなければ、被害者様としての道徳的優位性が保てない。

 たとえ慰安婦問題が佐々江案から毛が生えたような(もしくは毛が抜けたような)もので「解決」したとしても、韓国がこういうスタンスで日本と接する限り、どうせまた似たような問題が後から後から生えてくるのでしょうね。

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日本国憲法には習近平と金正恩を駆逐しろと書いてある

 日本国憲法をどう解釈するか、巷では喧々諤々のようです。
 わたしもあらためて憲法というものに興味を持ちました。で、とりあえず憲法前文を読み直してみたんですが、これ、けっこう過激ですね。日本の憲法なんだから日本のことについてだけ書けばいいのに、その視点はむしろ世界に向かっている。それどころか、民主的価値観を共有しない国は排除してやる、それによって日本は民主陣営から賞賛される国になることを目指すんだと明確に宣言しています。
 わたしなりの「憲法解釈」は以下のとおり。

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。


 一文が長すぎるとか文法がおかしいとかそういうのは置いといて。
 太字強調した部分、「諸国家との協和」でなく「諸国民との協和」であることに注意。日本国憲法が国際的に尊重するのは「国民」であって「国家」ではありません。
 また、日本領土の一部分でも「自由のもたらす恵沢」が確保できない状況に置かれたら、それを放置するのは憲法違反になると解釈できます。現在、竹島や北方領土、尖閣諸島などは日本領土にもかかわらず日本国民には渡航の自由がありません。「領土問題でもめるのなんてバカバカしいから隣国にくれちまえ」と主張する人は憲法違反になります。相手国が自由や民主主義などの価値を日本と共有していない場合はとくに。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。


 民主主義は人類普遍の原理であることを強調しています。つまり、民主主義をないがしろにする連中は人間じゃないということですね。けれど周知の通り、21世紀の地球上には非民主国家がいくらでもあります。アジアも例外ではありません。

われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する


 この部分は、日本は他国が非民主的な憲法や法令を持つことを許さない、と解釈するのが妥当です。前文のそこらじゅうに「諸国民」「人類普遍」「国際社会」という言葉が登場しており、日本国憲法が自国のことだけでなく世界に視野を向けているのは明らかだからです。 
 いやこれは自分たちの憲法を非民主的な方向に変更したり、非民主的な法令や詔勅を出すことを禁止してるんでしょ、と反論なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方は「一切の」という言葉の重みを無視しており、護憲論者失格です。
 だいたい、96条が憲法改正を認めている以上、現行憲法が未来の改正憲法の内容を制限するのはナンセンスですし、それに該当する条文もありません。

 「排除する」という表現は、「認めない」「許さない」といった言葉よりも強硬です。非民主国家に対し、実力行使も含めて積極的に干渉するという強い意志を示しています。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。


 なぜ非民主国家の存在を排除しなければならないかというと、民主的でない国家は人類の普遍の原理に従わないケダモノであり、そんな国が相手では「公正と信義」を信頼できず、日本国民の安全と生存を保持できないからです。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。


 ここでも、平和を乱す非民主的な独裁政治は地上から永遠に駆逐しなければならないと強調しています。
 憲法のいう「名誉ある地位」とはなにか。専制と隷従&圧迫と偏狭を許し、国民に恐怖と欠乏を強いている国家があれば、これを排除し憐れな国民を救うために積極的に行動し、民主主義陣営から賞賛を得られるよう取り組むということでしょう。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。


 太字部分はまさに「積極的平和主義」ですね。日本も主権国家の一員として他国と対等関係に立とうとするなら、民主主義という普遍的な政治道徳の法則で世界を覆い尽くすため、積極的に非民主国に干渉する義務があると明言しています。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。


 日本国民は国家の名誉にかけ、全力をあげて地球上からならずもの国家を排除する、と誇らしげに宣誓しています。

 以上の解釈をまとめると。

・地球上から非民主国家を排除しないかぎり、日本の安全は保障されません。
・日本が国際社会の一員でいたければ、非民主国家からイジメられている国や人があれば、日本は積極的に助ける義務があります。「自国さえよければいい」なんて自分勝手は許されません。
・民主主義は人類普遍の原則ですから、それに従わない連中を人間扱いする必要はありません。

 なんだあ。安倍政権の対中姿勢は日本国憲法に基づいた戦略だったんですね。
 民主国家vs独裁国家なんて世界観はずいぶん時代遅れな感じがしないでもありませんが、神聖にして侵すべからざる平和憲法に書かれていることですから尊重しないわけにはいきません。これはわれわれ日本国民の義務なのです。
 この解釈に従えば、たとえば、民主化を拒み独裁を続ける中国共産党や朝鮮労働党の指導者階級は人類ではなくケダモノ同然ですから、地球上から排除すべきです。少なくとも護憲派を自認する人たちは、中国や北朝鮮をはじめ、世界中の非民主的国家に対して日本政府が積極的に圧力をかけ内政干渉を行うよう、働きかけなければなりません。

 残念ながら日本国憲法は「国権の発動たる戦争」と「武力行使」を禁じていますから、日本が中南海や万寿台を空爆するわけにはいきません。ただしニンジャ・アサシンを放って主席や第一書記および高官連中を片っ端から暗殺する程度なら憲法の範囲内でしょう。あ、相手は人間じゃないから暗殺というより「屠殺」もしくは「駆除」と呼ぶのが正しいか。まてよ? 相手が人間でないのならその巣を空爆しても「戦争」にはあたらないかもしれないな。うん、きっとそうだ。

 …こうした解釈は極端かもしれませんが、理屈としてはさほどおかしくないですよね。「自衛隊は武力じゃない」とか「憲法7条4項のいう"総選挙"ってのは、辞書や公職選挙法に出てる総選挙とは別物」なんて解釈がまかり通ってる世の中ならば、じゅうぶん通用するはずです。

 自由と民主主義を否定するような連中は地球上から駆逐しろ。……これ、護憲派サヨクが大嫌いなアメリカ野郎の論理そのまんまじゃないですか。そりゃ、ヤンキー様が国際法を無視してまでお恵みくださった憲法なんですから当然ですよね。
 こう考えると、米国がベトナムやイスラム圏でやらかした(やらかしている)ことを護憲派サヨクのみなさんが批判するのって、けっこう矛盾してませんか。
 九条に縛られて思うように身動きがとれないわが国に代わって、米国は世界中の非民主国家に鉄槌を下してくれてるんですから、日本は感謝しなきゃいけません。むしろ、「アメさん、次は中国と北朝鮮もやっちゃってください」とそそのかすのが護憲派としての務めなんじゃないでしょうか。

 …なんて「解釈遊び」をしていると、いま日本で盛り上がっている集団的自衛権の憲法論議がますます下らないものに見えてくるんですよね。

テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

日本はチキンレースの戦い方を韓国から学べ

 世界遺産登録をめぐる韓国の攻勢が熾烈を極めつつあります。
 尹炳世外相は議長国ドイツや副議長国クロアチアを訪問して直訴。国会は「世界的な世論戦で日本を追い込め」と政府を叱咤。それに対して日本が委員国にどのような働きかけをしているのか……イマイチ見えてきません。報道されないだけなのか、あまり強硬に対抗すると逆効果になると踏んでいるのか。
 ちょっとショックだったのは、日本支持を表明していたセネガルが韓国側に寝返ったというテレビ朝日の報道。

6月10日テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000052287.html

韓国攻勢で支持表明国が撤回 日本の世界遺産登録

 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録を巡り、日本への支持を表明していた投票国の一つが韓国側の説得工作で支持を撤回していたことがANNの取材で明らかになりました。

 (大野公二記者報告)
 投票国の一つ「セネガル」は、ユネスコ世界遺産委員会のアフリカ代表で副議長国です。このセネガルですが、日本政府の内部文書によりますと、先月25日の段階で日本への支持を口頭で表明していました。しかし、先週、韓国の説得工作を受けて日本支持を撤回し、態度の留保に転じました。韓国とセネガルの首脳会談で、朴槿恵(パク・クネ)大統領から協力を求められたサル大統領は「投票までいかずに日韓の対話で一致点を見つけることが重要だ。もし、最終的に投票となれば、棄権するか今年の登録を見送り、日韓がもっと対話できる場を設ける役割を果たす」などと述べたということです。日本政府関係者は「今年の世界遺産登録が見送られれば、事実上、日本の敗北だ」と話しています。韓国側は今週、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相を議長国のドイツに、そして、国会議員団をいまだ態度を明らかにしていないペルーやコロンビアなどに派遣し、説得工作をより強化していく方針です。


 「どうせアサヒだから捏造じゃないのか」と決めつけるのはナンセンスですよね。現時点では、根拠がある報道なのだろうと受け止めるしかありません。
 なるほど…アフリカ勢は奴隷貿易の歴史がありますから、「植民地」「強制労働」の被害を訴える韓国に対しては同情的になりやすいのかな。もしくは、アフリカに影響力を持つ中国が根回ししたとか…? となるとアルジェリアも危ういじゃないですか。
 3分の2以上の賛成票確保はちょろい、なんて言ってる場合じゃないのかなあ。

 過去にイコモス勧告が登録委員会で覆されたのはイスラエルの「ダンの三連アーチ門」で、何度も推薦されながら「ヨルダンとの国境問題が確定するまでは審議そのものを延期する」という決定が下されたのだとか。

世界遺産アカデミー(毎日新聞の息がかかったNPO)の研究員ブログにはこんなことが書いてありました。

近年のユネスコや世界遺産委員会は、ホームページ上に
「いかなる政治的な主張や立場を代弁するものではない」と表明しているように、
政治問題に関与すること、関与しそうなことに、極めて慎重であると思います。

世界遺産の審議が「世界遺産の価値と保護」に関するものではなく、
「政治問題の駆け引きの場」になってしまうことは、非常に残念なことです。
そして、それこそ世界遺産の理念からは離れてしまっています。

日本は、「時代が違う」という一方的な論理で韓国の主張を切り捨てるのではなく、
彼らの意見を傾聴しつつ、丁寧に遺産の価値と保護の重要性を訴える必要があります。
決して政治問題に話題をもっていかれないように。

やり方を間違えれば、世界遺産登録の先送りもないとはいえないのですから。

http://wha.or.jp/?whablog=13400

 「政治問題に話題をもっていかれるな」といわれてもねえ…。韓国は大統領、外交部、国会が総力を挙げて反対外交を繰り広げてますから、完全に政治問題になっちゃいましたね。

 焦点は、ユネスコに露骨に政治問題を持ち込んだ韓国のやり方を委員各国がどう受け止めるか、でしょう。彼らが「面倒に巻き込まれるのは嫌だから」と審議延期の判断を下したら、それはユネスコが政治の干渉を受け入れたという重大な前例となります。今後の他の登録審議も同様のトラブルに巻き込まれるリスクが高まりますし、ことによればすでに登録された遺産についても、それを快く思わない国から登録取り消しの要求が頻発するようになる可能性だってあるでしょう。

 韓国側は、「朝鮮人を働かせた7つの施設を登録候補から外せ」という初期の要求を後退させ、現在は「朝鮮人が強制労働させられた事実を明記せよ」と求めています。
 ていうか、彼らは「イコモスの『歴史の全貌を理解できるように』という勧告は朝鮮人の強制労働のことを明記しろという意味だ」と勝手に解釈しているのですから、日本側も委員会審査に臨む際「歴史の全貌を理解できるようにいたします」と応じればいいだけ。で、無事登録が実現したあかつきには、せいぜい現地の説明看板に「戦時中は朝鮮半島出身者も労働に従事した」と一文を挿入すればいいだけです。大したことじゃないんですよね。
 ただ、日本側がそれすらも拒否する姿勢を示したり、韓国側があくまで審査段階で「強制徴用」などといった文言の明記にこだわるようだと、面倒くさいことになります。

 問題がこじれて世界遺産登録が失敗に終わったらどうなるでしょうか。遺産に関係する8県を筆頭に、日本の国民感情は大きく害されるでしょう。世論の嫌韓に拍車がかかるのは必至、もしかしたら嫌韓から憎韓へシフトアップするかもしれません。韓流離れはさらに進み、経済交流はさらに低迷し、在日半島人や韓国人観光客への視線が厳しくなり、「竹島を返せ」「対馬の仏像を返せ」という要求が激しくなるでしょう。

 でも、その程度といえばその程度なんですよね。
 世界最貧国と呼ばれた数十年前と比べ、韓国の対日経済依存度は格段に低下しています。日本からの観光客の減少は中国人客が穴埋めしてくれていますし、韓流コンテンツだって他の国に売り込めばいいだけの話。ソ連が健在だったころと比べれば、東アジア情勢もずいぶんと穏やかになりました。中国はもはや共産国とはいえませんし、中国の対外的野心はいま朝鮮半島よりも南シナ海や東シナ海に向いています。むしろ、日本と中国の対立が激しくなりつつあるいま、反日で共闘している韓国は中国に愛されていると韓国人は信じています。
 さらに都合の良いことに、中朝関係がいままでになく冷え込んでおり、北朝鮮は国際社会から経済制裁を受けて干上がっている状態。国体を維持するのが精一杯で、中国の援助なしに第二次朝鮮戦争をふっかける余力など皆無でしょう。北は核を持っているとはいえ、そのターゲットは米国およびその飼い犬である日本が想定されており、国境から目と鼻の距離にあるソウルが北の核に狙われる危険はむしろ少ないといえます。

 ――こうやって考えてみると、韓国には反日を自制しなければならない必然性がありません。むしろ韓国政府は、日本を仮想敵として扱い、中国や北朝鮮と連帯感を強めたほうが安全保障上もメリットがあると踏んでいる節があります。そしてなにより、「平和国家」日本はお人好しだからいくら侮辱しても反撃してこない。経済制裁というカードがないわけではないが、輸出入制限は両刃の剣だからそう簡単には切ってこないだろう――わたしだって、韓国の立場になればそう考えます。日本は完全に見くびられています。

 日本国内の嫌韓派の中には、今回の世界遺産登録が成功してもしなくても日本に「負け」はないと断言する人がけっこう多く見受けられます。嫌韓世論の拡大を目指す人々にとって、登録が阻止されて嫌韓日本人が増えれば確かにめでたいことでしょう。

 でも、外交戦としては、登録失敗は日本の「負け」以外のなにものでもありません。韓国は勝利に味をしめてあらゆる面でますます強気に出るようになるでしょうし、そうなれば韓国のプロパガンダに騙される国がますます増えかねません。そういう面倒くさいことへの対策に国家リソースを割かれること自体、日本にとっては大きな損害です。また日本国内では、他の遺産候補を差し置いて明治の近代化遺産の登録実現に力を注いだ安倍政権の責任問題も取りざたされる可能性があります。少なくとも、民主や共産は最大限にそこんとこを突いてくるでしょう。

 つくづく思うのですが、韓国の最大の強みは「恥を知らない」ことです。彼らのやっていることは北朝鮮の瀬戸際外交とほとんど変わりありません。日本人の価値観では愚かで見苦しい行為にしか見えませんが、韓国人は自分たちの道徳的優位を疑わないので、道徳的劣位にある日本の視線など気にもかけません。

 万一、今回の世界遺産登録が却下されたら、われわれ日本人はどのように韓国に報復すればいいでしょうか。
 ……結局のところ、なるべく多くの日本人が誠心誠意をこめて韓国を"嫌う"こと、それしかないような気がします。人権侵害を疑われるような示威や嫌がらせではなく、ひたすら地味に、そして粘り強く嫌うこと。

 一番重要なのは、韓国側の要求に応じないこと。スポーツ応援の場では積極的に旭日旗を振り、もしクレームがついたらきちんと反論すること。竹島の返還と、対馬仏像の返還と、加藤前局長の起訴取り下げと、日本大使館前の慰安婦像の撤去と、挺対協による水曜デモの禁止を要求すること。慰安婦問題は「法的には日韓請求権協定で、道義的にはアジア女性基金で解決済み」と繰り返すこと。教えない、助けない、関わらないの「非韓三原則」を徹底すること。

 それを続ければ、韓国は反日外交で成功体験を得ることができなくなり、自分たちの非力を思い知らされメンツを失うことになるでしょう。その結果、韓国が反日を取り下げるならそれでよし、もし反日をさらにエスカレートする場合でも、韓国政府がリソースをそれにつぎ込めば国内の政治がおろそか&不安定になり、結果的には国益=韓国民の幸福を損ねることになります。…っていうかすでにある程度現実化してはいるんですよね。政府も国民も自覚してないでしょうけど。

 韓国の反日プロパガンダを無力化するスキルを日本が習得すれば、それは対中戦略にも応用できます。また、日本国内で嫌韓世論がMaxになれば、韓国をダシにして政権批判を繰り返してきた左派勢力は弱体化し、安倍首相の念願である「戦後レジームからの脱却」実現にも近づくことでしょう。それだけのことをキチンと実現させる気概があって初めて「登録されようがされまいが日本に負けはない」と言えるようになるのです。

 外交って、ある意味チキンレースなところがありますよね。北朝鮮も韓国も李氏朝鮮も、国際ルールという名の道交法を無視した捨て身のドライブを繰り返してきた連中です。一方の日本は、ピカピカの車体に傷がつくのを恐れるあまり、繰り返し体当たりを挑んでくる韓国にあっさり道を譲ってきました。
 でもねえ。いまの時代、「少々の傷はどうってことない、いざとなったら直せばいいだけ」くらいの開き直りは必要なんじゃないですかね。
 わざと突っ込んできたのは向こうだし、車はこっちのほうが大きくて頑丈。相手めがけてわざわざ加速する必要はないけれど、悔しい思いや悲しい思いをしてまで道を譲る必要はないじゃないですか。この道が正しいという信念があるのなら、韓国に胸を借りるつもりで真正面からぶつかってみるのも悪くないと思うんですよね。もちろん道交法の範囲内で。
 譲らない日本vs懲りない韓国。消耗戦になるかもしれませんが、体力なら日本のほうがあるはずです。

 もちろん、こういう考え方は場合によっては「大国の奢り」と批判されるかもしれません。中国なんか、日本に対して同じことを思っているでしょう。「オレたちに刃向かっても痛い目を見るのは日本なのに、安倍は愚かだ」。
 だから安倍政権は集団的自衛権をてこに、価値を共有する周辺国と連携することで中国に対抗しようとしているわけです。手法としては、ユネスコの委員国を抱き込む韓国の反日外交とほぼ同じ。
 ただし、安倍政権は安全保障という必然的な目的・ビジョンのために動いているのに対し、韓国は被害国の皮をかぶった民族主義に突き動かされているだけです。
 未来に向かって一歩一歩着実に前進する日本と、過去に縛られ情動に踊らされる韓国。その差がいずれ大きくなれば、本当の「勝敗」が見えてくるでしょう。

テーマ : 韓国について
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空気を読めずに感染拡大&外交失敗

 MERS騒動で朴槿恵大統領が訪米延期を決めたとのこと。無様ですが、ある意味賢明な判断じゃないかと思います。なにせ、彼女が国外に出るとろくなことがない、というジンクスが出来上がっちゃってますからね。
 4月の中南米歴訪中には安倍首相と習近平主席が会談するわ李完九首相が辞任表明するわ。3月の中東歴訪中にはリッパート米大使が斬られるわ。そういえば2013年の訪米では側近が性犯罪やらかしてましたっけ。
 それにしても、大して感染力もないはずの夏風邪を封じることができずに外交日程をキャンセルするなんて、つくづく無様ですよね。しかも今回の訪米は大した必要性もないのに韓国側が要請したものだったとのこと→シンシアリーのブログ。アメリカさんは肩をすくめて苦笑いしていることでしょう。

 朴大統領の訪米目的については、日本国内では「安倍の米議会演説を阻止して米国との親密ぶりをアピールして凱旋するつもりだったのが、ただの敗戦処理になった」と指摘する韓国ウォッチャーもいます→楽観Web
 その敗戦処理すらできなくなったなんて、ああかわいそー。

 青瓦台の思惑はよくわかりませんが、4月の安倍、9月の習近平という訪米スケジュールの間に朴槿恵をねじこんで韓米同盟を強化せねば、という思惑があったことは確かでしょう。オバマに「アベなんか見ずにこっちを向いて!」と媚を売り、「キンペー様との仲は誤解よ、あっちが勝手に色目を使ってきてるだけなのよ!」と言い訳するのが主目的だったんでしょう。それをうかがわせるのが朝鮮日報の記事。

2015年6月10日 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/10/2015061000646.html

朴大統領訪米:「血盟」強調で日本との違いをアピール

 中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)問題のため、14日から予定されている朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の訪米スケジュールをめぐって韓国政府が頭を悩ませる中、今回の訪米時に「韓米の血盟関係」を浮き彫りにする案を有力に検討中だと伝えられている。

 韓国政府の消息筋は9日「日本は敵として米国と戦ったが、韓国は6・25(朝鮮戦争)やベトナム戦争で米国と共に血を流して戦った仲。これを浮き彫りにするさまざまな行事を準備している」と語った。今年4月の安倍晋三首相訪米時の歓待と朴大統領の今回の訪米を比較する一部の見方と関連し、「血盟」をキーワードに、日本とは違うということを強調したいというわけだ。

 消息筋によると、韓米は、米国内の6・25、ベトナム戦争参戦者を招いて共に友情を確かめ合う行事を開催する予定だ。また、米国政府がワシントンのナショナルモールに作ったベトナム戦争戦没者慰霊碑の教育センターに韓国政府から寄付金を贈り、6・25関連の内容を含める案も推進しているという。韓国政府の関係者は「今回の訪米時に韓米同盟をアップグレードし、新たな地平を開くきっかけを作ろうという声が多い」と語った。

イム・ミンヒョク記者


 いやあ、韓国らしい。
 事大主義が骨まで染みこんでいる彼らにとって、「ウリナラは宗主国様の第一の子分!」というのが最大のプライド。その地位を日本なんかに盗られたくない、でも大した手土産も用意できない――だからいつものごとく歴史を持ちだして差別化を図ろうという作戦ですね。
 でもそれ、完全に逆効果だと思いますよ。
 朝鮮戦争は「ともに戦った」というより韓国が連合国に一方的に守ってもらった戦争です。それをいまさら持ち出せば、アメリカ様から「我々は血を流してオマエを北朝鮮や中国から守ってやったのに、その恩を忘れたのか」「忘れたのでなければ素直にTHAADを受け入れたらどうだ」と切り返されるのがオチ。
 ベトナム戦争なんか、米国が国際世論からバッシングされた事実上の負け戦だったじゃないですか。軍がレイプやら虐殺やらをしでかした韓国にとっても、本来なら苦い古傷のはず。しかもアメリカとベトナムはいま、南シナ海でジャイアニズムを発揮している中国に対抗するため協力関係を築こうとしている最中です。そんなタイミングでベトナム戦争の話を持ち出そうなんて、ほんと韓国って空気を読めない国ですね。

 こういう「空気の読めなさ」は、彼らが「反省」というものを知らないところから来ているのだと思います。都合の悪い過去はなかったことにする。なかったことにできないものは他人(外国)のせいにする。他人のせいにできないものは、責任を身内の誰かにおしつけて、そいつを切り捨てることで自分だけは保身を図る。
 そういうことばっかりやってるから、韓国はいつも内外・官民を問わず失敗続きなんじゃないですかね。
 「自分たちにも落ち度があった。失敗を未来への大切な教訓にしていきたい」―そういう態度と行動があれば、事故や疫病に対する危機管理体制だってきちんと構築できるはずだし、政治だってもう少し安定するだろうし、日本だって今よりは態度を軟化させるはずです。
 …でも、できないんでしょうね。韓国人にとって落ち度を認めることはみずからの道徳的劣位を認めること。相手の奴隷になるのと同じこと。

6月9日朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/09/2015060900908.html

「日本の対米外交への過剰反応、米国に疲労感招く」

 歴史問題をめぐる日本政府の対米外交に対し、一つ一つ敏感に反応すれば逆効果を生みかねないとの指摘が示された。

 韓国国立外交院・外交安保研究所のキム・テファン教授は8日「日本の対米公共外交と韓国の知識外交対応策」と題する報告書で「ワシントンで繰り広げられている日本の積極的な外交に対し、事案ごとに即自的に対応すれば、むしろ逆効果になりかねない」と指摘した。マスコミや現地の人々には韓日が泥仕合を演じているように映るため、韓日の歴史対立に対する「疲労感」が人々の間に広がり、深まるという弊害を招く恐れがあると分析している。

 キム教授は「慰安婦をはじめとする歴史問題において、韓国は日本よりも道徳的優位に立っているが、ハードパワー的な国家利益が関わるときは必ずしも道徳的優位が外交的優位を決定するとはいえない」と説明した。

 また「韓米同盟、南北統一、歴史問題、韓中関係などさまざまなイシューについて、専門性のある機関が米国の政府、議会、専門家、マスコミ、大学生、一般国民、在米韓国人などの対象ごとにふさわしいプログラムを開発し(知識外交を)展開すべきだ」と助言した。


 このように、ときどき論調がしおらしくなる朝鮮日報ですが、たぶん彼らは根っこのところではまったく反省してません。自分たちの「道徳的優位」を微塵も疑っていないし、政府や国会がユネスコを舞台に新たな「反日泥仕合」に突き進んでいることはまったく問題視していません。セウォル号のときも今回のMERSでも、しょっちゅう「ウリナラは後進国…!」「日本を見習わねば…!」といってるくせに、歴史認識では自分たちの「正しさ」を信じてまったく疑問を抱かない。そういういびつな思考回路がもっとも「後進国」たるゆえんなんですけどねえ。

 朴槿恵さんの訪米が予定通りに実現していれば、韓国がどの程度反省しているのかそれともしていないのか、ある程度明らかになったと思うんですが、残念なことです。
 新しい訪米日程はいつになるんでしょうか。いずれにせよ、遅れれば遅れるほど情勢は難しくなります。南&東シナ海での中国vs日米の対立はますます激化するだろうし、70年談話や世界遺産をめぐって日韓双方の国民感情はますます悪化するだろうし。かといってめぼしい手土産があるわけでもなし。
 そういう逆境でも果敢に「ニホンガー」をやらかすのが、大統領が国民から託された「道徳性」ですから、きっと朴槿恵さんはわれわれの期待に応えてくれるでしょう。大統領が道徳性を失えば、スケープゴートとしてすべての責任を押し付けられて血祭りになる以外、道はありませんからね。

テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

【明治産業遺産】誤報からみる韓国の焦りっぷり

 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録をめぐっては、韓国側が日本相手に連日嫌がらせを続けています。
 当初は登録阻止が目標だったのに、いつのまにか「朝鮮人の強制労働のことを明示するなら許してやろう……」ってとこまでずるずる妥協してるところは、「演説断固阻止!」から「謝罪の文言を入れるなら許してやろう……」に後退していった安倍首相の米合同議会演説とまったく同じ道をたどっています。
 韓国にしてみれば、安倍訪米で完敗した直後だけに、今回こそ一矢報わなければメンツが丸つぶれになるという焦りも強いのだろうと想像します。

 新任の韓国ユネスコ大使が着任の挨拶でいきなりユネスコ事務局長に「日本の登録を許すな」と要求したり、外交部が定例会見のたびに「日本の登録阻止に向けて頑張る」とアピールを繰り返したり(4月31日5月6日)、ばかの一つ覚えみたいに議会が糾弾決議を連発したり(5月4日5月12日)、ダメもとで日本に直接協議を申し入れた挙句に玉砕したり、国会の外交委員長が世界遺産委員国に書簡で圧力をかけたり、委員国から煙たがられているのを察したのか「ユネスコを政治化した責任は日本にある!」と逆ギレしたり、委員国でもない中国から援護射撃もらってホルホルしたり、大統領みずからユネスコ事務総長に直訴したり、中国詣でして「宗主国様はウリナラより頑張ってくれてる!」と感激したり

 とくに韓国側の必死さを象徴しているのが、今回の件に関してはやたらと韓国メディアの誤報が多いことです。
 これまでに彼らがしでかした大誤報は、大きくわけて二つ。一つめは、朝鮮日報が「イコモスが韓国の主張を受け入れて日本に追加勧告をした!」と報じた件です。

これは5月23日付けの朝鮮日報(日本語版)が掲載したもので、

世界遺産対立:イコモス、日本の過去隠ぺいに「待った」

世界遺産対立:イコモス勧告案は韓国の主張反映

いまはどちらも一般には閲覧できないようになっていますが、2chや個人ブログに引用されたのが残っています。たとえば→こちら
 記事の内容は、イコモスが5月15日、「歴史の全容を理解できるような解釈を加える準備をするように」と追加で日本に勧告したというもの。すなわち明治時代のことばかりでなく、朝鮮人の強制労働のこともきちんと伝えろということだ!という主張です。
 以下は朝鮮日報のサイトにかろうじて生き残っている関連記事。

5月24日朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/05/24/2015052402010.htm

韓国政府「諮問機関が強制徴用の明示勧告」=世界遺産登録問題

【ソウル聯合ニュース】韓国政府当局者は24日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)が「明治日本の産業革命遺産」(全23施設)の世界遺産登録推進をめぐり、日本に対し各施設の歴史の全容が分かるよう準備することを勧告したことについて、「(朝鮮人の)強制労働の事実を明示するよう求めたものだ」と述べた。

 同当局者は聯合ニュースの取材に対し、「日本が産業革命遺産の世界遺産登録申請の対象を1850年代から1910年と限定したが、1940年代に集中した朝鮮人の強制労働も含まれるべきだというのがイコモスの勧告の意味だ」と説明した。

 産業革命遺産には日本による植民地時代に朝鮮人が強制徴用され働かされた施設が含まれているため、韓国政府は外交ルートを通じ日本側に問題提起をしてきた。22日には東京で初めて韓日の正式協議が開かれた。

 朝鮮人が強制徴用された施設が含まれているという韓国側の主張に対し「年代や歴史的位置、背景が異なる」と反論してきた日本にとって、イコモスの勧告は少なからぬ負担となる見通しだ。

 同当局者は「われわれは登録自体を阻止しようとしているのではない。強制労働の被害国として、われわれの要求を日本側が反映すべきだということだ」と指摘した。

 韓国政府はイコモスの勧告を武器に、今後の追加協議で日本に圧力を加える一方、登録の決定権を持つユネスコ世界遺産委員会の委員国への積極的な外交活動を展開する予定だ。登録の可否は6月28日からドイツで開かれる世界遺産委員会で決まる。

 産業革命遺産の23施設のうち端島炭坑(軍艦島)など7施設には5万7900人の朝鮮人が強制徴用され、94人が現地で死亡した。


 しかしこの"追加勧告"報道は、菅官房長官に「そんな勧告は来ていない」と一蹴され、誤報であることがバレてしまいます。

5月24日 共同通信コリア語版(Google翻訳)
http://www.47news.jp/korean/korean_peninsula/2015/05/114825.html

日政府、「イコモス追加勧告なかった」...朝鮮日報の報道「不正」

韓国の朝鮮日報は23日、世界文化遺産に登録される見込みである「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県)に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が日本政府に「歴史の全貌を知ることができるようにする解釈戦略を「準備するように点を要求して追加の勧告をしたと報道した。複数の政府関係者はこの日、共同通信の取材に対し、「諮問機関から、そのような連絡は受けていない」と述べた。

諮問機関である国際記念物遺跡協議会(イコモス)は4日、産業革命遺産を世界文化遺産に登録するようにユネスコに勧告した。しかし、韓国政府は、登載されている23個の施設のうち、7つの施設に朝鮮(した)半島出身者が強制徴用なっていたと登録を反対​​。朝鮮日報はイコモスが15日に勧告を作成し、日本政府に伝えたと報道した後、「侵略と収奪であるという事実にも照明し、記憶しなければならないという点を認めた」と説明した。

イコモスは4日公表した勧告文書で「各施設の歴史全体を理解できるように説明すること」が必要だと指摘、日本政府に2017年12月1日までの検討結果を報告するよう要請した。

政府関係者は、この指摘に対して、「特別徴用の歴史を明示するように要求したとは考えていない」と述べた。その後も追加勧告や指示などはなかったという。

日本側は、産業革命の遺産が対象とした時代は、1850年代から1910年までに、強制的に徴用があった時代とは異なっていると理解を要請している。


 朝鮮日報はなぜこんな誤報をやらかしたのか。どうやら、5月4日にイコモスが当事国やユネスコに報告した文書が、15日になってようやくホームページにアップされたのを、記者が追加勧告と勘違いしたのが原因のようです。
 それをうかがわせるのが東亜日報の後追い記事。

5月25日 東亜日報日本語版
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?bicode=060000&biid=2015052532198

ユネスコICOMOS「日本の施設、世界文化遺産の趣旨に合わない」

朝鮮人強制徴用の施設が含まれた日本の近代産業施設のユネスコ世界文化遺産登録問題で、ユネスコの国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が日本に否定的な歴史も含めるよう勧告しただけでなく、申請した施設が世界文化遺産の趣旨に根本的に合わないため、十分に内容を補完するよう勧告したことが明らかになった。
このような内容は15日、ICOMOSがユネスコ世界遺産委員会(World heritage committee)のホームページに公開した「世界文化遺産登録の審査評価報告書」(計353ページ)の中で、日本の施設関連内容(88~102ページ)で確認された。報告書は、94ページで、「日本が提出した書類には、重工業、造船、炭鉱などのいくつかの産業施設で西欧から受容した『技術的な過程』だけが反映されているが、産業技術がもたらした複雑で広範囲な社会・政治的変化を提示できていない。資料を十分に補完する必要がある」と指摘した。

ユネスコは、「産業革命の遺産」の定義を「社会・政治的変動だけでなく、大学を設置し、通信網や鉄道、海上運送を可能にするなど、社会・教育・医療などで古い封建システムを倒すことに影響を与えた施設」と定義している。このような定義により、報告書は、「日本が申請した施設は、産業革命の全体的な段階(full scope of the Industrial Revolution)を含んでいないと判断される」と強調した。

そして末尾に、日本政府に対して「歴史の全貌を理解できるように」注文し、朝鮮人の徴用など否定的な歴史を盛り込むよう求めただけでなく、果たして該当施設を世界文化遺産と見ることができるのかという根本的な疑問を投じたという点で論議が予想される。


 この記事が紹介している報告書は、日本では関係自治体のHPなどでとっくの昔に掲載されているものです。
 たとえば佐賀県→http://www.pref.saga.lg.jp/web/kisha/_88466/_88752.html

 はたしてそこには韓国側の主張するような内容が本当に書かれているのでしょうか?

 報告書を理解するために、まず世界遺産の登録要件に関する基礎知識を得ておきましょう。
 世界遺産には10項目の登録基準があり、このうち(i)~(ⅵ)の1つ以上に該当するものが文化遺産として認められます。

http://www.unesco.or.jp/isan/decides/

(i) 人間の創造的才能を表す傑作である。
(ii) 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
(iii) 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
(iv) 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。

(v) あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの
(vi) 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。


 (vi)は他の基準と抱き合わせであることが望ましいとされていますが、それ以外は項目を一つだけでも満たしていれば登録可能です。明治産業遺産の場合、日本は(ii)(iii)(iv)の3項目が該当するとして申請をおこないました。
 これに対し、イコモスは(iii)については「正当性が証明されない」と却下したものの、他の二つは正当性を認め、全体として世界遺産にふさわしいと太鼓判を押しました。
 わたしは英語が苦手なので報告書の原文をしっかり読んでおりませんが、上の東亜日報の記事はイコモスが部分的に指摘したことを拡大強調して「世界文化遺産の趣旨に合わない」と報じているわけです。……印象操作というより、ほとんど詐欺。日本の新聞社がこんな報道をしたら、社会的信用を失って廃刊したっておかしくないですよね。まだ朝日は続いてますが。
 そして、イコモスは以下のとおり勧告しました。

http://www.pref.saga.lg.jp/web/var/rev0/0180/0321/kankoku-dai2hou.pdf(概要)

勧告

イコモスは、評価基準(ii), (iv)の下に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」を世界遺産一覧表に記載することを勧告する。
イコモスは、推薦国が以下に配慮することを併せて勧告する。
・ 端島炭坑について、優先順位を明確にした保全措置の計画を策定すること。
・ 推薦資産及びその構成資産に関する優先順位を付した保全措置の計画及び実施計画を策定すること。
・ 資産への悪影響を軽減するため、各構成資産における受け入れ可能な来訪者の上限数を定めること。
・ 推薦資産及びその構成資産の管理保全のための新たな枠組みの有効性について、年次ベースでモニタリングを行うこと。
・ 管理保全計画及び地区別保全協議会での協議事項・決議事項の実施状況について、年次ベースでモニタリングを行うこと。
・ 各構成資産の日々の管理に責任を持つあらゆるスタッフ及び関係者が、能力を培い推薦資産の日常の保全、管理、理解増進について一貫したアプローチを講じられるよう、人材育成計画を策定し、実施すること。
・ 推薦資産に関する説明(インタープリテーション)の計画を策定し、各構成資産がいかにOUVに貢献し産業化の1又は2以上の段階を反映しているかを特に強調すること。また、各サイトの歴史全体についても理解できる計画とすること。
・ 集成館及び三重津海軍所跡における道路建設計画、三池港における新たな係留施設に関するあらゆる開発計画及び来訪者施設の増設・新設に関する提案について、「世界遺産条約履行のための作業指針」に沿って、審議のため世界遺産委員会に提出すること。
また、イコモスは、2018 年の第 42 回世界遺産委員会での審議のため、2017 年 12 月 1日までに、上記に関する進捗状況の報告を世界遺産センターに提出するよう推奨する。


 韓国側は「イコモスは朝鮮人の徴用など否定的な歴史を盛り込むよう求めた」と主張しているわけですが、その根拠となるのは勧告文の中にある「各サイトの歴史全体についても理解できる計画とすること。」の一文のみ。当然ながら「強制徴用」とか「朝鮮人」とかいう言葉は全然出てきません。
 こんなありさまなのに、「韓国の主張が受け入れられた!」と騒げる韓国人って、何なんですかね。しかも勧告が出た当初は何も言わず、まるで誤報を糊塗するかのように時間を遡って既成事実化を図る強引さ。自分たちの主張のいびつさに本気で気づいていないのか、無理を承知でゴネているのか。いずれにせよ、ほとんどサイコパスレベルであることだけは確かです。

 それでも、韓国人は一度手に入れた反日道具は食らいついたまま決して離しません。

6月6日 東亜日報日本語版
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2015060668968

日本の世界遺産登録、ユネスコの空気が変わった



「韓国が、世界遺産委員会の委員国を説得したことでムードが変わった。委員国は『韓国と日本の間で(一方を)選択しないようにしてほしい』と両国が妥協案を模索するよう要請している。
経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席するためにフランス・パリを訪れた趙兌烈(チョ・テヨル)外交部第2次官は4日、パリ駐在の韓国特派員と会い、日本が朝鮮人強制労働施設が含まれた近代産業施設をユネスコの世界文化遺産に登録しようとする動きを受け、このように話した。

趙次官は、「『日本は強制労働が含まれた全体の歴史を含めなければならない』という国際記念物遺跡会議(ICOMOS、イコモス)の報告書を根拠に、世界遺産委員会の委員国に協力を要請している」と話した。日本政府は昨年1月、福岡県北九州の八幡製鉄所や長崎県の長崎造船所など計23の近代産業施設の世界文化遺産の登録を申請した。この中に計5万7900人の韓国人(朝鮮人)が強制徴用された7つの施設が含まれている。ユネスコの世界遺産委員会傘下の民間諮問機構であるイコモスは、先月公開した評価報告書で、「日本は重工業、造船、炭鉱などいくつかの産業施設に関連した複雑で広範囲な社会・政治的な変化を提示できていない。資料を十分に補完する必要がある」と勧告した。朝鮮人強制徴用の事実が含まれた「歴史の全貌」を知ることができるようにしなければならないという指摘だ。日本は登録申請の際、該当施設が産業革命に貢献した期間を明治時代(1890~1910年)に限定し、戦時強制徴用が行われた第2次世界大戦(1941~1945年)期間に言及しない「知恵」を働かせたが、イコモスがこの点を指摘したのだ。

趙次官は、「日本もイコモスの勧告を無視できない状況だ」と強調した。しかし、日本は強大なロビー力を利用して、「世界文化遺産の登録が実現しなければ、ユネスコの脱退を検討する」、「ユネスコの分担金を最も多く出す国が日本であることを忘れるな」といった外交圧力をかけているという。日本の近代産業施設が世界遺産に登録されるかどうかは、来月3~5日頃にドイツ・ボンで開かれる第39回世界遺産委員会で最終決定される見通しだ。

韓国政府はその時まで日本と交渉を行い、合理的な折衷案を模索する計画だ。票対決になることは、韓日いずれにとっても外交的負担が大きいためだ。


 無茶苦茶な我田引水解釈を既成事実化しようとするだけでなく、日本がユネスコに対して理不尽な圧力をかけているとデマを振りまく韓国の外交官&大手メディア。この人たちって、モラルやプライドを持ってないのかな。ないんだろうな。
 中央日報も同じ人物を記事にしていました。

06月05日 中央日報日本語版
http://japanese.joins.com/article/433/201433.html

韓国外交部第2次官「日本が“歴史の全容”を反映するようユネスコに強く呼び掛け」

韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部第2次官は「日本が朝鮮人強制労働を含む“歴史の全容”を盛り込むよう、我々はユネスコ世界遺産委員会委員国に強く呼び掛けている」と明らかにした。

趙次官は、4日(現地時間)、経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に参加するためパリを訪れ、「国際記念物遺跡協議会(ICOMOS、イコモス)報告書を根拠に『歴史の全容』が反映されるべきだという韓国の立場を世界遺産委員会委員国に伝えて協力を要請している」と伝えた。

ユネスコ世界遺産委員会傘下の民間諮問機構であるイコモスは先月15日、「明治日本の産業革命遺産」の登録勧告案で「歴史の全容が分かるように」と勧告した。

趙次官は「日本もイコモスの勧告を無視することはできない状況」とし「委員国は『韓国と日本の間でどちらか選択しなけばならなくなるような事態は避けてほしい』としながら妥協案を求めている」と付け加えた。


 おいぃ…他紙の誤報をいまだに信じてるよ…ばかすぎるよ…。

 こうした報道から分かるのは二つ。一つ目は、いまの韓国外交部は上(尹炳世)から下(この人)まで、反日に目が眩んだアホばかりらしいということ。二つ目は、韓国側は世界遺産委員会の本会議で日本と激突することを恐れているということ。

 そりゃそうでしょうねえ、テレビ朝日の報道によれば、21の委員国のうち日本は12カ国の賛成票を5月末までに固めていて、残る7カ国は態度を明らかにしていないとのこと。かといって韓国に賛同する意志を表明している国はゼロ。合格ラインである15カ国(日本を含む)の賛同を得るには、あと2カ国を確実にすればいいのです。

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 態度を表明していない国がドイツ(議長国)、フィンランド、フィリピン、カザフスタン、コロンビア、ペルー、クロアチア。
 ドイツはちょっとクセモノですが、その他は親日国(フィリピン)や戦前の日本とは関わりの薄い国ばかりですから、2票の上乗せははっきりいって「ちょろい」でしょう。
 すでにイコモスが登録OKという勧告を出してるわけですし、委員国はどこも基本的に「韓国が文句あるなら日本と直接交渉しなよ」という態度ですから、韓国が勝つか負けるかはすべて日韓協議の結果にかかっています。そこで日本が折れれば、日本が修正した申請内容を承認する。日本が折れなければ、ほぼ修正なしのものを承認する。そういうことでしょう。
 首脳会談は頑なに拒否する韓国が、世界遺産問題に関しては日本との直接協議に必死になる理由がよくわかります。

 そして必死になるあまり、さらに誤報(虚偽リーク?)を上塗りするのが韓国クオリティ。

5月28日 中央日報日本語版
http://japanese.joins.com/article/060/201060.html

日本、世界遺産登録問題…韓国政府に「妥協案の議論」提案

日本が韓国政府に対して、朝鮮人強制労働施設が含まれた日本の近代産業施設の世界遺産登録推進に関し「妥協案の議論」を提案をしたと韓国の聯合ニュースは28日報道した。

報道によれば日本側は22日に東京で開かれた崔鍾文(チェ・ジョンムン)外交部ユネスコ協力代表と日本の新美潤・外務省国際文化交流審議官との初会合でこうした立場を韓国側に伝えた。

これに伴い日本側が、「歴史は記憶されなければならない」という韓国政府の立場を反映して妥協案を出せるのかが注目される。


 残念ながら、この報道は翌日あっさり否定されました。

5月29日 中央日報日本語版
http://japanese.joins.com/article/130/201130.html

日本政府「韓国への世界遺産登録『妥協提案』は事実無根」

 日本政府が朝鮮人強制労働施設が含まれた日本の近代産業施設の世界遺産登録の動きに関連し、韓国政府に妥協案の協議を提案した事実はないと明らかにしたことを、韓国報道機関KBS(韓国放送公社)が29日、報じた。

KBSの報道によると、菅義偉官房長官は同日の記者会見で、妥協案協議の提案についての韓国メディアの報道に関する質問に対し、「そのような事実はない」と答えた。

続いて菅官房長官は、「我々は引き続き日本の考えを確実に根気よく説明し、韓国の理解が得られるように努力したい」と述べた。

前日、一部の韓国報道機関は、今月22日に東京で開かれた世界遺産に関する韓日協議の際、日本が「妥協案を協議しよう」と提案していたと報じていた。


 一部報道機関って…あなたのとこもそうでしょうが!
 どうしてこうもいけしゃあしゃあと他人顔できるんでしょうかね? 日本人にはまったく理解できません。

 さらに、妥協案を模索していたのはむしろ韓国側だったことがこの直後に判明。

5月30日 時事通信 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201505/2015053000208

世界遺産登録、日本と妥協模索=「歴史全体」表記を-韓国高官

 【ソウル時事】「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録に韓国が反発している問題で、韓国政府高官は30日までに日本記者団に、「(朝鮮半島出身者の強制労働があった)7施設を外してほしいという基本的立場は変わりない」と強調した。その上で、「日本が誠意ある方策を示せば、いくらでも検討できる」とも語り、妥協策を模索する考えを示した。
 日本は、申請対象は1850年代から1910年までとの立場。これに対し韓国は、1940年代の強制労働の事実を無視していると批判している。
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は登録勧告の際、「各施設の歴史全体についても理解できる計画」とすることを求めた。これについて韓国政府高官は「韓国の立場を反映したものだ」と述べ、各施設の全体的な歴史をなんらかの形で表記する方法で、妥協を探っていることを示唆した。
 22日に続く2回目の外務省局長級協議が近くソウルで開かれる見通し。同高官は「この問題は勝つか負けるかの視点で考えるのは適切でない。妥協の精神で良い方策を導きたい」と述べた。
 登録の可否は6月28日からドイツで開かれる世界遺産委員会で決まる。日韓両国は委員国への働き掛けを展開しつつ、妥協策も模索する見通しだ。


 また「誠意」とかゆってらあ。ウゼー。
 両国が妥協策を模索? 本当かなあ。安保関連法案の国会審議でもふてぶてしい態度を貫いている安倍政権のことですから、いくら協議を重ねたところでひたすら「丁寧な説明」を繰り返し、慇懃無礼に「理解を求める」だけじゃないですかねw
 日本国民の73%が韓国のしつこい反対運動に呆れているという世論調査にも支えられています。まあ、せいぜいなにか曖昧な文言を盛り込んでお茶を濁すくらいでしょう。

 これだけ抗議と捏造を重ねた挙句に国際舞台で負けたとあれば、韓国にとって屈辱でしょうねえ。しかもどの委員国が賛成・反対したかが明らかになってしまいますから、負けた方は余計にみじめ。さらに日本は韓国の百済遺跡登録に賛成票を投じるでしょうから、日韓の度量の差がますます際立ってしまうという・・・。
 そんなミジメな気分で韓国さんが迎える8月の光復節。逃げ場を失った朴大統領の演説にさらなる反日ブーストがかかることを、日本中のネトウヨが期待しています。

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