アベガーを叫べる平和のありがたさを噛み締めろ

2015年7月20日 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/07/20/2015072001414_2.html

【コラム】阿部信行の「予言」

 阿部信行という人物がいた。武士の息子で日本の首相を務めた阿部は、1944年に最後の朝鮮総督として赴任し、朝鮮の少女たちを戦線の慰安婦にするため血眼になった。日本の敗戦後に帰国した際、彼が残したとされる言葉が伝えられている。「日本は負けたが、朝鮮が勝ったわけではない。自信を持って言うが、朝鮮人が正気に返って昔の栄光を取り戻すには100年以上かかるだろう。私たちは朝鮮人に銃や大砲よりも恐ろしい植民地教育を植え付けた。朝鮮人は仲たがいして奴隷生活を送るだろう」。

 阿部信行の発言は「私はまた戻ってくる」という言葉で終わる。この言葉の真偽をめぐってはさまざまな説がある。学界では「阿部信行がこうしたことを言った確証はない」というのが多数派だという。

 ……

 韓国社会で最も恐ろしい言葉は「親日派」だ。「アカ」や「親米の犬」が受ける辱めなどおふざけのレベルで、その比ではない。李承晩(イ・スンマン)、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領や6・25戦争(朝鮮戦争)の英雄ペク・ソンヨプ将軍でさえ、今もその「わな」にあえいでいるのを、あの世の阿部はどう思っているのだろうか。

 ……今この目に映るのは、70年前の阿部が言ったとされる、韓国人を鋭く見抜いた予言通りの光景だ。

文甲植(ムン・ガプシク)先任記者


 こういう、内紛好きな民族性まで日帝のせいにしたがっている記事を読むと、朝鮮人は日本に併合されて幸いだったんだなとしみじみ思います。
 もし日本統治時代がなかったら、韓国のみなさんはこういう「言い訳」で自分たちを慰めることができなかったわけですもんね。

 韓国人の内紛癖が日本のせいでないことは、李氏朝鮮時代の党争を思い返せば明らかです。開国から併合までの30余年の間も、朝鮮の政治家たちは血で血を洗う内紛をくりひろげました。閔妃vs大院君、守旧派vs開化派、親露派vs親日派……韓国の歴史教科書にもしっかり書いてあります。新聞記者ほどの知的エリートが知らぬはずはありません。

 そもそも、日韓併合はその名の通り日本と韓国の合体です。当時の日本は朝鮮人を日本に同化させることで半島を近代化しようとしました。米英ソなどの大国と張り合うには内鮮一体によって国力を結集する必要があったわけで、皇民化政策もそのためのものですよね。朝鮮人をただの奴隷としてコキ使うのが目的だったら、創氏改名や日本語教育なんか不要どころか邪魔なだけです。朝鮮人を奴隷扱いしていたのなら、慰安婦や労働者を集めるときにわざわざ騙したりする必要はありません。それこそ銃を突きつけてトラックに押し込めばいいだけです。
 過酷な条件下で働かされていたことを奴隷と呼ぶのなら、当時の日本国民は、日本人も朝鮮人も台湾人もみな等しく戦争の奴隷だったのです。

 総督府が35年間もかけて一生懸命「民族改革」しようとしたにもかかわらず、ついに根絶できなかったのが内紛癖という朝鮮民族の"個性"だったわけですよね。総督府や軍事政権といった重石がなくなれば、本性が顔を出すのは当然のことです。

 阿部信行の「予言」をわざわざ捏造し、70年経ったいまもそれにすがらずにはいられない韓国のみなさんへ。
 悲しまないでください。
 内紛癖は強い個人主義の結果ですから、一概に悪いこととはいえません。全体主義や独裁主義(≒ファシズム)の対極に位置する存在であり、それはつまり日本のサヨクのみなさんがいうところの民主主義にかなり近いものであるはずです。「親日派」というレッテル貼りが一方通行でなく、自分も相手もお互いに「親日派め!」「おまえこそ親日派め!」と罵倒批判しあえるのなら、それはとても平等な関係です。数の力に頼ることなく、こころゆくまで内輪もめ議論を尽くすのが朝鮮ソンビの伝統であり、民主主義のあるべき姿です。わが国も少しは見習わなくっちゃw

 みなさんの熱心な反日ぶりは、鬼畜米英ヲ打倒セヨと叫んでいた戦前のわが国を彷彿とさせないこともありませんが、きっとネトウヨの錯覚でしょうから気にしないでください。その結果としてときにはあなたがたの国が国際社会から孤立したように見えることもあるかもしれませんが、うろたえる必要はありません。世界各国の指導者はアベのような無能ではありませんから、いつかきっと韓国の道徳性を理解してくれるはずです。たとえ理解してもらえなくても、それは国際社会の道徳性がまだ韓国に追い付いていない証拠ですから、むしろ誇りに感じるべきなのです。
 それに、われわれ倭奴は、たとえ豚や猿なみの畜生だとしても決して鬼ではありませんから、あなたがたから何を言われようと、ソウルを焼夷弾で焼き払ったり釜山に原爆を落としたりしません。
 東アジアがまだ平和を保っているいまのうちに、心ゆくまで「民主主義」という名の党争を満喫していてください。



参考までに、文甲植記者のコラムの全文を「続きを読む」に追記しておきます。上で引用を省略した部分からも、韓国人らしさがにじみ出ています。

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テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

慰安婦訴訟テロ in USA の行く末に目が離せない

 日本の天皇も首相も企業もメディアもみんなひっくるめてアメリカ様に裁いてもらおうというあの欲張りな慰安婦訴訟計画(過去記事参照)がついに実行に移されたとのこと。
 提訴するする言ってなかなか踏み切らなかったので、ただの売名かさもなきゃ寄付金詐欺じゃないかと憶測する向きもありましたが、本気だったんだあ…。あのドヤ顔のおじさんがこれから大活躍するのかと思うと、胸に熱くこみ上げてくるものがあります。

2015.7.17産経新聞
http://www.sankei.com/world/news/150717/wor1507170002-n1.html

「元慰安婦」が日本政府や本紙を提訴 米サンフランシスコ連邦地裁

 【ロサンゼルス=中村将】韓国の元慰安婦女性2人が、第2次世界大戦中に「性奴隷」の扱いを受けたことは人権侵害にあたるなどとして、日本政府や日本企業に2千万ドル(約26億円)の損害賠償を求める訴えを米サンフランシスコの連邦地裁に起こした。

 連邦裁判所の訴訟書類公開システム「PACER(Public Access to Court Electronic Records)」で閲覧した訴状によると、訴訟対象には、昭和天皇や天皇陛下、岸信介元首相、安倍晋三首相、戦時中に旧日本軍と関係のあった日本企業などのほか、産経新聞も含まれている。訴状の提出は今月13日付。裁判所は今後、審理の可否や日程などを検討していくとみられる。


 半年前は「原告数は1万人を目指す」とぶち揚げていたのが印象的でした。その後、6月の時点で「元慰安婦10人と遺族2人」とか「元慰安婦女性一人」とか情報が錯綜していましたが、結局元慰安婦2人に落ち着いたようですね。

 ほんと、この件に関しては突っ込みどころが多すぎてもうどこから手を付けていいのかわかりません。
 産経新聞にはぜひ、訴状の内容を詳しく紹介するとともに、今後の裁判の行方も継続的に報道してもらいたいです。米国民の反応も知りたいですよね。

 シンシアリー氏が紹介していた首謀主導者の弁護士本人の記事によると、彼は「日王昭和をあの世から呼び出して法廷に立たせてやる! だから寄付をくれ!」と呼びかけているようです。
 記事についた読者コメント欄は、日本に対する怨嗟の声ばかりです。
「日王は地獄の業火と格闘中だから法廷に出てる暇はない」
「日本は全人類の敵だ、癌の塊だ」
「絶滅させなければならない種族だ」
「ぜひ、日本の醜く汚れた面を世界中に明らかにしてください」
「なぜ米国で訴訟をする?戦後の日本を育てたクズ国家なのに」
「日本は神道教という巨大な宗教に狂う狂信集団だ」
 こういう罵詈雑言の中に、
「学生ですので恥ずかしいほどの少額ですが寄付させていただきました」とやたら真面目で健気なコメントがあったりするのを見ると、末期的だなあと思います。

 この話題、いま安保関連法案で大騒ぎの信濃毎日新聞は、国際欄の一番下に申し訳程度の小さな記事を載せていました。

150718.jpg

 この裁判は日米韓の国民意識の差を知るのによいサンプルになると思うので、日本メディアは右派左派問わずもっと注目してほしいんですけどねえ。
 弁護士さん自身、彼のツイッターから察するに日本のメディアに取り上げられるのがかなり嬉しいみたいですから。
 そうだよな、目立ちたがりでなきゃこんなこと始めて自分のでっかい顔写真なんか載せたりしないよな。

キム・ヒョンジン弁護士

テーマ : 従軍慰安婦性奴隷制問題
ジャンル : 政治・経済

憲法を尊重しないくせに政府見解を尊重しろと叫ぶ自称護憲派ってなんなんですか

【ぼくが集団的じえい権についておもうこと】

・日本国憲法を逐語的に解釈する限り、個別的自衛権も自衛隊も違憲である。
・「自衛隊は戦力でない」などという珍解釈は国際社会に通用せず、すでに日本国憲法の"法的安定性"は失われている。
・それを容認もしくは放置しているすべての政党は現行憲法を軽んじており、自民党と同じ穴のムジナである。
・集団的自衛権を違憲とみなす論者の多くはその根拠として過去の政府見解を挙げるが、司法権を持たない政府の見解を憲法判断の根拠にするのはナンセンスである。
・政府は時勢時局に応じて柔軟に政策を行うものであるから、時代によって政府見解が異なるのは自然である。
・安全保障に関しては、統治行為論を理由に司法が判断を放棄している以上、憲法の逐語的解釈より時の政府と国会の判断が優先される。

【けつろん】
・自衛隊を認めた時点ですでに憲法9条は骨抜きになっているのだから、集団的自衛権をめぐって議論されるべきなのは、行使容認が合憲か否かではなく、それが我が国にとって必要か否かである。
・本当に憲法を尊重したければ、自衛隊と9条のどちらかをさっさと廃止すべきである。

【おまけ】
 安保関連法案の違憲性を訴えたければ、民間の憲法学者を引っ張りだすよりも、司法の判断を仰ぐのが筋ってもんじゃないですかね。すでに民間ではその動きがあるようですし(→2015年6月15日ハフィントン・ポスト)。
 そのうえで、最高裁がまた統治行為論で逃げを打つようなら、裁判官の弾劾裁判を行えばいい。三権分立の原則を尊重するならそれしかないでしょ。

 回りくどいのが嫌ならば、安倍内閣に解散総選挙を要求するしかありませんが、当の民主党は去年のがトラウマになって及び腰だとか
(→2015年7月11日時事通信「民主に不意打ち解散の臆測=前回衆院選「トラウマ」に」)。

 「強行採決を許すな!」とかいって国会運営を妨害する人たちは、憲法が謳う民主主義の基本を軽視しているとしか思えないんですけど。

テーマ : 憲法九条
ジャンル : 政治・経済

"to work"と"labor"の違いを英語音痴なりに調べてみる

 わたしは長野県出身なので、「戦前の日本はねえ、朝鮮や中国の人たちを強制連行して強制労働させたんだよ」と世間から聞かされて育ちました。
 とくに発電所や鉄道はそういう人たちの犠牲の上に出来上がったのだという"常識"が、県内には定着していたように思います。強制という言葉にはインパクトがありますから、きっと手枷足枷をはめさせられた奴隷みたいな人たちが、ムチで殴られながら働いていたんだろうなと漠然と思っていました。嫌韓ネトウヨに転向する2012年までは、そういう認識にとくに疑いも持たなかったのです。

 そういう経験からすると、「日本は強制労働なんかさせてない!」と言い張る日本政府に対し、信濃毎日新聞がダンマリを決め込んでいる現状が、とても不思議というか、時代は大きく変わったんだなあとしみじみ思います。今回の世界遺産登録に関連して信毎が行った主張といえば、2015年7月7日の「光と影共に学ぶ機会に」と題した社説で「負の歴史を学べる場をしっかりつくる必要がある」と言っただけ。「強制労働」という言葉の評価については踏み込んでいません。
 でも、信毎はつい最近(数年前)までごく当たり前に「強制連行」「強制労働」って言葉を使っていたように記憶しているんですがねえ。だとすれば、いま反論しておかないと過去の自分たちの報道が不適切だったと認めることにもなりかねないと思うんですが。そのうち図書館で過去記事を調べてみよう。

 "forced to work"と"forced labor"はどう違うのか。
 韓国は「違わねえよ、どっちも強制連行だよ!」と叫びますし、日本政府は「全然ちげーよ!」と言い張りますし。
 ネトウヨ界の大半はすっかりご立腹で、結果的に韓国政府と歩調を合わせて日本政府を叩く構図になっているのが面白いです。

 日本政府が forced to work にこだわったのは、強制労働に関する条約(Forced Labour Convention)に抵触するものではないということを主張したかったからだそうですが、韓国からは「国際裁判やILOの解説資料にも強制労働の被害を forced to work と表現している」という反論が出ています(7月7日の中央日報)。
 国際法についてはわたしのような素人が手を出せる問題ではありませんが、英語に疎いわたしでも二つの言葉のニュアンスの違いを理解できないものかと、ためしにWeblio英語翻訳を使ってみると、こうなりました。

forced to work

機械翻訳の結果

  1. 働くことを強いられます
  2. 職場に移動されます
  3. 働くために強制されます


「forced to work」に類似した例文

He works of necessity―He is under the necessity of working―obliged to work―compelled to work―forced to work―constrained to work.
彼はやむを得ず働くのだ - 斎藤和英大辞典

He was forced to work overtime.
彼は無理やり残業させられた。 - Tanaka Corpus

He is forced to work instead of going to school.
彼は学校に行かないで働かざるをえない。 - Weblio Email例文集

He was forced to work part-time to study abroad.
彼は留学するためにバイトをせざるを得なかった。 - Tanaka Corpus

forced to work

forced labor

機械翻訳の結果

  1. 強制労働
  2. 強制的労働
  3. 強制的労働組合


「forced labor」に類似した例文

forced labor
強制労働. - 研究社 新英和中辞典

Prohibition of Forced Labor
強制労働の禁止 - 日本法令外国語訳データベースシステム

Actual situations of forced labor
強制労働の実態 - Wikipedia日英京都関連文書対訳コーパス

d. Forced international movement…refugees and displaced persons, forced labor in wartime
d. 強制による国際移動…難民や避難民、戦時中の強制労働 - 経済産業省

forced labor
 なるほど。 forced to work  は日常生活の中でもよく使われ、「やむをえず働く」「親や上司に言われていやいややる」みたいなニュアンスも含みますが、 forced labor  はほとんど行政・法律用語であり、人権問題と密接に関連している印象です。とくに例文の差が分かりやすいですね。

 ロケットニュースに、米国人に forced to work のニュアンスを尋ねた記事が出ていました。
 内容を要約すると以下のようです。
http://rocketnews24.com/2015/07/08/605825/

30代男性
forced to work は「自分たちの意思通りにできたのなら働かなかった」という意味も含まれる。“forced” は「したくないことをさせられた」とのニュアンスがある。

30代女性
「force to ~」は普通に「無理やり~させる」という意味。「終電に乗り遅れて歩くしかなかった」など、「するしかなかった」という場合にも使われるが、炭鉱などで働かされる状況で使われるのなら「強制労働」と理解されるだろう。

30代女性
forced labor はとても深刻なケースだが、forced to work はもう少し日常的なケースでも使われる。「お母さんに無理矢理働かされた」という場合、forced to work は使えるが forced labor は言い過ぎ。forced labor は人権侵害 があるときだけ使われていると思う。


 この結果を受けて記事では

『forced to work』は外国人に『強制労働』と受け取られてしまうのかアメリカ人に聞いてみた / 全員が「受け取る」という結果に

 とのタイトルを付けていました。forced to work は広い意味で使われる言葉なので、その解釈は文脈に大きく左右されるということでしょう。

 思うに、 forced to work と forced labor の違いは、シャレになるかならないかということじゃないでしょうか。
 試しにそれぞれの言葉でGoogleの画像検索をかけてみると、イメージの差はけっこう歴然としています。

forced to work
forced to work2

forced labor
forced labor2

 forced to work の方は"Born to xx,Forced to work"という慣用句でかなりファッショナブルに使われているようですが、 forced labor の方は…ああ、こりゃ確かに強制労働だわw
 こうしてみると、日本側が「forced labor 呼ばわりされるくらいなら forced to work で妥協する方がまし」と判断した気持ちも理解できます。

 この画像検索というアイデアはリテラの記事を通じて得たのですが、執筆した野尻民夫さんは必死に「同じ画像だっていくつも出てきた!どっちも同じだ!」と主張しています。

http://lite-ra.com/2015/07/post-1256_3.html

 たとえば、『ひるおび!』の八代弁護士はこんな風に説明して、安倍政権をアシストしていた。
「検索で「forced labor」と入れると、奴隷のようなものが出てくるが、「forced to work」はブラック企業のようなもので、ニュアンスがまったくちがう」
 ブラック企業ならたいしたことないというような言い草も弁護士としてどうかと思うが、試しに「forced labor」「forced to work」を、それぞれ画像検索してみたところ、広い農場や収容所のようなところで大量の人が働かされている画像や、子どもが働かされている画像など、「forced labor」の検索結果と同一の画像が「forced to work」のほうでも、いくつも出てきた。


 うーん、ネトウヨのわたしとしては「いくつも」を「いくつか」に訂正要求したくなりますがね。

 こういう結果を見ると、「いったいどこが違うんだ!」という韓国側の主張も少し胡散臭くなってきます。

2015年7月7日朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/07/07/2015070700502.html

 外信記者や学者たちは「何が違うのか分からない」と言った。アジアで10年以上活動したイギリス特派員は「英語で記事を書き、本を書き、デスクの仕事をする私もニュアンスの違いが分からない。強さの差はない」と語った。韓国が望んだ「労働(labor)」と、日本が望んだ「働く(work)」は、後者の方が多少一般的な言葉であるだけで、どちらの方がもっと強いとか、弱いとかいうことではない。


 一方、聯合ニュースの報道では、マイク・ホンダ氏がまったく違う解釈を述べています。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2015/07/07/0400000000AJP20150707000800882.HTML

 ホンダ氏はこの日、聯合ニュースのインタビューに答え、日本は「forced lavor」(強制労働)という言葉を使うことを避け、代わりに日本語で「働かされた」という意味の「forced to work」を使っているとしながら、これを「はるかにおとなしい口語的な表現」と指摘した。


 こちらの方が、機械翻訳や画像検索、ロケットニュースの証言に近いですね。朝鮮日報が偏っているのかもしれませんし、米英ではニュアンスが異なるのかもしれません。わたしには判断がつきかねます。

 今回の件で不毛だなーと思うのは、この問題における「強制」および「強制労働」という言葉の定義がほとんど議論されていないことです。ロケットニュースの記事に登場してた米国人の皆さんが「強制労働」という日本語についてどれほど理解しているのか? ていうか大半の日本人だってよく分かってないんじゃないのかしら。

 朝鮮人労働者の場合、募集や官斡旋が強制だったかどうかについては当然ながらサヨク(&韓国)とウヨク(&日本政府)では真っ向から対立していますし、戦時徴用に至ってはウヨクの間でも「強制だが合法だ」という人(池田信夫)もいれば、「合法だから強制とは呼べない」という人もあります。さらにいえば、慰安婦問題で議論になった強制性の「広義」と「狭義」の違いとどう関連するのか(しないのか)もよくわかりません。

 要するに、強制性と違法性をイコールで結んでいいのかどうかすらよくわからない状況です。そんな状況のまま国際法や個人訴訟、日韓基本条約とその関連協定の解釈、日韓併合の合法性などをめぐる意見対立が覆いかぶさってくるのですから、ややこしいことこの上ありません。

 ま、とにもかくにも法的責任論をふっかけてきても相手にしないぞ、と断固とした態度を日本が示すのは意義あることだと思います。
 韓国の側にも、ちょっとダブルスタンダードな印象を覚えるんですよね。これまで慰安婦を「悲劇の性奴隷」として世界中に宣伝してきた一方で、男性同胞を「悲劇の男奴隷」として持ち上げている様子はありません。慰安婦や挺身隊のハルモニたちがまるで聖女のように扱われているのに対して、ずっと数が多かったはずのハラボジたちの影が薄いこと薄いこと。
 こういうところに、人権そのものより"利用価値"を重視する韓国の姿勢が透けて見える気がしてしまうのは、やはりわたしがネトウヨだからでしょうか。

テーマ : 韓国について
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村山元首相「女性基金が失敗したのは朝日新聞のせい」

 ハンギョレ日本語版にまた村山富市元首相のインタビューが長々と掲載されています。こんな過去の人に安倍批判をさせて喜ぶなんて、なんの生産性もない自慰行為であることを韓国メディアはいつになったら自覚するのでしょうか。

 個人的に興味があるのは、村山元首相がアジア女性基金についてどう総括しているかという点。基金が失敗した経緯について語った部分で、朝日新聞に対して批判めいたことを言っていたのが印象的でした。

2015年7月8日 ハンギョレ日本語版
http://japan.hani.co.kr/arti/international/21259.html

[インタビュー]村山元首相「村山談話を継承するのか率直に答弁すべき」

(前略)

-そのような結果【基金の失敗=引用者注】に失望したか?

 「韓国に日本の善意を説明した。韓国でも『誤りだ』という反応はそれほどなかった。『(日本の立場は)理解するが、国家がもっと責任を負って欲しい』という意見だった。 我々の努力が足りなかったと思う。最初に朝日新聞が慰労金だと記事を書いた。 その印象がずっと長く残った。『慰労金のような同情するような金は受け取らない』という拒否反応が出てきた。償い金という言葉は韓国にはないのか? 出発当時、もう少し徹底して準備したとすれば良かったのに、とても残念だ」


 慰安婦問題に火を付けたのも朝日、吉田証言で火を煽ったのも朝日、そして鎮火を妨害したのも朝日ですか。朝日新聞って最低だなあ。

 当時の経緯は基金の専務理事を務めていた和田春樹氏のHPにも出ています。

http://www.wadaharuki.com/index.html

 その段階で、従来の政府、行政当局の立場を守ろうとする側がリークしたものであろう、1994年8月19日の朝日新聞の一面トップに、村山新政権がいまや合意したのは、「元慰安婦に『見舞金』、民間募金で基金構想、政府は事務費のみ」という大見出しで記事が出た。「見舞金」は韓国語では「慰労金uirogum」と訳され、謝罪の要素がまったくない。つくりだされた印象は致命的だった。関釜裁判の法廷に立つために来日中の李順徳ハルモニはこの記事の説明を聞いて、顔を真っ赤にして、おこって、「オレは乞食じゃない。あちこちから集めた同情金はいらない」と叫んだという。それを聞いた支援の会の人々は、翌日には福岡で政府構想反対の記者会見を開いた。22日には東京でも「民間募金で『見舞金』を出すという構想」の撤回と個人補償を求める声明を内外28団体が出した。五十嵐官房長官は、このとき「見舞金」など考えていないと、記者会見をして、きっぱり否定すべきであったのだ。しかし、それは行われなかった。


 それにしても、あれほど裏切られたのに「我々の努力が足りなかった」と言える村山さんって、どこまで"いいひと"なんですかね。いや、彼らの本心としては韓国に土下座したかったのにできなくて残念、という意識なのか。じゃあしょうがないや。

ハンギョレのインタビュー記事の続き。

-安倍政権下で慰安婦問題の解決は可能と見るか?

 「韓国のことわざに『結び目は結んだ人が解かなければならない』とある。 やはり慰安婦問題は日本がしたことであるから日本が解かなければならない。 それで日本の首相が慰安婦問題をどうにか解決したいという意思表現を明確にして、韓国の大統領が日本の首相の趣旨を受け入れて、事務当局が折衝を通じて内容を詰めていく以外には方法がないと思う」

-現在の日本の雰囲気でそんなことが可能だろうか?

 「これ(慰安婦問題)は決して良いことではない。それで互いに揺るがずに早く決着を付けることが良いと考える。 安倍首相もそのように考えていると考える。 河野談話についても確証がないと色々な話はしたが、最終的には『河野談話を継承する』と言っている。どうにか解決したいという考えはあると考える」

-韓日間の友好協力のために韓国人に頼みたいことは

 「お互いに立場があって、国内情勢もあって、単純に言うことは難しい。色々なことがあったとしても隣国だから互いに譲歩し協力して良い発展をしていかなければならない。 隣同士が互いに困惑しても良いことは一つもない。 韓国人も日本人も良い関係を維持することを願う気持ちは同じだと思う。 そのような率直な心を大切にしていくことが重要だ。 難しいものを難しいと考えれば一層難しくなる。互いに人間どうし、心を開けば結局はお互い同じ気持ちだ」

-最後に、健康は如何ですか?

「歳だから。特に悪いところはない。もう歳だから」(笑い)


 首脳同士が合意し事務レベルですりあわせれば慰安婦問題は解決する…?
 日本人と韓国人がお互いに譲歩して協力しろ…?
 お互いの率直な心を大切にしろ?

 あいかわらず過去の失敗から何も学んでいませんね。
 両政府が交渉で無理に合意めいたものをでっち上げても、それは曖昧な言葉遊びでしかなく、ますます溝を広げる結果にしかならないということは、河野談話でも今回の世界遺産戦争でも明らかじゃないですか。
 韓国人の「率直な心」というのは、つねに日本に対し「道徳的優位」を保ちたいというマウンティング根性でしょう。千年先まで被害者ヅラし、つねに歴史問題を振りかざして日本の頭を押さえつけておくことで、自分たち"韓民族"の素晴らしさを噛み締めていたいだけ。彼らがとくに慰安婦問題で騒ぐのは、それが日本叩きの手段としてもっとも効果的であるからです。

 村山氏の視点には、民族主義に染まった韓国のメディアや市民団体にどう対処するかという問題意識が欠如しています。たとえ韓国政府が日本に対して譲歩めいた姿勢を見せても、どうせ国内世論の批判に押されて態度を翻すのがお決まりのパターンです。村山さんだって、女性基金の時にそれで痛い目を見たはずですよね。

 基金の理事だった下村満子氏は、韓国の民間団体の度し難さを痛感して批判しているし、和田春樹氏はすべて承知の上で「日本は韓国側の要求を丸飲みしろ」と主張しています(本人のHP参照)。

 個人的には、日本は韓国と千年先までいがみ合う覚悟をした方がいいと思います。世界遺産戦争だって、韓国政府が早くも「いままで黙っていたが、松下村塾が世界遺産に登録されたのは問題だ」と新たな宣戦布告をしてきました。日韓関係はたぶん、ずっとこんなことの繰り返しです。

 現在の日韓関係は、両国民の「率直な心」がぶつかりあった結果なのですから、とても自然な状態です。両国の不和は必ずしも悪いことばかりではありません。お互いを嫌いあうのがデフォルトになれば、時折発生する交流や協働がかえって美談として輝きます。日本政府としては、韓国から憎まれるリスクを別の国から好かれることで補おうとする意識が働きますから、国際貢献にもつながります。どうせ韓国は反日抜きに国を保つことは不可能だし、日本側もサヨクのみなさんが言うように嫌韓が下層民の不満のはけ口になっているのだとすれば、それはそれで有意義です。

 これだけ嫌韓が蔓延しているのに、べつにチマチョゴリが切られたとかコリアンタウンが焼き討ちにあったなんてニュースも聞きません(住所不定無職のオッサンが韓国文化院で焚き火したことはありましたがw)。
 中東やアフリカと比べれば、日韓の民族対立なんておままごとみたいなもんですよ。

テーマ : 従軍慰安婦性奴隷制問題
ジャンル : 政治・経済

【世界遺産戦争】安倍外交の図々しさに未来を託せ

 今回の世界遺産登録は微妙な後味が残りました。これが対韓外交の醍醐味というやつでしょうか。醍醐というのはチーズのようなものと言われておりますが、だとしたら表面にカビが生えてたり中からウジが顔を出したりするのも当然かもしれません。

 登録委員会が開かれていた最中、日本の嫌韓派の中には、「韓国が日本の産業革命遺産に難癖つけているのに、どうして日本は韓国の百済歴史地区に反対しなかったんだ!?」と苛立つ人々も見受けられましたが、あれはいかがなものかと思いました。たんなる私怨や対抗意識でイコモス勧告に逆らえるわけがないじゃないですか。韓国じゃあるまいし。

 また、「韓国に少しでも譲歩するくらいなら登録されないほうがよかった」「むしろ登録されなければ日本が嫌韓一色に染まって面白くなったのに」という意見もありましたが、わたしはそうは思いません。
 登録に失敗すれば朴槿恵政権にむざむざ外交的勝利を与えることになりますし、日本国内では安倍政権の不手際を責める声が強まったことでしょう。ただでさえ安保関連法案や自民党若手議員の発言で守勢に立たされている状況で世界遺産登録に失敗すれば、まさに「泣きっ面に蜂」状態になるところでした。さらにサッカー女子W杯決勝での大敗が重なりましたから、日本国民が受ける精神的ダメージはかなりのものがあったはずです。
 安倍政権の安定が揺らげば、対中対韓外交にも不安が生じます。韓国相手の交渉では多かれ少なかれ必ず後味の悪さがつきまとうのですから、それなら世界遺産登録という実利を得ておいたほうが明らかに得です。

 日本国内では大手マスコミを含め「土壇場で韓国に裏切られた」という空気ですが、登録決定後に日本政府がすぐさま「代表団の言った forced to work ってのはべつに強制労働の意味じゃないから」と表明したことを受け、韓国国内では「やっぱりチョッパリに後頭部を殴られた」「外交部はなにやってたんだ」と不満が爆発しています。

7月7日 聯合ニュース日本語版
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2015/07/06/0400000000AJP20150706003800882.HTML

韓国与野党 強制労働の解釈めぐり批判=世界遺産

(前略)
 一方、最大野党、新政治民主連合の金瑛録(キム・ヨンロク)首席報道官は論評で「韓国の外交が再び日本政府に不意打ちされる情況が続々とあらわれている」とした上で、「外交部は日本が初めて『強制労役』を認めたと宣伝したが、すぐに日本からこれを否定する解釈が出た」と指摘した。

 また、「尹炳世(ユン・ビョンセ)長官が外交的成果と自負している『強制労役』の表現も、日本語版の訳では『働かされた』とのみ表記されている」とした上で、「曖昧な表現がかえって混乱だけ加速させた」と主張し、外交部と尹長官を批判した。


7月6日 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/07/06/2015070602549.html

明治産業施設の世界遺産登録 「韓国外交の恥」=市民団体

【光州聯合ニュース】韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」は6日、戦時中に朝鮮人が強制労働させられた施設が含まれる「明治日本の産業革命遺産」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録が決まったことについて、「韓国政府の外交的野合であり恥だ」と非難する声明を出した。

 世界遺産委員会が行われたドイツで発表された声明は「徴用施設の世界遺産登録は現政権の外交的な屈辱だ」と主張。「強制労役」が行われた歴史を認めただけで、謝罪や反省とは程遠いと指摘した。


7月6日 ハンギョレ日本語版
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/21244.html

日本政府、インクも乾かぬうちに「強制労働」で別の解釈

 韓国でも批判論が提起された。(日帝強制占領期の)親日(附逆)問題研究機関である民族問題研究所は、「政府はやっと『強制労働』という単語一つ得たことを外交的成果として自画自賛している」と指摘した。 ト・ジョンファン新政治民主連合議員は声明を出して「(韓国)政府は征韓論者である吉田松陰が作った私設学堂『松下村塾』の登録に反対意見も出さなかった。 政府は7カ所の強制徴用施設に対しても日本の自主撤回を要求すべきだった」と話した。


 登録が実現したうえに、日韓双方の政府と市民が相手国への不信感を募らせる結果になったんですから、ある意味われわれネトウヨが望んだ通りとも言えます。

 韓国政府とすれば、最大限に譲歩して全会一致で無事登録させてやったのだという思いがありますから、日本側から返ってきた「強制連行とは言ってない」「韓国に裏切られた」という反応はまったく心外なものでしょう。しかもあれだけ頑張ったのに国内世論からも非難を受けるのですから、たまったものではありません。
 さらに来月には安倍談話が待っています。閣議決定すらしないそうですから、韓国にとってはかなり納得いかない内容になるでしょう。そんな状況で日韓首脳会談を実現しなければならないなんて、これは朴槿恵政権にとってかなり難度が高いゲームになりますよ。ブチギレた朴大統領が反日強硬策に舞い戻る可能性だってあるかもしれません。

 一方、日本政府とすれば「河野談話の二の舞はもうごめんだァ!」という強い思いがあります。徴用工や女子挺身隊などをめぐっては以前から訴訟が頻発していますし(参考:過去記事)、今年4月には元徴用工ら670人が日本企業72社を提訴したばかり(下の「続きを読む」参照)。
 どうせ韓国国内の裁判で日本側に勝ち目はないとはいえ、いずれ国際司法裁判所で争うことになった場合、ユネスコでの今回の発言が影響するのは避けたいところです。

 韓国からブーイングが出るのを承知で、登録決定後即座に「『意志に反して連れて来られ労働を強いられた』とは言ったが強制労働とは言ってない(キリッ」と言ってのけた日本政府は、いい度胸してると思いますよ。外交ではでかい声がモノを言うと教えてくれたのは韓国です。「強制労働とは言ってない! 言ってないんだ!」と大きな声で叫び続ければ、結果としてそういうことになるのです。たぶん。
 実際、日本の左派はメディアも政党も特段日本政府の今回の姿勢に異を唱えている様子はありません。一昔前なら、「徴用被害者を傷つける無責任な手のひら返しだ」などと騒ぎ立てる人たちがあってもおかしくなかったところです。

 こうしてみると、安倍政権の外交姿勢は日本のネトウヨが思っている以上に、韓国にダメージを与えているんじゃないかと思います。もちろん、韓国を刺激したことによって多少のリスクは生じるでしょうが。
 わたしが一目置いている反ネトウヨ系ブロガーさんも「やはり日本政府は韓国政府に対して、狡猾さにおいて一枚も二枚も上手」と太鼓判を押しています。韓国を軽々とあしらうくらいの狡猾さを覚えなければ、日本は中国とまともに張り合うこともできないでしょう。



 以下、参考までに徴用工訴訟を報じる日経の記事を転載。

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テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

【世界遺産戦争】誤報の聯合ニュースと捏造の朝鮮日報

 今回の世界遺産騒動では、日韓関係の面倒臭さを改めて思い知らされたというのがわたしの実感です。

2015年7月6日 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html

世界遺産対立:強制表記拒否の日本、国際社会の圧力に屈す

日本の産業施設、世界遺産登録決定
「韓国人強制労働」明記へ


 日本の「明治日本の産業革命遺産」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産登録で、「強制労働」という言葉を入れるかどうかは韓日外交戦の争点だった。ドイツのボンで開かれた世界遺産委員会が、当初4日に予定されていた「明治日本の産業革命遺産」登録審査を一日延期したのも、韓日がこの問題をめぐり最後まで合意できなかったためだ。

 韓国政府の基本姿勢は「日本の植民地支配自体が国際法に違反したまま行われたため、その下で行われた動員は強制労働だ」というものだ。しかし、日本は「労働環境が過酷だったと言っても、労働の対価を支払い、日本人とまったく同じ待遇だったので、強制労働と呼ぶことはできない」と主張した。日本側は「強制労働」という表現が入ると、後に請求権問題の新たな口実になる可能性があると考え、韓国側に修正を要求し続けたという。

 しかし、国際社会で「韓国が日本の施設の登録を反対しない代わりに、日本も該当施設で行われた『全体の歴史』(full history)を反映させなければならない」という世論が広がり、日本も見解を変えるしかない状況になった。特に、世界遺産委員会の議長国・ドイツが「日本の施設の登録決定は来年に先送りすることもできる」と強い圧力を加えたことが「決定的」だったことが分かった。

 このため、日本の和泉洋人代表団長(首相特別補佐官)は同日の会議の発表で、「1940年代に数多くの韓国人や他国民が本人の意思に反して動員され、過酷な条件下で強制的に労働させられた」「第二次世界大戦当時、日本政府も徴用政策を施行したという事実が理解できるようにする措置を取る準備ができている」と述べた。こうした発表内容は登録決定文の本文でなく注釈(footnote)に盛り込まれた。韓国が「実質的な内容」を得たとすれば、日本は「形式」を引き下げることで妥協したのだ。

 韓国政府当局者は「そもそも世界遺産に登録できないよう阻止できればもっと良かったが、これは実現の可能性が高くない。日本が初めて『強制労働』を認める発言を引き出したことに大きな意義がある」と述べた。

イム・ミンヒョク記者

(強調引用者、以下同じ)

 国際世論はウリナラに実質勝利の判定を下したのだから、この勝利を足がかりにして日本の植民地支配の非合法性を世界に訴え、日本から賠償金をふんだくってやるぞ、という韓国側の高揚感が伝わってくるような記事ですね。
 「国際世論の広がり」「国際社会の圧力」……ねぇ。われわれ日本人にはたんに韓国が世界中でゴネまわってただけのように見えましたが、そういうゴネが許容されるような国際社会であることは残念ながら事実のようです。

2015年7月6日 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/07/06/2015070600524.html

世界遺産対立:日本、国際社会で初めて強制労働認める

「明治日本の産業革命遺産」と「百済歴史遺跡地区」、世界文化遺産に登録
世界遺産委員会の決定文に徴用の事実を表記


 端島(通称:軍艦島)炭鉱(長崎市)など「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産に登録することを決定した、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で、日本は「一部の施設で多くの朝鮮半島出身者などが自らの意思に反して(against their will)連れてこられ、厳しい環境の下で働かされ(forced to work)ていた」と述べた。日本が第2次大戦中の強制徴用の事実について国際社会で公式に言及したのは初めてだ。

 5日(現地時間)、ドイツのボンで行われたユネスコの世界遺産委員会で日本は、このような内容を発表し「当該施設での犠牲者を記憶にとどめるために、情報センターの設置など適切な措置を取る」と述べた。日本が発表した内容は「明治日本の産業革命遺産」を世界遺産に登録する決定文に「注釈」の形で盛り込まれた。同委員会はまた、日本が2017年までに当該施設で約束した措置を履行し、関連する報告書を提出することとし、18年の会議でその履行状況を検討することとした。(以下略)
(イム・ミンヒョク記者)


 ひっかかるのは、朝鮮日報が「日本側が会議で発言した内容が登録決定文の注釈に盛り込まれた」と報じている点。これ、日本側のメディアはどこも報じていません。
 どうやらこれにはややこしいカラクリがあるんですね。聯合ニュースは登録決定直後に以下のように報じています。

2015年7月5日 聯合ニュース日本語版
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2015/07/05/0400000000AJP20150705001600882.HTML

明治日本の産業革命施設 世界遺産登録決定

【ボン聯合ニュース】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会はドイツ・ボンで5日(現地時間)、「明治日本の産業革命遺産」(23施設)の世界文化遺産登録を決めた。韓国政府が求めていた朝鮮人の強制労働の歴史は注釈をつける形で間接的に反映させることにした。

 両国は23施設のうち、7施設で朝鮮人の強制労働があった歴史をどう反映するかについて協議を続けて最後に歩み寄り、委員国の全会一致で登録が決まった。

 日本政府代表団は登録決定直前に行なった演説で、1940年代に一部施設で朝鮮半島の多くの人々が本人の意思に反して連れてこられ、厳しい環境で労働を強いられたと明らかにした。また、情報センターの設立など、被害者をしのぶための適切な措置を取る方針を示した。登録決定文には注釈で、「世界遺産委員会は日本の発表を注目する」と明示し、演説と注釈を連係させる形で強制労働が行なわれた歴史を認めた。(以下略)


 要するに、委員会で承認された文書には本文・注釈ともに「朝鮮半島の人々の意に反して」云々は記載されておらず、注釈にちょこっと議事録を参照するよう示唆する文章が差し込まれたということのようです。登録文を「強制労働」から死守しようとした日本側の涙ぐましい努力が感じられます。

 ただし、聯合ニュースの記事にも誤報があります。それは、日本側の発言が行われたのは「登録決定直前」だったと報じている点。他のメディアはほとんどが登録決定直後の発言だったと報じています。

2015年7月6日 毎日新聞 東京朝刊
http://mainichi.jp/shimen/news/20150706ddm001040179000c.html

世界遺産:明治産業遺産、登録決定 日韓「徴用」の表現決着
(前略)
 佐藤地(くに)ユネスコ日本代表部大使は決定直後、「日本は、1940年代に幾つかの施設で、その意思に反して連れてこられ、厳しい環境の下で働かされた多くの朝鮮半島出身者などがいたこと、第二次世界大戦中に日本政府としても徴用政策を実施していたことを理解できる措置を講じる」と英語で発言。情報センターの設立を計画していることを明らかにした。これに対し、韓国側は「日本が全ての措置を履行することを期待する」と述べ、日本への支持を表明した。


2015年7月6日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20150705-OYT1T50086.html

明治の産業革命、世界遺産に…日本は韓国に譲歩

(前略)
 合意に沿い、日本代表団は登録決定後、構成資産の一部について、「1940年代に、意思に反して連れて来られ、厳しい環境で労働を強いられた」朝鮮半島出身者が多く存在したことへの理解を深めるための措置を講じる方針を表明。「被害者を記憶にとどめるため」の情報センターの設置を検討するとも述べた。日本側が事実上、譲歩した形だ。

 一方、韓国代表団は「日本が誠意をもって実施すると信じる」と述べた。(後略)


2015年7月6日 中央日報日本語版
http://japanese.joins.com/article/710/202710.html

日本「韓国人の意に反して強制的に働かせた事実ある」

「(日本は)1940年代、一部の施設で多数の韓国人が『自分の意に反して(against their will)』動員され、過酷な環境のもとで『強制的に労働をした(forced to work)』事実があることを認識し…」。

5日午後(現地時間)、独ボンで第39回ユネスコ世界遺産委員会(WHC)世界文化遺産登録審査会議が開かれた。韓国と日本を含む21委員国が強制徴用施設を含む日本の近代産業施設を世界文化遺産に登録することに合意した後、日本側首席代表の和泉洋人首相補佐官が口を開いた。日本政府が日帝強占期間に韓国人の強制徴用があったと国際社会で認める瞬間だった。泉補佐官は「該当施設に情報センターなどを設置して犠牲者を追悼する」とも述べた。 (以下略)


 こうなると、朝鮮日報の「注釈に盛り込まれた」という表現が限りなく捏造もしくは誤読狙いであることがよく分かります。登録決定後の発言を、たとえ注釈であろうと登録文書に入れるなんてできるはずがありません。

イム・ミンヒョク「ふふふ、わたしは『盛り込まれた』と書いただけ。『入った』なんてどこにも書いてない」

 ……韓国の記者ならこれくらいのことは平気で言うでしょうね。

 物事を自分たちに都合よく解釈してホルホルするスキルは韓国の「能力」といってもいいでしょう。日本政府もある意味それを利用したわけで、これは河野談話とよく似た構図です。今回の問題は必ず火種となって残るでしょう。
 韓国はたぶん、今回の件を反日外交に利用する気満々です。そのことは安倍政権だってある程度覚悟の上でしょう。明治日本の産業革命遺産が世界遺産に登録されたことで、国民が戦前の日本に対して「誇り」を持てるようになれば、たとえ韓国が徴用者賠償などで攻勢を強めてきても、十分に跳ね返せると算段しているのではないでしょうか。

テーマ : 韓国について
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ウヨクは沖縄県民を信じているがサヨクは日本国民を信じていない

 「沖縄の2紙はつぶさないといけない」騒動の件。整理しておきたいのは、ここで非難されるべきなのは講師の百田尚樹氏よりも「懲らしめないといけない」発言をした大西英男氏ら自民党議員であることです。
 百田氏はすでにNHK経営委員などの公職を離れており、名実ともに一私人。彼が毒舌家としてサービス精神w旺盛なのは周知の事実ですから、いまさら彼を批判してもほとんど無意味です。マスコミや野党もそのへんは承知しているようで、彼らの関心は今回の問題をいかに政権批判につなげるかに集中しています。

 それにおかまいなく百田氏を個人攻撃しているのがリテラ。

百田尚樹は『ナイトスクープ』時代から杜撰でテキトーだった…プロデューサーが証言!
http://lite-ra.com/2015/07/post-1237.html

 約四半世紀も前の話題を持ちだして、"百田くん"がいかにダメ男かを嘲笑しています。

 このように、百田尚樹として認知される以前の“百田くん”とは、会議中に手品の練習をして顰蹙を買ったり、いいかげんな地図をつくって放送にのせちゃったり、勉強もしてないのに持論を炸裂&断言を繰り返したりと、“調子にのったらタチが悪い、困ったオッサンあるある”に数えられるような人物だったのだ。そこから成長もなく、ただ増長し、わずかにあった愛嬌さえ失ってしまった……それが現在の姿なのだろう。


 わたしは『全国アホ・バカ分布考』を読んでいませんが、記事に引用された部分を読む限り、著者の松本修プロディーサーがネタもしくはシャレとして"百田くん"をイジっているのは明白です。それを大真面目に人格批判に使うリテラのやり方は、あまり利口とはいえません。いわゆるリベラル派はお行儀のいい人たちが多いですから、こういう個人攻撃は嫌悪されるんじゃないでしょうか。
 まあネトウヨのわたしが心配することでもありませんし、むしろサヨクのみなさんが感情的になるのを見るのは楽しいので、リテラにはこれからも頑張ってほしいものです。

 百田・長尾・大西氏らの発言からは、彼らが
「沖縄の人たちはサヨクメディアに洗脳されている」
「洗脳が解ければ辺野古移設に賛成してくれるに違いない」
 と信じていることがうかがえますが、この認識ははっきりいってオメデタイ考えだと思います。沖縄の世論調査や選挙結果を見ても、辺野古移設反対!米海兵隊は出ていってほしい!というのが過半数の沖縄県民の意見でしょう。知事やサヨクメディアを潰したところで、沖縄県民の反米・反安倍感情は消えませんし、そんなことをしたらむしろ火に油を注ぐことになります。
 サヨクメディアを潰したければ、対抗馬となりうる保守派のメディア・言論をいかに沖縄で育てるかを論議すべきでしょう。
 護憲派のカリスマの一人である内田樹氏はブログにこんなことを書いていました。

内田樹の研究室
言論の自由について再論
http://blog.tatsuru.com/2015/07/01_1542.php


今問題になっているのは、「国民は長期的・集合的には必ずや適切な判断を下すだろう」という「国民の叡智」に対する信認の存否である。
いくつかの新聞を挙げて「つぶれた方がいい」と言った人間はその新聞の読者たちに向かって「おまえたちは新聞に騙されているから、間違った判断を下すだろう」と言っているのである。
「私が代わりに判断してやるから、お前たちは私が『読んでもよい』というものだけ読んでいればいい」と言っているのである。
ここに「理非の判定を下す人々」への敬意を見出すことはむずかしい。
「理非の判断を下す人々」の判定力を信じない人、「自由な言論が行き交う場がなくてはすまされない」とは考えない人たちがいる。
それはしかたがない。
けれども、彼らが「言論の自由」を汚す権利を「言論の自由」の名において要求することを私は許さない。



 これを読んだとき、わたしは「なんかこれ、憲法改正論議と相似形になってるな」と思いました。

改憲問題  沖縄問題
【護憲派の主張】 【大西議員らの主張】
9条を撤廃すると沖縄2紙を潰すと
日本の真の姿が現れる 沖縄の真の姿が現れる
軍国主義の復活 辺野古移設の受け入れ

 ここからわかるのは、沖縄2紙を潰したいと思っている人たちは根っこのところで沖縄県民を「信じている」のに対し、9条を守りたいと思っている人たちは、根っこのところで日本国民(が選んだ政治家)を「信じていない」ということです。
 わたしに言わせれば、前者はただのお人好し。後者は…どんな表現がいいですかね。ひねくれ者? 人間不信? 性悪説論者?

 「国民の叡智」を信じるのなら、言論の自由だけでなく改憲の自由も認めてほしいものですが、護憲派は国民投票法にすらあれこれ文句をつけています。
 結局のところ、護憲派のみなさんは日本国民に対して、

「おまえたちは政府に騙されているから、9条のタガが外れたら間違った判断を下すだろう」と言っているのです。
「お前たちは私が認めた9条だけを永遠に信じていればいい」と言っているのです。


 違いますかね?
 国民に敬意を払っていないのはどっちですかってこと。

テーマ : サヨク・在日・プロ市民
ジャンル : 政治・経済

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