諦めモードの日本人の尻を叩こうとして空振りしてる言論NPO座談会

言論NPOが公表した第6回日韓共同世論調査によると、韓国人の対日感情が4年連続で改善したのに対し、日本人の対韓感情は改善が見られず、「相手国によい印象を持っている」と答えた人の割合は、ついに韓国よりも日本の方が少なくなりました。

「印象が悪い」「どちらともいえない」を含めた推移は下のグラフのとおりです。「韓国への印象が悪い」と答えた日本人の割合は、2016年以降、40%超で横ばいになっていますから、日本人の対韓感情は低位安定期に入ったのかもしれません。文在寅政権が対日関係改善のためになにか積極的な手を打ったわけではありませんから、当然の結果といえるでしょう。

日本世論の韓国に対する印象
日本世論:韓国に対する印象


韓国世論の日本に対する印象
韓国世論:日本に対する印象

この調査結果をもとに、言論NPO代表や識者らが座談会を行っているのですが、そこでの議論を要約すると
  • 北朝鮮の核放棄に懐疑的なのは、日米韓のなかで日本だけ。日本世論がこのままだと、北朝鮮の核問題が本当に解決したときに日本の居場所がなくなってしまう

  • 日本社会は細かいことにこだわりすぎてネガティブになりがち

  • 日本は他の国々と比べても核兵器に対する感覚が特殊(核アレルギーが強いという意味か?)

  • 日本人は韓国に対して諦めモードに入っている

  • 「安倍は極右」「文在寅は親北」など、指導者に対する固定化されたイメージがその国のイメージに直結してしまっており、観光客の増加程度では国家イメージを書き換えられない

  • 日韓両政府は互いの関係の重要性を認識しているが、国民感情を刺激して国内的に利用しようとする政治家がいるのが問題

  • 文在寅の外交方針は現実的。日本人も感情的にならず、「ツートラック」で国益を追求すればいい。歴史認識や領土の問題はどうせ解決の見込みがないのだから、他の問題と切り離すべき

  • 北東アジアに新しい秩序が作られようとしているいまこそ、日韓協力が重要となっている。政府やメディアはそのことを国民に知らせるべき


だいたい以上のような主張が行われておりました。
そうですねえ、いまの日本国民は基本的に、北朝鮮はもちろん韓国のことも信用してませんよね。だって、核問題にしろ歴史問題にしろ、信用できるようなことをしてきませんでしたからね、彼ら。それに対する反省の弁すら述べてないじゃないですか。

トランプがあんな中身のない共同宣言に調印せざるを得なかったのも北朝鮮側が精一杯ゴネまくった結果なわけで、その時点でもうすでに北朝鮮に「誠意」がないことは明らかだと思うんですが。トランプはみずから軍事的圧力という交渉カードを放棄し、北朝鮮がますますゴネるスキを与えてしまいました。

日韓協力の重要性を認識しろと言われましても。
この座談会を最後まで読んでも、なぜ日韓協力が必要なのか、イマイチ腑に落ちなかったですね。
トランプと文在寅が喜んで米韓軍事演習を中止し、いずれ在韓米軍の撤収も見据えようというこのご時世。座談会の皆さんが期待する通りに南北米中で平和協定が結ばれてしまえば、「日韓が協力してアメリカをこの地域に引き止める」(by西野氏)なんて、文政権にとってはメリットゼロ。ナンセンスもいいところです。
日本にはまだ中国というラスボスが残っていますが、韓国人が日本よりも中国にシンパシーを強く感じているのは、この世論調査にもはっきり表れている確かな事実。韓国が安倍首相の唱える「セキュリティダイヤモンド構想」に加わるはずがありません。

北東アジアに本当に「平和」が訪れてしまえば、左派政権下の韓国にとって安保面で日本と手を組む理由がなくなります。
利用価値が残るのは金ヅルとしての日本、そして仮想敵国としての日本でしょう。南北が力をあわせて歴史問題で日本を吊し上げ、「賠償金」をせしめようとするに決まっています。早くもサムスン証券が「北朝鮮は日本から200億ドルを請求できる」と勝手に試算し、「こんなに金を出したら北朝鮮で日本の影響が過度に高まってしまう」とくだらない心配までしています。

座談会の皆さんは気軽に「日本もツートラックに徹すればいい」とか言ってくれますが、じゃあ日本は島根県の竹島の日式典に総理大臣が出席していいんですか? 閣僚がこぞって靖国神社に参拝していいんですか? そんなわけありませんよね、座談会の澤田氏は「感情を抑えて大人になれ」と言っているのですから。
感情に流されず自制的に対処するのをツートラックと呼ぶのなら、日本政府は大昔からツートラックですよ。韓国から官民挙げての嫌がらせを受けても、口頭で抗議するだけで、露骨な経済制裁も軍事的圧力もかけてこなかったんですから。

一方の韓国は、日本の「大人ぶり」に寄りかかって好き放題暴れた挙句、少しは反省したのか徴用工像の設置は阻止したものの、いまだに慰安婦像をどかす気ゼロ、竹島での軍事演習をやめる気ゼロ。
結局のところ、歴史問題や領土問題で日本を挑発し、南北共通の仮想敵国に仕立て上げて民族の団結を強めつつ、何食わぬ顔で日本に経済支援をねだることこそが、韓国にとって一番国益に合致した「ツートラック」なのです。

これから韓国が北朝鮮への宥和政策を進め、南北統一を目指そうとすれば、必ず北朝鮮の人権侵害や南北格差が障壁になってきます。それらをごまかすために「南北が力をあわせて日本の人権問題を追及しよう!」とか言い出す可能性は高いでしょうね。

大人が子どもに対して「大人の態度」で接するのは、その子がいつか大人になってくれる見込みがあるから。でも朝鮮半島の皆さんは、日本の手を離れて70年以上が経つというのにいまだに「ニッテイガー」「イアンフガー」と泣きわめいています。
そんな「とっつあん坊や」を相手に、日本が無理して大人ぶったりして何の得があるのか、よく分からないんですよね。

現に、座談会の皆さんが「文政権は慰安婦問題を適切にマネージしている」なんて褒めた矢先、康京和外相は挺対協やナヌムの家の関係者らを集めた「女性とともにする平和イニシアチブ」とやらを発足させました。
不快感を示した河野外相に対し、韓国側は「慰安婦問題とは関係ない」と釈明して理解を得たそうですが、だったら前日の「国際社会で慰安婦問題が非常に深刻な人権問題として位置付けられるよう計画している」という発言はなんだったんでしょうかね。ライダイハン問題すらまともに向き合ってこなかった韓国が、純粋な目的で世界の人権問題に首を突っ込むとは思えません。

安保も経済も、協力関係の土台は両国の信頼なのですが、韓国はこの世論調査でも明らかなとおり、感情的で移り気な国民性。とくに日本がからむと感情的になりやすく、ときには自らの国益を損ねる反日行為も厭わないときている。
現在の文在寅は支持率が高いですから比較的大人しくしていますが、もしこれでレームダックが進んだら、歴代大統領と同様に反日ブーストで支持率回復を狙う可能性は高いでしょう。

そういう相手にはもう高望みをせず、無理な干渉も控えて、しばらく距離を置いて様子を見ようという日本人の冷静な姿勢が、言論NPOの世論調査にはよく表れています。

嫌な思いまでして韓国と協力する必要性をわれわれ日本人は感じないし、この座談会メンバーの皆さんも、日韓協力がどんな国益をもたらすのかを具体的に語れていない。せいぜい「日本の居場所がなくなる」と脅したり、「新秩序の構築に貢献しなければ」とプライドをくすぐったりするのが関の山。

6月23日の「第6回日韓未来対話」では、もう少し具体的な議論が行われるんでしょうかね。「言論外交」を標榜してるくらいですものね。


以下、座談会の発言をわたしなりに要約しました。(言葉の表現などが若干変わっているので詳しくはソースをご覧ください)



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ジャンル : 政治・経済

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