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『マンガ嫌韓流』vs反論本を勝手にジャッジ【2】戦後補償問題

 『マンガ嫌韓流』とそれに反論した『『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ』を読み比べ、主観にもとづいて勝敗を判定する企画です。

第2話 「補償問題は解決したのか?」 太田修


『嫌韓流』の主張
 国交正常化のための交渉の際、日本側は個人補償を主張したのに韓国政府がそれを拒否した。

『ここデタ』太田さんの反論
 協議の過程で一時期、日本側が「戦時徴用者の事実関係が明らかになれば未払金を個人ベースで支払う」ことを提案したのは確かだが、これはあくまで未払金であって補償ではない。また韓国政府が事実関係を立証できないことを見越した上での発言だった可能性がある。

わたしの感想
 「日本側は個人補償を主張した」という『嫌韓流』の表現は誤解を招きやすいのでよろしくないですね。日本側は補償とか賠償とかいうものは一切認めていないのですから。「補償」「賠償」「未払金」「協力金」「償い金」――戦後処理に関わるお金用語はややこしいですが、きちんと区別して使わないと揚げ足をとられることになりかねません。 わたしもこれまで混同していました。気をつけよう。



『嫌韓流』
 日本は朝鮮半島に残してきた莫大な遺産を手放した。それは韓国の賠償請求額をはるかに超える額だった。

太田さん
 『嫌韓流』が根拠として挙げている数字はいずれも確かな資料が散逸した終戦直後の混乱期に試算されたものにすぎない。たとえそれらの数字が事実だったとしても、植民地支配による有形無形の被害損害を無視しては説得力がない。

わたしの感想
 太田さんは当時の試算額が不正確である可能性を指摘しているだけで、「日本が放棄した財産は韓国が要求した賠償額より多い」という『嫌韓流』の主張を否定するだけの根拠を示せていません。少なくとも、「有形無形の被害がある」というのならその額を具体的に試算して示してくれないと説得力がありません。
 ま、日韓併合は合法であったというのが日本側の譲れない立場ですから、「植民地支配による被害」なんか持ちだしても無意味なんですけどね。議論が完全にすれちがっています。



『嫌韓流』
 日本は5億ドルもの莫大な経済協力金を支払った。

太田さん
 5億ドルのうち2億ドルは貸付であり、残りの供与3億ドルもフィリピン(5.5億ドル)、インドネシア(約4億ドル)、ミャンマー(3.9億ドル)と較べても少ない。また日本国民への戦争犠牲者援護費の支出累計が約35兆円、湾岸戦争への日本の支出金が130億ドルだったことを考えれば、必ずしも「莫大」とはいえない。

わたしの感想
 貸付とはいっても、戦争でボロボロになった日本がそれだけの金を用立てするのは大変なことだったと思います。たくさんの国に同時にお金を払わなきゃいけなかったわけですし。
 日本軍が実際に侵攻した東南アジアと、日本の一部として守られ空襲すらも免れた韓国とでは、支払う額が違うのは当然だと思います。
 また戦争犠牲者の総数は日本人の方が朝鮮人よりも圧倒的に多いのですから、援護費の支出総額と比較するのは無意味です。さらに当時と現代では国家財政の規模も円の価値も全然違うはずなのに、湾岸戦争の支出金と比べるのは乱暴もいいところです。



『嫌韓流』
 日本は韓国と戦争しておらず賠償の必要がないので経済協力金という名目をとった。

太田さん
 これは日韓の対等な交渉の結果ではなく、日本政府が最初から「償いではなく経済協力で解決すべき」という戦略を押し通した結果である。よって補償問題が解決しないのは、強引な政治決着に持ち込んだ日本政府の責任である。

わたし
 外交交渉では日本が一枚上手だったというだけのことでしょう。韓国は補償を要求したものの日本に拒まれ、しぶしぶ『協力金』という名目で金を受け取りました。この事実がある以上、いくら悔しくても条約はひっくり返せません。不満なら締結しなければよかったのです。



『嫌韓流』
 補償問題は日韓基本条約で「完全かつ最終的に解決された」。

太田さん
・その文言は基本条約ではなく日韓請求権協定に記されたもの。『嫌韓流』は基本条約と請求権協定の関係を理解できていない。
・協定で最終的に解決されたのは「財産」の問題であって、補償や賠償は財産ではないから請求権が残っている。
・締結交渉で日本側は植民地支配・戦争による被害に対する「個人補償」を一度も認めていない。外務省の内部文書でも「過去の償いということではなしに韓国の将来の経済に寄与するという趣旨」ならば「経済的援助」を行う意義があると述べている。
・日本が補償・賠償を行わない限り、植民地支配と戦争被害の精算は解決されない。

わたし
 繰り返しになりますが、「不満があれば条約締結しなきゃよかったじゃん」で終わりな気がします。国力の差が条約内容に反映されているとしても、武力や威嚇ではなく平和裏の交渉の結果締結されたものなのですから、韓国には「甘えるな」と言いたいです。支払われたお金の名目にこだわって「おかわり」を要求するのは、アジア女性基金のときとまったく同じですね。



太田さん
 日本政府は植民地支配関連資料や日韓交渉関連資料などを非公開にしているが、早く公開すべきである。

わたし
 これについてはなんともいえません。原則論としてはその通りかもしれませんが、国益に関することですから慎重を期すべきかもしれませんし。これって特定秘密に指定されるんですかね?



判定:『嫌韓流』の勝ち

総評
 この議論は日韓両国が延々と攻防を繰り広げている問題であり、条約に対する理解が足りなかった点などを除けば、そもそも『嫌韓流』が「デタラメ」呼ばわりされる筋合いはありません。わたし個人は日韓併合は合法だと考えているので、韓国側の補償要求には応じるべきではないと思います。『嫌韓流』がいう、「お互い合意の上で結ばれた条約」という言葉には重みがあります。また、太田さんは日本が韓国に支払った経済協力金を少なく印象付けようと恣意的な比較を行っており、これは悪質と呼ばれても仕方ないレベルだと思います。
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テーマ : サヨク・在日・プロ市民
ジャンル : 政治・経済

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