『マンガ嫌韓流』vs反論本を勝手にジャッジ【4】ウリジナル問題

 『マンガ嫌韓流』とそれに反論した『『マンガ嫌韓流』のここがデタラメ』を読み比べ、主観にもとづいて勝敗を判定する企画です。

第4話 文化交流を阻む無理解と非友好的心性 鄭夏美


『嫌韓流』の主張
 韓国は剣道の起源は韓国だとし、それ以外にもさまざまな日本文化を自国が起源だと主張している。

鄭さんの反論
 韓国国内でもっとも歴史が古く規模の大きい大韓剣道会のHPは、日本が開発した剣道の競技形式が韓国に伝わった事実を認めている。
(引用)

(『嫌韓流』は)あたかも日本剣道のほかに剣術がなかったかのようにいうが、どこの国にも独特の剣術はある、それは韓国にもあるわけで、その広義の剣術・剣道を指す言葉を借りて「日本剣道の発祥は韓国である」と韓国が主張しているとのレトリックが用いられているように思う。


わたしの感想
 問題となっている大韓剣道会のサイトhttp://www.kumdo.org/を見てみました。この本が出された2006年当時から記述はさほど変わっていない印象です。
 トップページのメニューの左端「검도란?(剣道とは?)」をクリックして最初に表示されるページは「剣道とは、言ってみれば刃物を使った戦いだ」という一文から始まります。子どもたちのチャンバラやら古代エジプトやら新羅花郎やら本国剣法やらのことは書いてありますが、日本のニの字も出てきません。
 日本についての記述が出てくるのはこのページにあるメニューで右から4番目「剣道の歴史」のページ。これについては正確(らしい)日本語訳が、あちこちのブログに転載されているので助かります(たとえば→ここ)。

 これらを読む限り、大韓剣道会が「日本剣道の母胎は韓国にある」と主張していることは確かですね。「母胎」と「起源」の違いをどう解釈するかで議論が分かれそうですけど。
 大韓剣道会は、読者が最初に目にする「剣道とは」のページの冒頭であえて「剣道」の定義を一般的な撃剣まで拡大したうえで、「剣道の歴史」のページでは三国時代(新羅、百済、高句麗)の朝鮮は東洋最高の剣の技術を持っており、それが日本に伝わって剣道の母胎になった、だから剣道を「日本のもの」として白眼視するのは誤りだ、と強調しています。
 ・・・「剣道は(もともと)日本のものではない」と明言してるとしか受け取れないんですけど?

 剣技、剣術、剣法といったものはいろんな国にもあるでしょうが、現代において「剣道」といえば面や小手を身につけ竹刀で打ち合う競技を指すのが国際常識であり、広義もヘッタクレもありません。大韓剣道会も日本剣道のルールにのっとった競技団体なのに、狭義(競技)の剣道が日本でどのように発達したかについてはまったく語らず、新羅花郎や朝鮮勢法ばかり強調しているのですから、明らかに読者のミスリードを誘っています。
 「どこの国にも独特の剣術はある」と鄭さんに擁護してもらっている当の大韓剣道会が、日本の剣術の独自性を否定しているこの矛盾。古代史を振り返れば、日本はすでに新羅相手に互角以上の戦いを行っていたのですから、新羅花郎の剣術が日本の剣の発祥になったなんてことはあり得ないと思うんですけど。

 大韓剣道会の狙いは、「日本文化である剣道をやって喜んでいる奴らは親日派だ!」という国内からの批判をかわすこと。つまりすべての原因は、無理な起源説をでっちあげないと日本文化を受け入れられない韓国人のひねくれた民族意識にあるのです。嫌韓厨はそれを嫌悪し批判しているだけなのですから、「文化交流を阻む無理解と非友好的心性」の要因は日本の嫌韓厨と韓国ググポンのどちらにあるか、常識的に分かりそうなものです。

大韓剣道会のサイトから引用(Google翻訳)http://www.kumdo.org/deahan_kumdo/d-kumdo1-5.php

剣道の国際名称は漢字で「劍道」、英語で「Kendo」であり、国際連盟は「Intenational Kendo Federation」に、すべての加盟国は、これを遵守するべきでは国際的な慣例である。(中略)ただし大韓剣道会は、国際的に英文表記を「Korea Kumdo Association」に認定受け取った。これは、私たちの歴史的背景を反映していること、国際連盟もまた、すべての加盟国もこれを認めてなったのは当然の仕打ちだった。


 こういうところからも、日本の「Kendo」を否定し自国の「Kumudo」を上書きしたいという韓国側の意図がよく分かります。

 小中華思想に毒された韓国は民族の優秀性を証明するために歴史を捏造している、という『嫌韓流』に対し、鄭さんは「自国中心主義はどの国にもある」と反論します。聖徳太子が隋の皇帝を「日没処の天子」と呼んだこと、高野長英らが中国を「支那」と呼んだこと、天皇の存在を根拠に自国を神国と称したことを挙げ、「これこそ不適格な『歴史の建て直し』であり差別思想の発露である」と批判しています。
 また、「どんな理由があるにせよ他国の文化を盗んでいいわけがない」「韓国にはそもそも誇れる文化などない」「日本は韓国から何も受け入れていない」と言い切る「嫌韓流」に対し、高麗が世界最初の金属活字を作ったこと、文禄・慶長の役で加藤清正らが金属活字を奪い、それが天皇に献上されて日本における活字文化の始まりとなったことを挙げて反論しています。


判定:『嫌韓流』の勝ち

総論
 剣道起源論については鄭さんの負け。日本人が大韓剣道会の言い分に不満を持つのはやむをえないことだと思います。鄭さんのおっしゃるとおり自国中心主義はどの国にもあるでしょうが、韓国ほど露骨に他国の文化をおとしめたりルーツを横取りしたりする国をわたしは知りません。
 中盤の「日没処天子」「支那」「神国」も的外れな印象。また『嫌韓流』が武道以外に挙げたウリナラ起源説を否定しておらず、著作権侵害についてはむしろ韓国側の非を認めています。後半は『嫌韓流』の失言を突いて一矢報いましたが、全体的には鄭さんの劣勢は明らかであるように感じました。われわれ日本人にとっては、大昔のことよりも現在進行中の捏造剽窃被害の方が重大です。
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