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にわかネトウヨが韓国の歴史教科書に学ぶ02【壇君から衛満朝鮮へ】

 では実際に、国定国史教科書を読んでいきましょう。
 まずは檀君神話の部分。…あ、今回は自分の気になったところ、理解が及んだところだけをピックアップしていきますのでよろしく。

 檀君の古朝鮮建国はわが国の歴史がとても古いことを物語る。また、檀君の建国の事実と「弘益人間」の建国理念は、以後、わが民族が困難にあうたびに自負心を呼び覚ます原動力になった。(p20)

 檀君という人名?がいきなり登場するので、知識のない日本人読者は面食らいます。それだけ檀君の名は韓国人にとって「知ってて当たり前」のものなんでしょう。
 このページでは、「読み物資料」のカコミ記事で『三国遺事』に記された檀君神話について紹介しています。
 どういう神話かというと…

 昔、桓因(ファンイン)の息子桓雄(ファヌン)は、従者3000人を率いて天から太白山【=白頭山】頂に降り、風、雨、雲を治める長老を任命して人間を治めた。そこへ熊と虎が現れ、桓雄に「わたしたちを人間にしてください」と頼んだ。桓雄はヨモギとニンニクを与え、「これを食べて洞窟にこもり、100日間光を見なければ人間になれるだろう」と言った。
熊は頑張って人間の女になれたが、虎は我慢できずに失敗した。熊女は桓雄と結ばれ、生まれた子どもを檀君王倹(タングンワンゴム)と名付けた。

 …このお話のどこに「歴史」があるんだか、わたしにはさっぱり分かりません。まあ朝鮮人(←これは蔑称のつもりはありません。念のため)のニンニク好きとお日様嫌いは根が深い、というのはよく分かりますけどw

 虎と熊が登場することから、先史時代に形成されていた特定の動物を崇拝する信仰の要素が反映されていることがわかる。また、雨、風、雲をつかさどる人たちがいたということからは、わが民族の最初の国家が農耕社会を背景として成立したということも推しはかれる。(p20)

 なるほどね、民族学的な解釈ですか。でも、この檀君という人(神?)がどんな人物だったのか、何をしたのか、檀君朝鮮という国ははいつどこに建国されたのか、そういうことがどこにも書かれていません。そういうの書かなくちゃ歴史教科書で取り上げる意味がないでしょうに。

 ウィキ(日本語版)によれば、檀君朝鮮は紀元前2333年に建国し、都を白頭山から平壌に移して朝鮮と号したそうです。韓国が「わが国の歴史は半万年」と自慢するのはそこから来てるんですね。桓因は天の神様で帝釈天の別名でもあるとか。
 三国遺事は13世紀末に高麗の一然という僧侶が個人的に記したもので、帝釈天なんて仏教の神様が紛れ込んでる背景にはそういう理由があるわけです。

 檀君神話に無理やり民族学的な意義を見出そうとするくらいなら、ツングース系民族との関連性を記述したほうがよほど学問的だと思うのですが、祖先が北方の狩猟民族だとするのは何か都合が悪いんですかね? 「わが民族の最初の国家が農耕社会を背景として成立したということも推しはかれる」ってくだりからすると、農耕民族>>狩猟民族、みたいな価値観もニオイますけど、まあこれは邪推かも。

 文献に現れる古朝鮮は檀君朝鮮―箕子朝鮮―衛満朝鮮と政治的変化をたどる。(P21)

 とコラムには書かれていますが、どういうわけか教科書本文では「箕子朝鮮」の名が一回も出て来ません。

 紀元前2世紀頃、西方地方で勢力を養った衛満が準王を追い出し、小朝鮮の王となった(紀元前194年)。(P21)

 いきなり準王という人名が出てきて「それって誰?」と混乱してしまうのですが、この準王が箕子朝鮮の最後の王様なんですね。
 衛満については、「燕の地域からやってきた」「古朝鮮の西方を守っていた」「子孫の右渠王は漢の大軍と戦って一年間よく耐えた」とか詳しく書いてあるのに、箕子朝鮮については完全にスルー。

 なんでなのかなーとウィキ(日本語版)をみてみると、謎が解けるんですね、これがまた。
 『史記』によれば、箕子は中国の殷朝第28代帝の息子で、殷が周に滅ぼされた後に朝鮮王に封じられたのだそうです。

朝鮮侯箕子は殷の遺民を率いて東方へ赴き、礼儀や農事・養蚕・機織の技術を広め、また「犯禁八条」を実施して民を教化したので、理想的な社会が保たれたという。ウィキ「箕子朝鮮」の項

 朝鮮で儒教が盛んだったころは、朝鮮人たちも貴種である箕子を「朝鮮族の祖」として熱烈に敬っていたのですが、現代の韓国人にとっては自分たちの先祖が中国人であるとなると、民族のプライドが許さないんですね。
 現在の韓国の学会では、箕子の存在は後世の創作として否定しているのだとか。
 帝釈天の息子が天から降りてきただの、熊さんが穴ごもりして女に変身して神様の子を生んだだのいう檀君神話は無理矢理でも信じようとするくせに、中国最高の歴史書に記された箕子の存在は否定する。韓国の歴史学者さんたちって、不思議です。

 でも、衛満だって中国の燕からやってきた人なわけです。つまり古朝鮮はぜんぶ、素朴な神話と中国侵略によって作られていると言っても過言じゃないわけで。朝鮮人が檀君の実在を夢想したがる気持ちもわからんではないですね。
 韓国の学者の中には「黄河文明を作ったのは韓民族だ」と主張する人がいますが、主客をわざと逆転させる発想なんでしょう。


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ジャンル : 政治・経済

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