「ジャップ」を連呼する朝鮮日報の「先っぽ根性」

 大手の嫌韓ブログやまとめサイトもこぞって取り上げるかと思いますが、朝鮮日報日本語版のソンウ・ジョンのコラムがひどい(太字引用者)。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/11/14/2015111400598.html
記事入力 : 2015/11/14 08:34

【萬物相】「ジャップ」が東京裁判を検証!? 米国の胸中やいかに

 中国の故・周恩来首相は、日本を「奔馬」と表現したことがある。1971年、米国のキッシンジャー大統領補佐官(当時)が国交正常化のため密かに中国を訪れたときのことだ。会談録を見ると、言い争っていた2人が突然意気投合できる議題が出てきた。「日本は考えが狭い」(キッシンジャー)、「島国集団だからか」(周)。キッシンジャーが「日本には核兵器を作る能力がある」と言うと、周は「米国が制御しなければ、日本は奔馬になるだろう」と相づちを打った。

 キッシンジャーは、日本の軍国主義的な属性を抑えるために米軍が必要、と主張した。いわゆる「ビンのふた」論だ。中国をなだめるための外交的修辞だが、キッシンジャーの本心でもあった。キッシンジャーは、日本が軍事大国に成長すると確信していた。そんな冷静なキッシンジャーですら裏をかかれた。米国が苦労して実現した緊張緩和に日本が「ただ乗り」し、先に中国と手を結んだ。当時のキッシンジャーの怒りようが、後日公開された文書に載っている。「数ある裏切り者の中でもジャップは最悪」。ジャップとは、米国で日本人をさげすむときに使われる卑語だ。

 第2次大戦の敗戦から少し経った後、昭和天皇がマッカーサー司令官の執務室を訪ねた。マッカーサーは、たばこを勧めた。天皇の手は震えていた。「真珠湾攻撃は、東條が私をだましてやったこと」と言った。天皇の主張を、マッカーサーは受け入れた。日本の統治に天皇の協力が必要だったからだ。戦犯の「線引き」が始まった。国民をだまして日本を戦争に追いやった指導者だけを断罪することになった。もちろん、頂点には天皇がいた。しかし「東條にだまされた」という一言で、天皇は「だまされた者」に化けた。歴史的な喜劇だ。

 日本は「幸せな敗戦国」だった。第1次大戦の過酷な断罪が第2次大戦をまねいたという教訓から、戦勝国は賠償請求を放棄した。冷戦が始まり、日本の戦略的価値が高まったことも一役買った。最小限の代償が、戦犯裁判だった。太平洋戦争の死者は3000万人に達する。この恐るべき犯罪の責任を取って死刑になったA級戦犯は、7人にすぎなかった

 そんな日本が、何が悔しいのか、裁判を検証するという。「『平和に対する罪』という、戦後に作られた法律で断罪したのだから無罪」と叫びたいようだ。形式をとがめて本質を隠そうとするもので、失笑しか出てこない。周とキッシンジャーが言う通り「島国集団だから考えが狭い」のか。本当に「奔馬」が「ビンのふた」を取って飛び出そうとしているのか。韓中日が過去史で衝突する度いつも日本をひいきしてきた、米国の胸中が気になる。「ジャップは最悪」と、また怒っているのだろうか。

鮮于鉦(ソンウ・ジョン)論説委員


 いくらキッシンジャーの口を借りてのこととはいえ、論説委員という立場の人間が日本をジャップ呼ばわりしていいんですかね? 産経新聞だってさすがに紙面では韓国を「チョン」呼ばわりしませんよ。
 最大手新聞が平気でこういう記事を載せる、それが韓国という国なんですね。

 文章表現だけでなく、書かれている事実関係もけっこうひどい。

 まず、中国との関係をめぐって。先に同盟国との信頼関係を揺るがしたのは、極秘裏に中国との関係改善を図っていた米国の方ですよね。
 わたしは怠惰なネトウヨなので安易にウィキペディアを引用させてもらうと、

当時西側でもっとも衝撃を受けたのは日本であった。この時点でイギリス・フランス・イタリア・カナダはすでに中国を承認しており、西独と日本は未承認で特に日本は台湾との関係が深く、まさに寝耳に水であった。しかもニクソンは別の理由から日本への事前連絡をしなかった。当時ニクソン大統領は日米繊維問題で全く動かない佐藤首相に怒っていたと言われていて、国務省は1日前に前駐日大使だったウラル・アレクシス・ジョンソン国務次を日本に派遣しょうとしたがニクソンは反対して、ジョンソン次官は急遽ワシントンに駐在している牛場駐米大使に声明発表のわずか3分前で電話連絡で伝えた。その時、牛場大使は「≪朝海の悪夢≫が現実になった」として唸ったという。


 ニクソン・ショックで置いてけぼりを食らった日本が、慌てて追いつこうとしたのが1972年9月の日中共同宣言だったんじゃないですか。

1971年7月 ニクソン大統領が訪中計画を発表(ニクソン・ショック)
1971年10月 中華人民共和国が国連常任理事国に認められる(アルバニア決議)
1972年2月 ニクソン訪中
1972年9月 田中角栄首相訪中、日中共同宣言
1979年1月 カーター政権下で米中国交樹立

 1971~72年の中国は、世界各国と国交を樹立する「国交ラッシュ」でした。参照→中国網
 ヨーロッパの西側陣営でもフランスは1964年、北欧なんか中国建国直後の1950年代に国交を結んでいます。米国の盟友であるイギリスですら、田中訪中よりも早い1972年3月に中国と国交を樹立しています。
 かたや、米国が中国と正式に国交を結んだのはニクソン・ショックから8年も後。こんなモタモタした米国に付き合うほうがどうかしています。
 こういう背景を知らないまま日本を「ただ乗り」呼ばわりするのは軽率ですし、知ったうえでの発言ならば不誠実です。

 キッシンジャーの「ジャップ」「裏切り者」発言が報じられたのは2006年。当時の記事はいまもいくつかの個人ブログ等に残されています。たとえばここ
 それによれば、キッシンジャーは田中首相の対中外交を「品のない拙速さ」と批判し、同首相が中国の建国記念日に合わせて訪中する計画を非難したとのことです。

 うーん、この構図、いまの東アジア情勢とそっくりじゃないですか。
 西欧諸国の動きに乗じてAIIBに参加を決めた韓国。抗日記念軍事パレードに出席して中韓蜜月を誇示する韓国。そんな韓国に不満を隠さない日米。
 朴槿恵の親中外交を支持する朝鮮日報が、田中角栄の外交を揶揄するのは完全な自己矛盾です。
 しかも田中首相は、朴正煕がやらかした金大中拉致事件を穏便に処理した功績がありますから、朴正煕を崇拝する保守派の朝鮮日報にとっては恩人のような存在のはず。その顔に泥を塗るようなマネをしてどうするんですか。

 昭和天皇の発言について触れたくだりも、日本世論から批判が出そうですね。「東條に騙された」発言だけを強調し、昭和天皇に卑怯者のレッテルを貼ろうとする悪意として受け取られても仕方ありません。
 天皇の「東條に騙された」発言の詳細については→ここ

 戦時中は大日本帝国万歳を叫んで旭日旗を打ち振っていたくせに、戦争が終わった途端「日本に強いられた」「募集業者に騙された」「すべて親日派のせいだ」と被害者ヅラ&他人事を決め込むような国がとやかく言える立場かっての。
 A級戦犯で死刑になった日本人は7人ですが、BC級戦犯として実刑判決を下された朝鮮人は"わずか"148人、そのうち死刑になったのは"たったの"23 人です。韓国の皆さんは「A級じゃないからまし」なんて思っているかもしれませんが、要するにB級は「戦場で卑怯な真似をした罪」、C級は「人間として許されない非道を働いた罪」ですからね。考えようによっては、抽象的な「平和」なんてものを問題にしているA級よりも根源的な犯罪といえるわけで。

 要するに、この論説委員さんにとって必要なのは過去の政治家の発言の表層部分であって、事実関係や引用元の本意なんかどうでもいいんですよね。不誠実な引用がいずれは自分の信用を落とすことになろうとも、記事を読んだ無知な人々の反日感情を刺激できればそれでいい。
 いかにも韓国らしいやり口です。歴史問題では、人権軽視がアタリマエだった朝鮮人社会の現実を後ろに隠し、日本軍の慰安所制度ばかりを騒ぎ立てる。起源説では、昔の日本の学者が一度「ソメイヨシノ済州島起源説」を唱えたことに固執し、あらゆる反証を無視して既成事実化を図る。……テーマは違っても、手法がみんな同じです。

 韓国人って、そういう人たちなんですね。少なくとも、そういう人たちが世論をリードし、多くの国民がそれを許容・支持しているのが韓国という国なんですね。

 自民党の歴史検証委員会については、わたし自身はちょっと微妙な印象を持っていますが、これもいわゆる「歴史直視」の一つのあり方ですから、しつこくそれを要求してきた中韓が文句を言える筋合いではありません。

 米国は今も日本を「ジャップは最悪」と思っているか? …その答えはソンウジョンだって分かっているでしょう。
 米国の行動基準は「国益にかなうかどうか」。国益にかなうと見れば敵対国の元首だって無罪放免にし(東京裁判)、同盟国に断りもなく敵対国と和解(ニクソン・ショック)する国です。
 そしていまの自民党には米国に楯突く意志はありませんし、むしろ国内のサヨクは日本がますますアメポチ化すると騒いでいます。

 逆に、いまごろになって天皇の戦争責任や米高官のオフレコ失言を蒸し返す韓国に対して、当事者である米国はどう思うでしょうね。
 元国防長官が、韓国の某元大統領を「ちょっと頭がおかしい人物」と評した回顧録を出版したのは去年のことでしたっけ。べつのちょっと頭のおかしい韓国人が米国大使を殺しかけたのは今年のことでした。

 自分たちが置かれている危うい立場に気づきもせず、いまだに「日本をサゲればウリナラの道徳的地位が上がって美国からの覚えが目出度くなるに違いない」とナイーブに信じているのだとしたら、視野が狭いのは島国根性の日本よりも半島根性の韓国の方だろうと。
 しかも同じ半島でも、北朝鮮は歪みつつも彼らなりの「根っこ」がありますが、韓国はフラフラした「先っぽ根性」ですからねえ…。
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