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信毎「昔の解釈改憲は良かった。だが安倍、オマエのはダメだ」

2016年2月5日 信濃毎日新聞社説
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160205/KT160204ETI090007000.php

9条改憲発言 虫のいい首相の論法

 陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない―。そう定めた憲法9条2項を改める必要性に、安倍晋三首相が言及した。

 「7割の憲法学者が自衛隊に憲法違反の疑いを持っている状況をなくすべきだとの考え方もある」と、憲法学者を引き合いに出しての発言である。

 昨年、強行成立させた安全保障関連法の審議では、憲法学者からの違憲との指摘に耳を貸そうとしなかった。一転、改憲に向けては推進する材料に使おうとする。虫がいい話だ。

 衆院予算委員会で発言した。9条2項は現実に合わないと指摘した自民党の稲田朋美政調会長に答える形で踏み込んでいる。側近とのやりとりを通して、9条改憲を目指す姿勢を鮮明にした。

 答弁で首相は、国防軍の保持を盛り込んだ自民党の改憲草案に触れ、「自衛権を明記し、新たに自衛のための組織設置を規定するなど、将来あるべき憲法の姿を示している」とした。

 その時々で憲法学者の指摘を使い分ける「ご都合主義」だけが問題なのではない。

 憲法は自衛隊が存在する現実にそぐわないから改めよう―という考え方だ。隔たりを埋めようというのであれば、現実の方を憲法に近づける努力をするのが本来の姿ではないか。

 政府はこれまで、9条の下でも自衛権は認められているとし、そのための必要最小限度の実力組織である自衛隊は「戦力」に当たらないと説明してきた。

 確かに、憲法学の立場から自衛隊は違憲と指摘されている。一方で、創設から既に60年が過ぎ、政府の憲法解釈が広く定着していることも事実だ。

 戦力不保持の制約に基づく抑制的な防衛政策によって歴代政権は憲法と現実の折り合いを付けようとしてきた。歯止めを取り払う改憲論は、国会で積み上げてきた議論をあまりに軽視している。

 安保法の問題点もあらためて浮かび上がらせる。他国軍への後方支援など海外活動が拡大され、米軍との一体化が加速する。実際に運用されれば、自衛隊の実態はますます憲法から懸け離れたものになっていく。改憲が一段と声高に主張されかねない。

 なし崩しに既成事実を積み重ねた揚げ句、現実に合わせるとしてルールを変える。武器禁輸政策の例外を広げた末に「防衛装備移転三原則」を定め、輸出解禁に転じたのと同じやり方だ。乱暴な論法を許すわけにはいかない。

(2月5日)



>昨年、強行成立させた安全保障関連法の審議では、憲法学者からの違憲との指摘に耳を貸そうとしなかった。一転、改憲に向けては推進する材料に使おうとする。虫がいい話だ。

 どっちもどっちじゃないですかね。自衛隊と憲法9条の矛盾についてはダンマリを決め込んで、安保関連法制の違憲性ばかり叫んでいた護憲派のみなさんだって十分にご都合主義です。

> 戦力不保持の制約に基づく抑制的な防衛政策によって歴代政権は憲法と現実の折り合いを付けようとしてきた。歯止めを取り払う改憲論は、国会で積み上げてきた議論をあまりに軽視している。

 つまり、昔の解釈改憲は許せるけれど、現在および将来の解釈改憲は許せないってことですか? ずいぶん虫がいいというか、呑気な主張ですね。一体どこで線引きをするつもりなのか。
 信毎さんは、安倍より前の歴代内閣の解釈改憲を「国会で積み上げてきた議論」と好意的に評価していますが、その実態は、たんに「なし崩し」を許してきたサヨク護憲派の敗北の歴史でしょうに。
 集団的自衛権の行使容認だって、数年後には政府の憲法解釈として定着するのは明白です。結局、護憲派サヨクの皆さんは「憲法を守れ!」と叫んでさえいれば幸せで、その結果については何の責任も反省も感じていないんでしょう。

 我々が直視しなければならないのは、自衛隊が「存在する」現実よりも、自衛隊が「求められている」現実です。自衛隊の実態が変化するとすれば、それは国民や国際社会が自衛隊に寄せる期待の中身が変化した結果です。
 自衛隊が発足した当時は朝鮮戦争という現実がありました。その後は東西冷戦、そして現在は中国の軍拡、北朝鮮の核ミサイル開発、さらに韓国世論までが核保有を叫び始めた現実があります。

 そんな国際情勢の中にありながら、「現実のほうを憲法に近づける努力をしろ」などと真顔で言ってしまえる信毎さんは、どこまでお花畑なんでしょうか。
 せめて中国や北朝鮮が日本にとって軍事的脅威にはならないこと、もしくは軍事力がなくても連中の脅威を退ける方法があることを理路整然と説明できなければ説得力がないはずですが、いまのところサヨクの皆さんが主張する武器は「対話砲」オンリー。
 安倍政権や日本国民すら説得できないほど対話下手な皆さんが、習近平や金正恩を相手に日本の国益を守り通せるなんて、とうてい思えないんですけどね。

 もちろん、憲法の理想に向かって努力することは尊いですが、いまの憲法9条は理想というよりただの幻想にすぎません。いくら護憲派サヨクのみなさんが騒いでも、解釈改憲の流れを全然止められていないのがその証拠じゃないですか。


 現実を直視できないような人たちは国民の支持を得られません。だから彼らは永遠に解釈改憲を防ぐ力を持ちません。
 一方で彼らは、日本国民に改憲恐怖症を植え付けることには成功しています。その結果、日本国憲法はますます現実と乖離し形骸化していきます。
 憲法を守れと言いながら、憲法の無力化に一番貢献しているのがいまの護憲勢力であることを、信毎はさっさと認めたほうがいいと思うんですが、改憲論者=軍国主義者というレッテルに自縄自縛になっている状況では、どうしようもありませんね。
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No title

護憲派政党は、現実を憲法に近づけよと、よく言いますが、どうすれば国民の生命財産の安全を確保しながら、現実を憲法に近づけることができるのかという具体的な方法は提示していません。

安倍総理の自衛隊加憲案には賛成できませんが、自衛隊加憲案を発議するのであれば、池田信夫が提案しているように、国民投票での否決は自衛隊の存在を認めなかったとみなして、日米安保条約、自衛隊法および防衛省設置法など、関連法案を即時廃止すると宣言して発議してほしいです。

これによって、現実は憲法に近づくので、護憲派政党およびその支持者はこの宣言を歓迎するのでしょうか?
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