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靖国譲歩は憲法違反

 「今年の10大ニュース」も出揃った感のあった年の瀬に、安倍首相の靖国参拝という大イベントが降ってきました。
 ほんの2年ほど前のわたしなら、「隣国を刺激して何の得があるんだよ。A級戦犯が問題ならさっさと分祀すりゃいいのに」と無邪気に憤慨していたことでしょうが、いまでは「面白くなってキター!」とすっかりネトウヨです。

 個人的には、靖国神社なんかだれでも好きに参拝すればいいし、A級戦犯の合祀も問題ないと思います。

たとえ話ここから―――

 あなたの父親が強盗殺人を犯して死刑になりました。
 あなたは父親の遺骨を引き取り、先祖代々の墓に納めました。
 ひとさまに迷惑をかけ、家庭内でも暴力の絶えなかった乱暴者とはいえ、あなたを育ててくれた実の父です。今年も命日に花を供えて手を合わせていると、いきなり背後から怒鳴り声が聞こえました。振り返れば事件被害者の遺族です。
「殺人鬼の墓なんぞ拝みやがって。さては『見ててくださいお父さん、ぼくもいつか立派な強盗殺人鬼になってみせます』と誓っていたんだな! おれたちを逆恨みして、いつか復讐しにくるつもりだろう!」
 あなたは困惑しながらも答えます。
「まさか。わたしはただ父の冥福を祈ってるだけです。ここはわたしの家のお墓なんだから、お参りするのはわたしの自由じゃないですか」
 すると相手はますます声を荒らげます。
「おまえが殺人鬼のせがれとして反省しているのなら、われわれ被害者の感情を最優先に考えるべきだろう。被害者の遺族であるおれたちが不愉快だと言ってるんだから自粛するのが当然だ。そうだ、その墓を開けておまえの親父の骨だけ取り除け。そうすれば見逃してやる」
「いやです。これはわたしの心の問題です」
「骨なんかただのカルシウムの塊だ。そんなくだらないものを拝んでなんの意味がある、さっさと捨ててしまえ」
「くだらないと思うなら放っておいてください。どうしてそんなにつっかかるんですか」
「うるさい、これはおれたち被害者の心の問題だ。いつまでも強情を張り続けるのなら街中におまえのことをいいふらすぞ、『殺人鬼の息子がまたなにかしでかそうとしてるから気をつけろ』ってな!」

―――たとえ話ここまで

 強盗殺人の例えはウヨクの皆さんに怒られるかもしれませんが、特亜の人たちにとって旧日本軍人はそういうイメージでしょう。
 靖国に祀られている戦犯者たちは極東軍事裁判によって死刑や終身刑などに処せられました。刑が執行された時点で、彼らの贖罪は終わっているのです。日本は判決に従う義務は負いましたが、刑死者を永遠に憎み続ける義務までは負っていません。
 すでに死んでしまった人間に対して、日本人は非情になれません。日本の場合、事故死者、殺人被害者、刑死者などは魂が荒ぶり祟りをなす「御霊」であるため、より篤く慰霊に務める伝統があります。生前の行為の評価とは関係ありません。慰霊と礼賛はまったく別のものなのです。
 それにA級戦犯は、戦争に関わった全国民を代表して罪を背負った側面があります。彼らの死によって日本は戦争にけじめをつけ、国際社会に復帰できました。そういう意味で、いまの日本は彼らの「犠牲」の上に成り立っています。

 A級戦犯を<国民を騙して戦争に駆り立てた極悪人>と見るか、<日本再生のために殉職した英霊>と見るか、それらがないまぜとなった複雑な思いを抱くか――それはもう国民一人ひとりの思想信条の自由でしょう。他人・他国がとやかくいう問題ではありません。
 まして、中韓はこの問題を政治カードとして利用している気配が露骨です。とくに韓国は日本と戦ったわけではなく、むしろ日本の一員として他国を侵略した立場なのですから、被害者ヅラする資格はないはずです。A級戦犯が問われたのは大東亜戦争における責任であり、韓国併合(1910年)とは関係ありません。たとえば東條英機なんか韓国併合時は26歳、陸軍大学校入学を目指して勉強してた一介の陸軍中尉に過ぎません。

 いまのわたしの認識では、勝算のない戦争を始め引き際を誤って被害を拡大させた当時の為政者たちは、はっきり言って愚かだったように思えます。でも、愚かといえば国民ほぼすべてが愚かでした。他人事ではないのです。
 「ぜんぶ戦犯者が悪い、おれたちは騙されていた無垢な被害者だから関係ない」という考え方をする人は、戦争からなにも学べないでしょう。

 過去の不都合をすべて親日派のせいにして内省を怠ってきた韓国、党の利益を最優先に言論統制でうわべを取り繕う中国。そういった国々と日本はちょっと違うのです。

 靖国問題はこういう背景を抱えていますから、「中韓が嫌だって言うなら参拝しなければいい」「A級戦犯を分祀すればいい」という安易な譲歩は感心できません。日本国憲法が保障する国民の思想信条信教の自由を、外国に踏みにじらせることになるからです。

 安倍首相は諸外国に対して「参拝の意図を粘り強く説明していく」としていますが、中韓はどうせ聞く耳持ちませんし、米欧は靖国参拝そのものよりも結果として東アジアがギクシャクすることを不安視しているだけなので、説明なんか無意味でしょう。

 はっきり言って、日本の首相が神社にお参りしたところで中韓には実害がまったくありません。むしろ、キンペーにとってはさらなる軍拡の口実になるし、パクネにしてみればこれまでの対日強硬政策の妥当性を強調でき支持率復活も期待できます。彼らは<極右のアベ>に感謝すべきです。
 両国は、日本の歴代首相が靖国参拝を自粛してきたこの7年間にも焼き討ちデモやら領海侵犯やら慰安婦像やら、好き放題に反日行動を繰り返してきました。日中、日韓関係が冷え冷えなこの状況で、これまで以上の強硬姿勢を見せなくては日本にナメられる、でもやりすぎると自分たちの首を締めかねない、というジレンマを彼らは抱えることになるはずです。悩ましいところでしょう。

 27日付の信毎にちょろりと書いてありましたが、日本政府は中韓に対して「首脳会談に応じるなら靖国には参拝しない」と水面下で打診していたのだそうで。両国にあっさり拒否されて首相が開き直ったという流れのようですが、日本側から靖国を外交カードとして使おうとするなんて、これまでの政府には見られなかったしたたかさです。これからの日本はこういう「したたかさ」と「開き直り」が必要なのではないでしょうか。
 我が国は、日本人としての信条はきちんと貫く一方で平和的な国際貢献をしっかりと続け、世界(特亜を除く)からの信頼を太く強くしていくのが一番です。
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テーマ : 靖国参拝
ジャンル : 政治・経済

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