ウヨクとサヨク、「言論の自由」に自覚的なのはどっち?

「ネット上の争いでは、リベラルは99%負ける」 。
右からも左からも興味を誘えるいい見出しですね。

ハフィントン・ポストに出た、津田大介氏へのインタビュー記事です。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/07/daisuke-tsuda-interview_n_12383414.html

ネット上ではウヨクが元気でサヨクは目立たないことをわたしも感じていましたが、自分の性行で閲覧ジャンルが偏っているだけなのかもしれない、と思っていました。
実感が現実とずれていないことを知ってほっとしました。

ネット上ではなぜ保守の方がリベラルよりも強いのか。津田氏によれば以下の通り。
  • 保守は「自分たちは言論を抑圧されている」という意識がある。だから自らの関心事について熱心に勉強し、自分たちの思想や目指すものを熱心に主張しようとする。
  • かたやリベラルは、テレビや新聞で依然既得権益を確保しているため、そこに安住して当事者意識がない。ITなど新しい伝達技術を敵視する傾向も強く、情報発信に不熱心。
  • そして両者が論争になれば、リベラルは「多様性の尊重」を理念として掲げている以上、保守の主張も多様性の一つとして認めざるを得ない。無理をして相手を否定しようとすると、欺瞞呼ばわりされてしまう。土俵が違うからほとんど勝ち目はない――というわけです。

筋の通った分析だと思いますね。わたしの実感に近いです。
リベラルの人たちの態度って、いろんな矛盾を含んでるんですよね。
自国の与党や首相を独裁呼ばわりしておきながら、本当に独裁をやってる他国にはやたら融和的な矛盾。
自国の与党や首相を説得することもできないのに、いざ他国に攻められそうになったら「対話すればなんとかなる」と信じて疑わない矛盾。
軍属が一人事件を起こしただけで「米軍は出ていけ」と逆上するくせに、コリア国籍者がいくら罪を犯しても総連や民団に抗議しない矛盾。
企業や国家を敵視するくせに、給与や福祉サービスはもっとよこせと要求する矛盾。
教授の椅子とか放送免許とか記者クラブとか押し紙とか、さまざまな既得権を握ってるくせに弱者の味方ヅラする矛盾。

彼らの仇である自民党も、党是と現実のはざまでいろんな矛盾を抱えていますが、それなりに実務をこなしていますから幹部たちの発言には説得力がある。実務を言い訳にできないサヨク野党こそ、主張を見直して矛盾を解消するなり、他者を説得できるだけの理屈を整えるなりしなければならないのに、あまりそこには関心がない感じです。

彼らが力を入れていることと言えば、「子どもたちの未来のために」「子育て中のお母さんたちは」「お年寄りがいきいきと」――なんてかったるい物言いで有権者に取り入るか、街頭で「米軍は出ていけ」「アベ政治を許さない」「9条を守れ」「日本しね」と騒ぎまくるかのどちらか。さもなければ日曜朝のテレビでインテリぶったおっさんどもがしたり顔で愚痴を言い合ってるイメージです。

このインタビュー記事のコメント欄に、典型的リベラルな感じの方の投稿がありました。
失礼ながら引用させていただきます。

現代の日本人は、自由や人権の尊重される世の中が、水や空気と同じく
「あって当たり前」
「どれだけ軽視しても絶対に壊れない不滅の秩序」
であると錯覚している部分があるのではないでしょうか
だからヘイトスピーチや、過激な国粋的、民族主義的、全体主義的思想を平気で主張する、あるいは黙認、追認する
自由や人権や平等を享受できる日本(少なくともその実現に邁進してき戦後日本)の当たり前の風景が、人類が過去流してきた大量の血と汗と、膨大な屍の上で、ささやかに実った果実であること、
このささやかな果実にすらありつけず今も世界中で血が流れ続けていることを今一度私たちは認識することが必要と思います
誰かを排斥したその次には、もしかしたら自分や家族が排斥の対象になるかも知れないという想像力が欠けているように思います
平和ボケという言葉はかつてはもっぱらリベラルの側に投げかけられるものでしたが、今では保守、右翼の人々に一層似合う言葉かも知れないと感じています



この文章、リベラルの多くは「そのとおり、いいこと言う!」と共感するでしょうけど、津田さんが言ってる「土俵が違うのでリベラルは保守に99%勝てない」のいい例だと思いますね。

>現代の日本人は、自由や人権の尊重される世の中が、水や空気と同じく
>「あって当たり前」
>「どれだけ軽視しても絶対に壊れない不滅の秩序」
>であると錯覚している部分があるのではないでしょうか

錯覚してるのはリベラルの方でしょう。桜井誠とかが「在日は出ていけ」と叫んでいるのは、このままでは日本人の自由や人権が外国人に奪われると危機感を抱いているからです。
日本人の自由や権利を守るためにも、いざとなれば血や汗を流すことも覚悟すべしと訴えているのです。

>誰かを排斥したその次には、もしかしたら自分や家族が排斥の対象になるかも知れないという想像力が欠けているように思います

思想が異なる他者を排斥し抑圧してきたのはおまえらリベラルじゃないか、というのが保守側の主張です。
総連や民団を批判するのは保守の自由。その保守を批判するのはリベラルの自由。そのリベラルを批判するのも保守の自由。
あとはどちらの主張が説得力を持つか、日本の国益にかなっているかを国民に判断してもらえばいい。
「差別だ」「民族主義だ」「ファシズムだ」――安易なレッテル貼りで保守の議論を封じ込めようとするリベラルは、「売国奴!」と連呼するしか能のない雑魚のネトウヨと同レベルです。ボス格である保守論客には勝てないでしょう。

極右wの安倍政権のおかげでヘイトスピーチ規制法が成立しましたから、「ヘイトスピーチをするな」という批判は正当です。けれどそれは相手の発言がヘイトスピーチであることをきちんと論証できることが前提です。国粋主義や民族主義に至っては、それに関連する主張が法律で禁止されているわけではありませんから、それらがどうして日本の不利益となるのかをきちんと指摘できなくてはなりません。あ、言っときますけど「軍靴の音ガー」は聞き飽きましたので。
考えてみれば、共産党が大きな顔をしていられるこの日本で、民族主義政党や全体主義政党が存在を許されない理由はないですよねえ?
……そういう面倒くさい議論に応じる気力と根性が今のリベラルにあるのかどうか。そこを津田さんは問題提起しているのだと思います。

特亜諸国の実態が広く知られるようになり、リベラルが弱体化してくれたおかげで、保守はだいぶ自己主張をしやすくなりました。言論の自由のありがたさを実感し、さらなる権利拡大を目指して張り切っているのはむしろ保守側なんですよね。
現実社会ではまだまだリベラルの圧力が強く、愛国的な言動はしづらいのが現実です。デモやイベントでもないのに旭日旗Tシャツなんか着て歩いてたらちょっとアレですもんねえ。

…そう、ぜいたくなんですよ。リベラルの皆さんが「日本しね」とか「安倍は人間じゃない、叩き斬ってやる」とか叫んでも平気でいられるのは。
そのうち、テレビや新聞でも保守がリベラルを凌駕すれば、「民族差別だ!」のレッテルパワーと「売国奴だ!」のレッテルパワーが逆転するかもしれません。
そんな世界が嫌ならば、リベラルのみなさんは、せめてわたし程度のにわかネトウヨは調伏できるようにがんばってほしいものです。

テーマ : サヨク・在日・プロ市民
ジャンル : 政治・経済

「わさびテロ」があぶりだす韓国人の日本蔑視

大阪市場ずしのワサビ騒動は、なかなか興味深いですね。

始まりは先月30日ころからネットでの噂が取り上げられるようになったことのようです。いまさらですが、時系列を追ってみましょう。

10月1日、まとめ系サイトで話題になり始める。

億ったー
【悲報】市場ずし難波店のクチコミが外国人の苦情だらけな件
http://okutta.blog.jp/archives/6948555.html

ゴゴ通信
大阪の寿司屋が韓国人客にとんでもない嫌がらせ行為で炎上 大量のわさびを入れたり差別発言
http://gogotsu.com/archives/22233

10月2日、韓国メディアが取り上げ始める。

インサイト
日本大阪寿司屋で「韓国人」相手に繰り広げられる「わさびテロ」
http://www.insight.co.kr/newsRead.php?ArtNo=77253

同日、運営企業が公式発表。外国客へのわさび増量を認め謝罪するも、差別の意図は否定。
http://ichibazushi.com/

10月3日、日韓の大手メディアも取り上げ始める。

朝鮮日報コリア語版
「韓国人に”わさびテロ”と言いながら嘲笑―日本、大阪の寿司店論議」
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2016/10/03/2016100300898.html

NHK
外国人客に多めのわさび すし店運営会社が謝罪
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161003/k10010715561000.html

ハフィントン・ポスト日本語版(執筆者:吉野太一郎)
市場ずし難波店、外国人観光客に"わさびテロ"? 運営会社が事実認め釈明
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/02/ichiba-sushi-wasabi-terro_n_12298186.html


この騒動は、発端がネットであるせいもありますが、どうもあやふやなところが多すぎます。

市場ずしが一部の客に向けてわさびを多めに出していたのは、会社側も認めている所だから議論の余地がありません。でもそれ以外の点は、何がなんだかどうもよく分からない。

10月3日付けのハフポストによれば、騒ぎの情報元の一つであるらしいGoogleのレビューで店に対するクレーム投稿は数百に上っていたようですが、炎上後の口コミはすべて削除されたのか、わたしが確認した10月8日夕方の時点では難波店への口コミは17件、直近の投稿は3週間前のものでした。
会社側は「外国人客に対して一年以上前からわさびを増量していた」と説明していますが、難波店のGoogleレビューで韓国人から寄せられた批判的感想は「注文した品をなかなか持ってこない」「料理の出し方が悪い」といったものであり、ワサビが多すぎるとか陰口を叩かれたという苦情はゼロ。韓国人ながら★5つをつけている人も少なくありません。
ブログでも好意的に評している韓国人を見つけました。こちらとかこちら(ともにコリア語)。


それでもあえて嫌がらせ行為が事実だったと仮定したうえで、犯人を想像してみましょうか。
韓国や中国からのお客は大切なお得意様であり、店はコリア語のメニューも用意していたくらいですから、店ぐるみや会社ぐるみでの「犯行」は考えられません。となると店の売り上げに責任を持たない人物の仕業でしょう。

寿司職人は狭い店内のカウンター越しに客とじかに接する立場です。客からクレームをつけられたら逃げも隠れもできませんし、上司や同僚の目もあります。日本語をうまく話せず寿司に馴染みのない外国人なら泣き寝入りするだろうと踏んでいた可能性も無いわけではありませんが、間違えて日本人に「テロ」してしまう危険性や、弁の立つ在日コリアンに指摘される危険だってあります。土地柄、在日ヤクザさんに絡まれる恐れだってあるはずです。
それだけのリスクを冒してまで外国人に嫌がらせを続けていたとすれば、「犯人」は相当性格がねじくれた人物ですから、もっと早くにクビになったり、問題になっていても良さそうなものです。それとも「犯人」はつい最近入った職人なのでしょうか。

しかし当初の韓国ネットメディアでは、「わさびテロ」の店舗として難波店だけでなく道頓堀店(=正しくは千日前店)の名が挙がっており、千日前店では4週間前から「わさびテロで有名なお店」などの書き込みが見られます。「犯人」は複数いたのか、それとも一人の犯人が店を掛け持ちしていたのか?

…そんな無理な想像を働かせるより、「職人さんは外国語が苦手だったので、客にいちいち好みのわさびの量を尋ねることを避け、彼なりに気を利かせて増量を常態化させていた」と理解した方が素直な気がするんですけどね。

ま、問題の店を利用したことすらない外野がいくら詮索したり想像したりしてもあまり意味はありません。正確なことを知るには第三者の厳しい目で事実関係を調査検証するしかないでしょう。
しかし会社や日本のメディアがそこまでやることはないでしょうし、日本世論が積極的に店側を擁護する雰囲気もありません。
比較的冷静にネット世論を分析している日本人の中にも、「「市場ずし」がワサビを大量に入れて出した問題は、韓国人観光客への差別が目的ではない気はする」と結論づけておきながら、店員が客にワサビで嫌がらせしていたことは事実と認定し、運営会社の釈明について「日本人にも被害をおよぼしたことを隠すために、外国人だけ区別したという主張を選んだ」のではないかと推測したうえで、そこに日本人の差別意識を見ようとする人がいたりします。→こちら
うーん、わたしはあの釈明文から差別の匂いは感じなかったけどなあ。ワサビの辛さが原料やネタや人によって大きく変わるように、ものごとへの感度は人それぞれですね。

一般的に日本人は事実関係を重視しますから、たとえ同胞が外国人にイチャモンをつけられていたとしても、ある程度証拠が揃わないうちは擁護に力が入りません。ことに差別問題では、下手に首をつっこめば自分まで叩かれる危険がありますから慎重にならざるを得ません。
ラーメン屋だって麺の硬さだのトッピングの種類や量だの事細かく指定できるこのご時世で、刺激物であるわさびを、相手は外国人だからという理由だけで一方的に増量したんだから、ずさんな対応だったと批判されても仕方ないんじゃないの――なんて他人事のような正論が先に立ちます。
もしこれが反対に、日本人客が「韓国の店で大量に唐辛子を入れられた」と訴えた事例だったらどうでしょう。韓国世論は間髪入れず「捏造だ」「妄想だ」「侮辱だ」「謝罪しろ」と反撃に出たに違いありません。実際、その手の事例は複数あるわけで(参考:日韓問題初心者向け)。

相手から批判されたら、事実関係はさておきまず反撃。これは自己防衛の方法としては正しいのかもしれませんね。韓国みたいなのが相手の場合は。
身内といえども無条件に擁護しない姿勢は確かに理性的で公平な態度ではあるけれど、それが評価されるのは理性と公平性に価値を認める社会の内部に限られます。案の定、日本側が対応にもたついているすきに韓国側は世論とメディアが団結して今回の騒動を「民族差別の証拠」として既成事実化し、勢いを駆って阪急バスまで叩き始めました。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/06/hankyu-bus_n_12370072.html

この構図、何かに似てませんか。そう、慰安婦問題とそっくりなのです。
案の定、さっそくハンギョレのキル・ユンヒョン特派員がこれら話題を安倍首相の毛頭発言とからめ、反日コラムに仕立て上げてきました。

2016.10.08 ハンギョレ日本語版
[記者手帳]日本の嫌韓と韓国の反日
http://japan.hani.co.kr/arti/international/25349.html

わさび・韓国人卑下するバス乗車券など日本の根深い嫌韓と 
日本の政治家の妄言に反応する韓国の反日は異なる 
さらに気がかりなのは第2韓国学校の見直しなど公的な嫌韓政策


(略)
 最近、日本国内の嫌韓の流れに敏感に反応せざるを得ない在日同胞のフェースブックの友人たちから、相次いで不快な話を聞いた。一つは、韓国人観光客が多く訪れる大阪の「市場寿司」難波店で、「韓国人観光客が日本語がわからない様子だと、従業員同士で『チョン』とあざ笑いながら料理を作る。わさびが多く入った寿司を食べて苦しい顔で涙を流すお客さんを見て、『あの顔見た?』と言いながら笑っている」という内容だった。

 それでなくとも息をすることすら苦しい毎日なのに、急激な疲労感に襲われて記事にしなかった。再び数日後には関西地域の大手バス会社である「阪急バス」の従業員が、4月19日、大阪梅田から兵庫県の有馬温泉に向かう韓国人のバス乗車券に「キム・チョン」という名前を書いたというニュースを聞いた。キム・チョンを日本語に訳すと、「鈴木チョッパリ」(下駄をはいた奴という意味で日本人を卑下する言葉)になるだろう。バス会社側は6日、日本のメディア取材に「聞こえたまま入力したもので、悪気はなかったと考えている」と釈明したが、その言葉を誰が信じるだろうか。(略)



事実確認は一切せずに韓国側のネットの噂を丸呑み。でも日本企業の釈明は「その言葉を誰が信じるだろうか」と一刀両断。

チョッパリなんて名前の日本人はいませんが、チョンもしくはチョンに似た響きの名を持つ韓国人はいくらでもいます。阪急を責める前に、せめて当事者であるキム氏の下の名前やそのときの言い方が「キム・チョン」と聞こえる可能性がなかったかどうかくらいは検証すべきなのに、この件を報じた韓国メディアはハンギョレを含めどこもそれに触れていません。

 多くの日本人が、韓国には「反日」があるではないかと反論するだろうが、韓国の反日には日本の嫌韓のような他の民族に対する差別・蔑視・呪いの感覚はない。韓国人のほとんどが日本人の誠実さや勤勉さを尊敬しており、毎年ノーベル賞受賞者を出している日本の基礎科学の底力に驚嘆している。反日感情が噴出するのは、日本が過去に犯した植民地支配と侵略の歴史に対し、正しく謝罪する姿を見せないような印象を与えるときくらいだ。過去の歴史的経緯を見ても、韓国は日本を侵略して殖民支配したことも、言語や文化を奪おうとしたこともない。また、首都に大地震が発生した際、怪しそうな人に「15円50銭」と言わせて、正しく発音できなかった人を虐殺したこともない。



自分たちは間違っていない。そう言い切ってしまえるところに、われわれ日本人との断絶があります。
キル記者は「韓国人は日本の誠実さを尊敬している」と言います。実際、韓国人の不誠実さを嘆き、日本を見習うべきだと訴える声は、韓国メディアからたびたび聞かれます。
だったら日本人が歴史に対しても誠実である可能性、寿司屋やバスの利用客に対しても誠実である可能性を考慮してもよさそうなのに、それらについては「誰が信じられるだろうか」と頭ごなしにバッサリ。結局、自分たちに都合のいい日本人観を手放す気は毛頭なく、他にも日本を叩ける差別ネタがあればフル活用する気が満々なわけです。

そしてキル記者は、2012年以降は日本へ行く韓国人観光客が増加していること、逆に韓国に行く日本人観光客が減少していることを根拠に、「韓国人が日本を好いているのに、日本人は一方的に韓国を嫌っている」と印象づけます。

 韓国人がどれくらい日本を好きなのかを示す統計がある。最近3~4年間の急速な関係悪化にもかかわらず、日本を訪れた韓国人の数は、2012年の204万人から、2013年には245万人、2014年には275万人、2015年には400万人に急激に増えている。今年は8月までで、すでに328万人が日本を訪れた。この勢いだと、今年日本を訪れる観光客の数は500万人を超えるかもしれない。これに比べて韓国を訪れる日本人観光客は2012年の351万人から2013年には274万人、2014には228万人、2015年には183万人に急速に減った。



…なんですかそりゃ。じゃあ[訪韓した日本人数>訪日した韓国人数]だった2012年以前=第2次安倍政権以前は、日本人が熱心に韓国を好いていた一方で、韓国人は日本を嫌ってたという解釈が成立しちゃいますけど、それでいいんですか?
日本人観光客の減少は確かに嫌韓ムードが影響しているとは思いますけど、最大の要因は為替相場でしょうに。
訪日韓国人の増加が日本への愛によるものだとしても、ではなぜ日本は韓国人に愛されるのか? それはほとんどのお店が韓国人をきちんと「おもてなし」してくれるからでしょう。つまり、今回の「テロ」疑惑がたとえ事実だったとしても、それは一部の例外であることを示しています。
ほとんど論理が破綻しているにもかかわらず、キル氏は堂々と筆を進めます。

 問題は、このような現実に対処し、管理していく日本政府の姿勢だ。 最近、日本では「ヘイト・スピーチ防止法」などが施行され、大規模な嫌韓集会は減少した。常識的な日本人なら、当然わさびとチョン事件を恥ずかしく思い、対策を考えているだろう。

 一方、日本政府は、国が直接乗り出して高校無償化の適用対象から朝鮮学校を除外するなど、露骨な民族差別政策を展開している。これらは対北朝鮮制裁の一環ともいわれているが、韓国も例外ではない。右翼の小池百合子・東京都知事は前任の舛添要一知事が事実上決定した第2韓国学校の敷地貸与案を見直す方針を示した。

 今月3日、日本の安倍晋三首相は、日本軍「慰安婦」被害ハルモニ(おばあさん)に「お詫びの手紙」を送ってほしいとの韓国の要求に、「毛頭考えていない」と言い放った。米国が同じ要求をしてもそのような言葉を使っただろうか。安倍首相が自ら示してくれた韓国に対する根深い蔑視感情を考えると、その国の国民が、韓国人が食べる寿司にわさびを多めにいれたり、乗車券に「チョン」と書いたとしても、それほど驚くべきことではない。



安倍政権が成立させたヘイトスピーチ防止法に言及しておきながら、そのことは評価せずに他の気に食わない政策や発言ばかりをあげつらう。そして今回の「テロ」疑惑と結びつけ、「日本人は上も下も差別主義者ばっかりだ」と印象づける。理屈を超越した見事な朝鮮論法です。
韓国の知的エリートがこういう「不誠実」な記事を平気で書くから、わたしみたいな嫌韓ネトウヨが増えるのです。

キル特派員は「われわれが日本を嫌うのは歴史問題だけだ」と言いますが、反対ですよね。あなたがたは自分たちの反日感情をすべて歴史問題に結びつけて正当化しているだけです。
一流紙がこんな記事を載せるくらいですから、今回の騒動が韓国人のただの被害妄想、下手すりゃ悪意ある中傷だったとしても、わたしはまったく驚きませんよ。

テーマ : 韓国について
ジャンル : 政治・経済

ハンギョレの「合意固辞論」が陰険すぎて哀れなレベル

ハンギョレ新聞の東京特派員、キル・ユンヒョンという記者が、カッとなると見境がなくなる韓国人の典型ともいえるすばらしいコラムを書いてくれました。

2016.10.07 ハンギョレ日本語版
[特派員コラム] 12・28合意と決別しよう
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/25340.html

コラムの中でキル氏は、例の安倍首相の国会答弁をテレビで見ていて最初は言葉の意味が分からなかったこと、それが「毛頭=毛の先ほども」であることを教えられて「堪えきれない怒りとこの上ない無力感」に襲われたと述懐しています。
われわれ日本国民にとっては、「毛頭」という言葉に挑発的な意味はさほどありません。安倍首相の言い方も、べつに当該フレーズを厭味ったらしく強調したわけではありません。安倍さん自身、韓国世論がこれほど猛烈に反発するとは思っていなかったんじゃないでしょうか。

シンシアリー氏の解説によると、韓国では物事をキッパリ言い切るのは上の者(甲)が下の者(乙)に接するときの態度だそうで、つまり今回の韓国の火病ぶりは、日ごろから日本を下に見ていたことの証拠なのですね。

キル特派員によると、韓国社会では12・28合意について、「合意なんか破棄しろ」派と「あれこれ追加要求すればいい」派とに分かれて対立していたのだそうです。
…えっと。「合意をそのまま履行しよう」派はゼロだったという理解でいいんですかね?

分かってたつもりではいましたけど、韓国の皆さんってほんと、社会性に欠けた人たちなんですね。「最終的かつ不可逆的に解決」との文言がある以上、合意にないことを追加要求してしまえば、その時点で合意違反のそしりを受けても仕方ないでしょうに。

ウリナラは日本よりも上の存在だから、いくらでも追加要求していい。
それなのに日本は下の分際で、ウリナラの要求をキッパリと断りやがった。
せめて断るにしても、下相応の口の利き方ってものがあるだろう。
無礼千万なチョッパリめ、いったいどうしてくれようか。

…というのが、キル記者の「堪えきれない怒りとこの上ない無力感」の中身でしょう。
これ、純粋な民族差別ですよね。
日本が戦犯国家だからとか、日本は過去を真摯に反省していないからとかいう理由で正当化できるものではありません。

合意に不満なら、日本に謝罪して10億円を返還するのが道理というものでしょう。
でも、キル特派員が提言する「決別」方法はまったく違うんですね。

 これからどうすべきか。第3の道を提案してみる。名付けて「合意固辞論」である。

 韓国政府は、日本側に傾いた12・28合意という不利な戦場から組織的に退却すべきだ。この合意を何とか正当化しようとする痛ましい努力はやめてほしい

 まず、「和解・癒やし財団」は日本政府から受け取った10億円の執行を停止し、状況を静観しなければならない。さらに、日本政府の関心事である少女像の問題について、もう少し原則的な立場を明らかにする必要がある。韓国は過去の合意で「少女像について関連団体との協議などを通じて、適切に解決されるよう努力する」としただけで、移転そのものを約束したことはない。安倍首相の言葉をそのまま返すと、少女像の移転は「(合意)内容の外」である。

 政府は合意で「国際社会において、この問題について互いに批判・非難することは控える」と約束した。この約束は、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)などの民間団体が女性の普遍的な人権懸案である慰安婦問題を解決しようとする国際的な努力まで拘束するものではない。政府は、民間団体の活動を今よりも積極的に支援する必要がある。慰安婦問題という歴史的な痛みを経験した韓国社会が、最終的に到達すべき目標が12・28合意でないなら、徐々に、しかし明確な方向性を持って、合意と決別していかなければならない。



彼の主張を整理すると、

1.日本政府から受け取った10億円の執行を停止する。
2.状況を静観する。
3.慰安婦像に対して原則的な立場を明らかにする。
4.政府が民間団体に出資して国際社内でも反日活動を強化する。

…「名付けて合意固辞論である(キリッ」とか「明確な方向性をもって決別せよ(ドヤッ」とか言ってますが、日本に10億円を突き返すわけではなく、正式に合意破棄を通達するわけでもない。慰安婦像の移転を断固拒否すると宣言するわけでもない。「もう少し原則的な立場」って、なんですかそりゃ(失笑。
要するに、日本との和解に向けた努力をのらりくらりとサボタージュし、裏から手を回して合意をなし崩し的に踏み倒そうってことですよね。うっわぁ、ヤクザ。陰険。かっこわるい。

そんな卑怯なマネが国際社会で通用すると思ってるんですかね。
…思ってるんでしょうね。いままで韓国がいくらゴネても日本は懐深く受け止めてくれましたもんね。それこそが韓国が上で日本が下である証拠だったわけですもんね。

でも、それがもう通用しないことは、他でもない安倍首相の「毛頭」発言がはっきりと示しているのです。さらに、首相の発言を日本の世論が受け入れています。質問をした民進党だって、べつに挺対協の肩を持ってるわけじゃない。あの河野洋平さんですら「もう少し言い方があっただろうに」とボヤいてるだけ。
日本の一部のサヨク団体は、安倍首相に手紙を書くよう要求する声明を出しましたが、それを報じるメディアの反応は韓国側すら冷ややかでした。

2016.09.29 ハンギョレ日本語版
日本の市民団体、「安倍首相は慰安婦被害者に謝罪の手紙を」
http://japan.hani.co.kr/arti/international/25273.html


28日「慰安婦問題解決の会」緊急記者会見 
被害者たちの本質的な要求との隔たりあり、根本的な解決策にはならず


(本文前略)
 しかし、被害者女性たちが12・28合意を拒否する理由が日本首相の手紙の有無ではないことを考えた時、彼らの運動には根本的な限界があると言わざるを得ない。
 
東京/キル・ユンヒョン特派員



オイッ! 貴様か、キル・ユンヒョン!
書いても無駄な手紙なら、安倍首相が拒絶するのは当たり前じゃないか!
無意味な手紙を要求し、それを拒否されたからといって逆上し、卑怯な手を使って約束を踏み倒そうとするあなたがたに、他人の「誠意」だの「真正性」だのを要求する資格があると思うのか!
…あると思ってるんでしょうね。韓国のみなさんは。永遠に日本は下だから。

でも実際は、左派の雄たるハンギョレすら「合意を堂々と破棄せよ」と言えなくなっている時点で、もう実質的に韓国の負けでしょう。
立場の上下ってのは、結局のところ力関係で決まるんですよ。国力とか経済力とか外交力とか。
朴槿恵政権は限界まで反日外交を繰り広げて挫折しました。米国の人権派大統領、国連の韓国人事務総長という「追い風」があったにもかかわらず。
韓国が勝てなかった理由は3つあります。

1.日本を挑発することはできても、強制する力がなかった。
2.韓国国内と国際社会とは、価値観の物差しが違った。
3.勝敗ラインの設定が無謀もしくは曖昧すぎた。

キル特派員は12・28合意を「最終的に到達すべき目標」とは認めないと言っていますが、では彼らの目標は何なのか。それは実現の見込みがあるのか。
合意に反対してる韓国人の中で、そのことをきちんとわきまえている人って、たぶん皆無なんじゃないですかね。
だから、周囲に不幸を撒き散らすことはできても、自分たちは満たされない。永遠に勝利を実感できないまま、腹一杯にどす黒い恨みばかりをつのらせる。
まさにヘル朝鮮。地獄ですね。

国家の威信をかけた戦いで勝てなかったのに、民間レベルの嫌がらせで日本政府を動かせるわけがありません。本当に日本政府を屈服させたければ、日本の国内世論を抱き込んで内部から突き動かすしかありませんが、キル記者の提言する戦略は余りに薄汚なすぎて、日本国民の嫌韓を助長することしかできません。
まして、国際社会を舞台に民間レベルでさらなる反日を展開するとなれば、あのフライブルク市への慰安婦像計画のように、泥沼の戦いになります。その場合、韓国側が先に合意を踏み倒したという事実は、かなりのハンデになるでしょう。
人を呪わば穴二つ。日本の非道徳性を訴えているつもりの行動が、韓国人の陰湿さ、無責任さ、幼稚さをみずから世界に知らしめることになるのです。

・・・などと願望まじりの将来展望をしてみましたが、どうなることやら。
最後に、朝鮮日報のコラムを引用しておきます。

2016/10/06 朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/10/06/2016100601120_2.html

【コラム】韓国唯一のノーベル賞が平和賞なのは偶然ではない

(前略)

 100年余り前、西洋の宣教師が撮影した韓国の姿は乳をあらわにした女性たち、数カ月は水浴びしていないであろう子どもたち、ふん尿だらけの光化門通りだった。それに比べれば現在の韓日の差は縮まった。それでも格差は存在する。韓国が気付かないだけだ。韓国人は「世界で唯一日本を見下す韓国人」という言葉を聞くと悪い気はしない。そんな声に酔う人もいる。実はそこに「おかしな韓国人」という言葉の意味がひそんでいる。実際には日本を見下す国など世界に存在しないからだ。日本を見下すためには日本に対し無知でなければならない。ろくに知らずに大言壮語して虚勢を張る人だけが日本を見下すことができる。
(以下略)

楊相勲(ヤン・サンフン)論説主幹


続きを読む

テーマ : 従軍慰安婦性奴隷制問題
ジャンル : 政治・経済

ダメ元おねだりで自縛自爆の韓国外交部がアホすぎる

やっぱり韓国政府ってアホだったんだなあと思いました。
韓国外交部が「安倍首相から元慰安婦に謝罪の手紙を出してほしい」と公言し、安倍首相が国会答弁で「そんなことは毛頭考えていない」とキッパリ断った件です。

2016年 10月 04日(火) 聯合ニュース

合意履行努力に冷や水 安倍首相の手紙拒否に困惑=韓国

【ソウル聯合ニュース】安倍晋三首相が3日の衆院予算委員会で、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる昨年末の韓国との合意の追加措置として、慰安婦被害者への謝罪の手紙を求める声があることについて、「毛頭考えていない」と断固として拒否したことを受け、韓国政府は戸惑いを隠せずにいる。

韓国の外交部関係者は4日、「安倍首相の発言について、どのような立場を表明するか議論している」と伝えた。



国会中継を見る限り、安倍さんの「毛頭」発言のニュアンスは断固ッというよりサラリって印象でしたけど。
それにしても、韓国外交部は立場表明をどうするかいまごろ議論って…断られた場合のことを想定してなかったんですかね。
そもそも、安倍首相の「謝罪」をどういう形で表現するかは、昨年末の合意に至る協議の過程でガッツリ話し合われたはずです。日本政府が追加要求に応じる見込みがあるかどうか分かりそうなものですが。

日本政府としては、合意が結ばれた時点で慰安婦問題は解決し、10億円を支払った時点で義務は果たしてしまったのです。元慰安婦の一部がゴネ続けようがどうしようが、それは韓国の国内問題。わざわざ追加の手紙を書くメリットは何もありません。

そうした日本側の立場を理解できていなかったとしたら、韓国外交部の官僚・閣僚は外交官として落第ですね。外交のことよりも自分たちの努力を国内にアピールすることしか頭にない。だから結果を先読みできず、いざバッサリ断られてから慌てふためく。アホですね。

これほど無計画な韓国政府のことですから、もし日本が要求に応じた場合にはどうなっていたか。
アジア女性基金を蹴った挺対協が、二番煎じの手紙なんかで軟化するはずがありません。無理を言って安倍首相に手紙を書いてもらったのに説得できませんでした、じゃあ言い訳がききません。韓国政府のメンツは丸つぶれ、日韓関係は再び凍りつき、韓国の国際的な信用は地に落ちることでしょう。
……なんて考えるのは、日本人的思考でしょうね。

もし手紙が通用しなかったら追加の「誠意」を要求すればいいだけだし、たとえ元慰安婦を説得させられなくてもそれは戦犯国日本の誠意が足りないせいだからオレたち責任ないし、むしろあの厄介な合意を実質的に骨抜きにできたオレたちスゲー、国民の皆さん褒めて褒めて!
ってのが韓国政府の役人たちの思考回路でしょう。

 韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は先月29日の定例会見で、「慰安婦被害者の心の傷を癒やす追加的な、感性に訴える措置に期待している」と表明していた。

 だが、安倍首相がこうした要求を断固として拒否し、韓国政府は難しい立場に立たされた。安倍首相の発言を受け、合意に対する韓国内での世論がさらに悪化するとみられ、合意を受け止めるよう被害者を説得する作業もより難しくなった。

 また、韓国政府は北朝鮮の核実験に対応し、韓国と米国、日本3カ国の安全保障協力の強化に向け、日本との関係を改善する方向に方針を決めており、合意に含まれていないことを日本側に強く求めることも容易ではない状況だ。



「ダメモトでゴネてみる」っていう韓国式交渉術は、気弱な相手(=乙)なら存分に効果を発しますが、そうでない場合はどんどん自分たちの首を締めることになります。
韓国自身もそれを知っているからこそ、中国に向かって朝鮮戦争の責任を追及したりはしないわけで。
それだけ、日本はいまだに韓国からナメられているってことですね。

聯合ニュースの記事にはこんな文章が混ざっていました。

 日本首相の謝罪の手紙は合意に含まれていない。だが、合意当時、岸田文雄外相が発表した安倍首相の謝罪を手紙の形にするよう求める意見を激しい表現を使って拒否したのは、謝罪の真意を疑わざるを得ないとの見方が出ている。



安倍の態度が悪いからあの謝罪は謝罪とは呼べない、だから合意に違反しているのは日本の方だ! と言いたい気持ちがとてもよく伝わってきます。いやー、素晴らしく韓国的で、なんだかほっとしますね。
安倍首相が嫌々ながら謝罪した、その事実こそが日本政府の誠意であり、韓国が勝ち誇るべき戦利品だと何度言えばわかるのか。

さらに韓国の国連大使まで「慰安婦問題の国際的議論は終わっていない」などと妙なことを言い出しました。

2016年 10月 04日(火) 聯合ニュース

韓国国連大使 慰安婦問題合意も「国際的議論終わってない」

 国会外交統一委員会による国政監査が国連韓国政府代表部で行われ、野党議員が慰安婦問題をめぐる昨年12月の韓日政府の合意は被害者の立場が抜け落ちている誤った交渉だと指摘した。これに対し呉氏は、「われわれは韓日間の外交問題としてこの問題を解決し外交関係を正常化しよういう意図で合意したものと理解する」と答えた。

 その一方で、「昨年12月に合意したからといって、国連など国際舞台で議論が継続されることに直接影響を及ぼすものではない。国際問題、多国間の問題として、慰安婦問題、戦時中の女性への性暴力問題は終わっていない」と言及した。



確かに、国際舞台で非難し合わないという合意の対象は日韓両政府ですから、たとえば第三国や個人の報告者が国連人権理事会にこの問題を提起するのは別の問題、という主張は間違ってはいません。
でも、日韓関係を改善したいなら、そういう面倒ごとはできる限り起こさないように務めるのが節度ある外交というものです。
政府の一員である国連大使が「これからも慰安婦問題による日本包囲網は続くだろう」みたいな言い方をするのは、日本側の不信を招きますから日韓関係にマイナスですね。マイナスになってより多くの国益を損ねるのはどちらの国でしょうね。

日韓両政府の間で「解決」し、世界各国が「歓迎」した以上、わざわざ国際舞台で慰安婦問題を取り上げようとする国があるとは考えにくいのが幸いです。中国だって、韓国政府を釣れないのならこの問題に首を突っ込むメリットは薄いでしょうし。
 この国連大使さんは一般論で野党議員の追及をかわそうとしただけかもしれませんが、隣国との関係よりもその場しのぎを優先する態度は、謝罪手紙要求と通じるものがあります。

外交部の連中がこういうことをしているくせに、トップである尹炳世長官は韓日交流おまつりinソウルで「韓日は友情と信頼を発展させるべき」とか白々しいスピーチをしているようです。

2016年10月03日
中央日報日本語版
http://japanese.joins.com/article/327/221327.html
尹炳世外交部長官「韓日、友情と信頼を発展させるべき」

どういうコリア語が「信頼」と訳されているのか知りませんが、もしかしたら日本のそれとは微妙にニュアンスが異なるのかもしれませんね。

日本としては、韓国の誠意なんかに期待することなく、相手が合意に反するようなマネをしたら迅速に制裁措置を取れるように準備しておくことこそ、円滑な日韓関係の実現につながるんじゃないかと思います。
ていうか、慰安婦像撤去のために今からどんどん圧力をかけてほしいところですね。次期大統領が怖気づくくらいに。

テーマ : 従軍慰安婦性奴隷制問題
ジャンル : 政治・経済

政府間合意が日本人に与える「戦う勇気」

 今では朝鮮日報の論説委員の椅子に収まっている鮮于鉦氏が書いた「【コラム】日本政府の拠出金10億円は恥ずかしいカネなのか」(朝鮮日報日本語版9月17日)。

要旨は
「元慰安婦の中には日本からの金を受け取って和解に応じたいと考えている人もいるはず。あの金が法的賠償でないという理由で『恥ずかしい金』と決めつけることは、そうした彼女らを傷つけるものだ」
というもの。
 珍しく、最近の韓国メディアがほとんど【無かったこと】扱いしているアジア女性基金について触れていました。

 日本が20年前に「女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金)」を設立し、元慰安婦に「償い金」を支払った時もそうだった。当時、元慰安婦支援団体を率いていた数人はこの資金を「人間の尊厳と名誉を再び毀損(きそん)するだろう」と言った。政府に登録された元慰安婦238人のうち61人が金を受け取った。61人は金を受け取ったことにより、自ら人間の尊厳と名誉を再び毀損したのだろうか。韓国社会の厳しい批判のせいで心に傷を負い、社会から疎外され、静かに息を引き取った元慰安婦たちは少なくない。



20年前のアジア女性基金にも日本国民の真心が込められていた。そうでなければ、あれだけ多くの人々が募金に協力することはなかっただろう。彼らの募金はほぼ同時期、韓国で集まった元慰安婦への募金の数倍に達した。この時日本国民が基金側に金と一緒に送った謝罪の手紙は今でもインターネット上で見ることができる。それに対して「人間の尊厳と名誉を毀損するもの」と言われては、その善意の人々も傷付くのではないだろうか。



 「その善意の人々も傷付くのではないだろうか」
 この文はちょっとおかしいのではないでしょうか。アジア女性基金を韓国側が「汚い金」と呼んで踏みにじったのはもう20年も前のこと。すでに基金は終了しています。なぜ鮮于鉦氏は過去形で語らないのでしょうか。
「我々はかつて日本の善意の人々を傷つけた。同じことを繰り返してはいけない」
と。
 …書きたくないし、書けないんでしょうねえ。日本人を傷つけたことを認めるのは被害者様としてのプライドが許さないし、一度でも認めれば「乙」の立場に転落して日本から永遠に謝罪を要求されかねませんからね。
 でも、アジア女性基金の失敗が日本に大きなトラウマを残したことは事実。基金の主要スタッフの中にも、当時の韓国の頑なな態度を痛烈に批判する人が少なくありません(下村満子氏など)。

 一部メディアの報道によれば、和解・癒やし財団の内部では「安倍首相に謝罪の手紙を書いてもらってはどうか」という議論が出ているとのこと。

中央日報日本語版9月21日
韓国外交部「慰安婦財団で日本首相の書簡など追加措置を議論」



 これは明らかにアジア女性基金の焼き直しを狙ったものでしょう。財団側は「前回書いたんだから今回も書けないはずはない」と気やすく日本に要求するつもりでしょうが、こういうことをやればやるほど、日本側から
「アジア女性基金と同じことをやれというのなら、どうしてあのとき受け入れなかったんだ」
「政府間合意になかったことを要求するのなら、合意に含まれている慰安婦像の件で誠意くらい見せてみろ」
 と突っ込まれるのは目に見えているでしょうに。

 もし日本政府が財団の要求を受け入れれば、韓国は手紙の内容に口を出したり文句をつけたりしてくるのは火を見るよりも明らか。故加藤紘一氏みたいなハト派がのさばっていた20年前ならいざしらず、今の安倍政権がこんなことに応じるわけがありません。ありませんよね…!?
 韓国側に理性があれば、こんな内輪の議論を公表すること自体、相手国に不信感を抱かせ自分たちの立場を悪くしかねない考えるものですが、そこは韓国。意外とあっさり10億円を振り込んでもらえたから調子づいて、さらに有利な交渉ができないかモーションをかけてきたのでしょう。そんなの、安倍政権に通用するはずがないじゃないですか。はずがないですよね…!?

 韓国人って、慰安婦問題を安易に考え過ぎなんですよね。
 知日派(≠親日派)であるはずの鮮于鉦氏も、このコラムでこんなことを書いています。

個人の賠償権は誰も無効にできない。元慰安婦支援団体は韓国をはじめとする世界各国の法廷で賠償努力を続ければいい。「最終的かつ不可逆的解決」という約束は当然、政府だけを縛るものだ。10億円は「少女像」撤去の代償なのだろうか。そうならば、日本政府は少女像がまだ設置されている今の時点で送金しなかっただろう。



 あの合意に拘束されるのは政府だけだから、民間はこれまでどおり世界中でイアンフガーを叫び続けていればいい、という理屈です。
 確かに、合意を文面通りに読めばそうでしょう。でもあの合意の一番の目的は、日韓関係を改善することにありました。韓国側は、これ以上日本との関係が悪化すれば自分たちの国益を損うと踏んだからこそ、国内からの猛烈な反発を覚悟の上で合意に応じたはずです。
 一方、日本にしてみれば、像の移転を待たずに10億円を拠出したのは、国内のサヨク野党の批判を封じ、韓国の逃げ道を断つのが目的。「われわれは合意を履行した。おまえたちはいつになったら誠意を見せるのか」と、像の移転が実現するまでネチネチ圧力をかけるためです。たぶん。

 もし鮮于鉦氏が日韓関係の改善を願う立場ならば、民間レベルの反日だって容認すべきではありません。日本人は体面を気にする国民性ですから、国際的な場で恥をかかされるのを何より嫌います。これまで長いこと韓国に甘い顔をしてきたのは、お人好しな民族性だけでなく、ソトヅラを気にしてきたからという理由が大です。
 昨年の政府間合意を不満に思う人たちは、日本国内にも少なくありません。鮮于鉦氏もこのコラムの中で「10億円が恥辱的だという彼らの主張は、この金を支払うようにさせた日本側の加害者に当てはまる話だ。」と書いています。
 10億円を払わされたうえ未来永劫まで世界各国の法廷で訴えられ続ける日本国民の気持ちを、鮮于鉦氏は想像できないんでしょうか。これ以上の嫌韓リバウンドが日本を覆ったら、政治、経済、安全保障などさまざまな面で韓国の国益がどれほど損なわれるのかを想像できないんでしょうか。
 韓国の人たちって、ほんと「思いやり」がありませんね。いや、べつに日本人に同情しろとか寛大になれとか言うわけじゃなく、相手の感情や思考を推察してもっとクレバーに振る舞えないのかってことです。

 …それとも、日本は甘ちゃんだから、どんなに挑発しても大した反撃はしてこないと見くびってるんでしょうかね。
 彼らにしてみれば、被害者であるワレワレがなぜ加害者のことを慮らねばならんのだ、日本の嫌韓でウリナラが不利益を被ったなら、もっと大きな声でニホンガーを叫べばいいだけだ、くらいの意識なのかもしれません。

 実際、最近の韓国では、民間団体だけでなく地方自治体も暴走ぎみです。
 京畿道水原市は、ドイツのフライブルク市と2015年に姉妹都市提携を行ったのをよいことに、フライブルクのど真ん中に慰安婦像を建てようと画策しました。

9月06日中央日報
「慰安婦少女像、欧州で初めてドイツに設置」



これに対し、水原市と姉妹都市関係にある日本の福井市が「それマジか。本当だったら市長訪問取りやめるぞ」と騒ぎ出しました。

9月8日福井新聞
「福井市長の韓国水原市訪問中止も 独への慰安婦像設置報道で真意確認へ」



 同時にフライブルク市に対しては、1989年から姉妹都市提携している愛媛県松山市が
「それをやられちゃうとこれから仲良くできなくなるから、考え直してくれない?」と要望。

9月16日産経ニュース
「ドイツの慰安婦像計画、松山市が懸念伝達 姉妹都市交流に影響も」



 結果、フライブルクは像の設置を取りやめ、それを通知された水原がフライブルクに対して遺憾を表明し、さらに松山に抗議するとのこと。

9月21日産経ニュース
独フライブルク市への慰安婦像設置断念 韓国水原市が発表 日本側が「圧力」と批判



 こんな険悪な雰囲気では、福井市長の水原訪問も難しいかもしれませんね。
 韓国の一市長の安易な思いつきが、ドイツと日本の自治体を巻き込んだぐっちゃぐちゃの「姉妹都市戦争」に発展しようとしているわけです。
 国家間の揉め事ならプロの外交官や政治家に任せておけばいいですが、自治体レベルの不和は市民感情に直結します。
 日本のサヨクは特亜に対していつも「政治レベルではぎくしゃくしていても、民間レベルでこつこつと友好関係を深めていけばいつかきっと分かり合えるはず♪」などと言っていますが、いま韓国側がやろうとしているのはまさにその暗黒版。民間レベル、草の根レベルでコツコツと日本にダメージを与えようとしているのです。
 まさに「邪悪」って言葉がふさわしいですね。
 邪悪な韓国の民間(非政府)勢力を、日本人はどうやって国際社会から排除していけばいいのでしょうか。
 善良であるわれわれが手にできる武器は、「事実」と「誠意」の二つだけ。その「誠意」を具体的に象徴するものが、昨年末の政府間合意です。アジア女性基金は国連人権委員会などに「不十分」のレッテルを張られましたが、今回は当事者である韓国政府が納得づくなのですから、国際社会が口出しする余地はありません。
 日本人は昨年までよりずっと、自分たちの立場の主張をしやすくなったのです。

 朝鮮半島で日本軍が女性たちを組織的に強制連行した事実はなく、しかしながら女性たちが辛い目にあった点については、日本は道義的見地から何度も公式に謝罪している。さらに昨年は政府間で「不可逆的に解決」し、合意に基づいて一人あたり1000万円近くも拠出した。しかもこれは20年前に行われた基金の事実上の再実施である。このように日本は重ねて誠意を示しているにもかかわらず、韓国人はいまだ日本大使館の前に不法に設置した像を手がかりに過度な抗議を続けており、それを貴国に輸出して「従軍慰安婦はホロコースト犠牲者と同じ」と主張しようとしている――。
 こういうふうに理詰めで説明すれば、フライブルク市長がまともな人なら納得してくれるのは当然でしょうね。

 フライブルクにしてみれば、つい昨年に姉妹提携したばかりの水原が、四半世紀以上におよぶ松山との友好関係をぶち壊しかけたのですから迷惑な話。さらにこの件で水原から遺憾表明されたうえ、松山まで水原に因縁をつけられるとあっては、フライブルクの顔は泥の二度塗りになるでしょう。水原市がこれ以上騒げば、フライブルク市と福井市の双方から姉妹都市関係の解消をつきつけられることになってもおかしくありません。

 10億円はもらっとけ、海外での反日活動はもっとやれ。
 韓国の最有力紙の論説委員様がそうけしかければ、今回みたいな騒動が世界各地で繰り返されるようになるでしょう。
 韓国が草の根レベルで反日を続ければ、日本の嫌韓も社会にますます根を広げ、さらなる力を持つようになります。事なかれ主義に傾きがちな日本の地方自治体が、今回ばかりは波風が立つのを覚悟で声を上げるようになったのはその表れでしょう。
 自治体の勇気を後押ししたのは、まぎれもなく政府間合意という大義名分の存在です。そして松山市、福井市の行動と成功は、われわれに勇気を与えてくれました。いいですねえ、この勇気の好循環。

 こうして考えていくと、「慰安婦支援団体は世界じゅうの法廷で自由に訴訟を起こせばいい」という、一見無責任なように見える鮮于鉦の発言は、もしかしたら彼なりの自嘲なのかもしれません。
 このコラムで彼は、あのキム・ヒョンジン弁護士がカリフォルニアで起こした訴訟があえなく失敗した件について触れています。

勝算がなかった米国での訴訟は、韓国側弁護士の怠慢で棄却された。そのあきれて物が言えないような出来事の経緯が先月10日、金徳翰(キム・ドクハン)本紙ニューヨーク特派員のコラムに書かれている。



コラムというのは→これですね。 (朝鮮日報コリア語版)

 訴訟を先導したキム・ヒョンジン弁護士は日本の企業だけでなく我が国の天皇陛下まで告発し、「原告を1万人集める」と豪語。クラウドファンディングで1千万円以上もの資金を集めることに成功したものの、実際は法廷にろくな証拠も提出せず、どうやら訴訟の目的は母国で国会議員になるための売名だったらしいというオチでした(しかも議員候補にすらなれず)。→関連過去記事
 韓国人のみなさんがこれと同じことを世界中で始めたら…すごくウザいモグラ叩きゲームになりますね。でも、日本側がきちんと反論すれば、世界中で韓国の評価を落とす絶好の機会になるはずです。

 もし日韓合意に批判的な人物が韓国の次期大統領になっても、日本は「合意を破られたらどうしよう」とおびえる必要はありません。むしろ「合意を破ったらどんな制裁をくれてやろうか」と手ぐすねひいていればいいのです。先方が本当に合意を破棄すれば、日本は韓国に「約束を守れない非常識国家」の烙印を押す権利を獲得するわけですから、甲の立場から乙をネチネチといたぶってやればいいのです。

 実際にどんな制裁が可能なのかはけっこう悩ましい問題ですけど、通貨スワップの交渉打ち切りとか竹島問題の国際裁判所への提訴とか、韓国大使館に対馬の仏像のレプリカを建てるとか、嫌がらせの手段はいくらでもあります。でもまあ、とりあえずはビール、じゃなくて謝罪要求から始めましょうか。

 韓国はアジア女性基金と政府間合意の2度にわたって我が国の誠意を踏みにじり、いまだに世界中で日本人の尊厳と名誉を傷つけている。これはあきらかに民族差別であり、断固として許されるべきでない。韓国はこのことを真摯に反省し、誠意をもって謝罪せよ!

 みなさん、大きな声を出せるように今のうちから喉を鍛えておいてください。

 追記で、当該コラムを全文引用しておきます。

続きを読む

テーマ : 従軍慰安婦性奴隷制問題
ジャンル : 政治・経済

最新記事
カテゴリ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
アクセスカウンター